ハードコアなゲーマーの皆さん!ゲームを遊んでいる際、こんなことを思ったことはありませんか?「このアイテムよく見るけど、どんな味しているんだろ?」と。私はしょっちゅうあります。
そこで本記事ではこの疑問を「解消」すべく、名前だけはよく聞くくせに実際の味はよくわからない筆頭である「例の食べ物」を購入&調理、その実態に迫るべく調理していこうと思います。
お久しぶりです、ハードコアゲーミング料理のお時間です。今回は9月に発売されたベセスダゲー最新作『Staffield』から「チャンクス」を作ってみようと思います。
チャンクスは、いわゆるファストフードのような扱いで人気の食品です。なぜか立方体に成形されています。意味はわかりませんが、宇宙食っぽさはありますね。どうやら合成食品らしく、じゃがいもやお肉などの名前で売っていても、そのもの自体は使っていないようです。こちらの世界ではそういうわけにもいかないので、普通に素材そのままを使用します。ある意味豪華と言えるのでしょうか。
ちなみに筆者はシェフでスタートしました。よく見るとフレーバーテキストででおもいっきりチャンクスとそれを食べる人たちをを小馬鹿にしてしまっている。今からチャンクス作るのに。
今回の料理に必須のツールはこちら。セルクルです。お菓子を作る時などに重宝される型ですね。名前の語源は「円」だけど四角形。
まずは「チャンクスの卵(ポーチドエッグ味)」の調理を行います。そのまえに、いったんセルクルに卵を割り入れて確認。はい、卵ひとつではまったく埋まりません。
ということで、型をしっかり埋めるように黄身1個分、白身3個分を用意。この時点でアンバランスな料理が出来上がることが確定します。
お湯にお酢と塩を入れて沸騰させ、中心にセルクルをそっと落とせば準備はOK。
黄身が割れないようにそっと注ぎます。
卵を入れたら弱火にしてじっくり熱を加えます。……ちょっと上部がイビツですね。
5分ほど加熱したのち取り出しましたが……ダメでした。上部はもちろん、型に触れていた四方もだいぶデコボコです。しかも取り外す際に黄身を割ってしまうしまつ。
このままでは終われないので、卵焼きパンに油を引いてセルクルをセット。
再び白身を3個分用意したらセルクルの半分ほど注ぎ、周りに水を入れて蒸し焼きに。
数分したら残りの白身を注ぎ、最後に黄身をそっと乗せ、再び蒸し焼き。
フライパンから取り出し、周囲をナイフで切りはずし……。
最後に胡椒をちょいと振れば完成!もはやポーチドエッグ風味は無かったことになりましたが、見た目はかなり近いものができました。
続いては「チャンクスのじゃがいも(ベイクドポテト味)」を作ります。じゃがいもを洗って皮をむき、セルクルで型取り……と思ったのですが、じゃがいものサイズが微妙に足りません。ちょっと計画変更します。
ザクザクっと切ってから茹で、ポテトを潰す方のポテトマッシャーでグニグニっと潰します。
そして再びセルクルに詰め、取り出したらオーブントースターで焼き目をつけます。
8分ほど加熱しましたが、うまく焼き目がつかなかったのでバーナーで炙ってみることに。すると……。
焼き豆腐が完成しました。どうして?
焼き豆腐……ベイクドポテトの仕上げは一旦あとにして、最後の品の調理に入りましょう。最後は「チャンクスのビーフ(モンゴリアンビーフ味)」です。モンゴリアン〇〇と名前のつく料理は第2回の箱中華でも登場していますね。人気のアメリカン中華です。片栗粉をまぶしたお肉と野菜をオイスターソース系の味付けで炒めたものをこう呼びます。
牛モモブロックを用意し……。
セルクルに入る分だけ切り出します。
塩コショウと片栗粉をまぶしたら下ごしらえOK。
さらに玉ねぎ1/4、青ねぎ2本ほどをカットしておきます。
油をひき、にんにくと生姜(チューブでOK)を1cmほど出したら油を加熱。温まったらお肉を入れ、6面全てしっかりと焼き付けます。
6面すべて焼き付けたら一度取り出し、アルミホイルで包んで10分ほど休ませます。
再び油を引き、玉ねぎを炒めたら……。
休ませていたお肉と青ねぎを投入。
醤油と砂糖をおおさじ1ずつ、酒大さじ半分、オイスターソース小さじ1、赤唐辛子の輪切り1本分を投入。
具材全体に調味料が行き渡るまで炒め、白ゴマをふりかけ完成!
3品すべて出来上がったのでちょうどいいお皿に並べて記念撮影。ベイクドポテトは直前にベーコンビッツ風味の大豆たんぱくとパセリをふりかけてあります。いやぁー、立方体ですねぇー。
斜めから。立方体ですねぇ~。
3品を並べてだいぶ満足していますが、まだ終わりではありません。100円ショップでこんなアイテムを見つけました。手動のポンプで中の空気を抜くことで真空パック保存ができるというシロモノ。宇宙食は真空パックしないと完成じゃないですからね!
お肉を中心にセットし、上部のジッパーを閉じたら準備完了。右上の空気抜き用の穴にポンプをおいたらシュコシュコして空気を抜きます。
上手くいくのか不安でしたが、予想以上にちゃんと空気が抜かれました。立方体のシルエットがこれでもかと浮かび上がってかなり宇宙食してますね。
ベイクドポテトも真空パック成功。立方体が映えます。
一番不安だった卵も崩れずに真空パックに成功。
冷蔵庫に並べて保存しているところ。卵とモンゴリアンビーフが冷蔵されているとは思えないこの構図。『Starfield』世界の宇宙船の中でもこうやって保存されているのでしょうね。昆布の佃煮の隣には置かれてないと思いますが。
モンゴリアンビーフを取り出してナイフで切ってみました。中への火の通りが完璧すぎてビックリ。ローストビーフを作るときにおおきな塊肉のまま加熱すると、じっくりと火入れがおこなえて成功しやすいと聞きますが、ダイスカットの宇宙食でも同じようです。
今回調理をして気づいたのは「チャンクス、でっけぇな」ということです。例えばじゃがいも。今回セルクルに詰めた量はおおよそ1個半ぶん、ざっくり250gくらいでしょうか。しかし、チャンクスのパッケージには内容量が400gって書いてあるんですよね。およそ1.7倍……?今回仕上げたあの立方体をあと半分以上追加で食べてやっとひとパック……?たぶん卵も白身3個と黄身1個ぶんでは足りないでしょう。宇宙時代の人類は同じものを食べ続けても飽きない能力が発達しているとしか思えない。筆者はまだまだ宇宙には進出できそうにないので、もう少し地球でごはんを作っていこうと思います。
¥1,089
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
おまけ
今回の料理の経験のせいか、立方体の飲食物を見つけると思わず買ってしまう身体になりました。この2つは100円ショップダイソーで購入。