注意!今回は食材として虫がたくさん登場します!虫はダメなんだぁ~という方は薄目にしながらブラウザをバックしましょう。
ハードコアなゲーマーの皆さん!ゲームを遊んでいる際、こんなことを思ったことはありませんか?「このアイテムよく見るけど、どんな味しているんだろ?」と。私はしょっちゅうあります。
そこで、本記事ではこの疑問を「解消」すべく、名前だけはよく聞くくせに実際の味はよくわからない筆頭である「例の食べ物」を購入&調理、その実態に迫るべく調理していこうと思います。
引っこ抜いてますか?こんにちは、ハードコアゲーミング料理のお時間です。
筆者は先日発売されたシリーズ最新作『ピクミン4』を絶賛プレイ中です。筆者とピクミンとの出会いはGC版初代『ピクミン』からですが、そのあたりは割愛。
ピクミンたちは主人公であるプレイヤーの指示を受けて投げられ、戦い、増え、そして食べられていきます。どこかで聞いたような説明文になってしまいました、でも大体合ってます。
ピクミンたちにどんどん指示を出して探索を進めていくなか、
【まずは道をふさぐ土壁を壊すよう20匹ほどのピクミンに指示。壊してもらっている間に奥の原生生物を倒し、ピクミンたちの巣であるオニヨンに運ばせる指示を行う。運んでいる間に土壁が壊れてオニヨンまでの短縮ルートが開通】……といった効率の良い行動、ゲーム中でも度々キーワードとなる「ダンドリ」がキレイにハマる瞬間があるんですね。この時プレイヤーは他のゲームでは味わうことのできない快感が訪れ、脳に抗いがたいダンドリ欲がこびりついていきます。ダンドリ……ダンドリ……。
そんなピクミンたち、はじめは数が少なく頼りないものの、フィールドに落ちているペレット(エサのようなもの)や原生生物をオニヨンに運び入れることによって数が増えていきます。この野生の王国っぷりがたまりませんね。
ということで、今回はピクミンたちに倣って筆者も虫を食べて増えようと思います。
ということでやって来ました。ここはJR大船駅前です。京浜東北線ユーザーは終点駅の表示でおなじみかも。駅前にあるマンションの1Fの店舗の中のひとつに自動販売機を販売・リースなどを行う会社の営業所兼ショールームがあり、その中のひとつとして昆虫食の自動販売機が設置されています。奥にのぼりが見えますね。
注意!この先、これでもかと虫の写真が並びます。苦手という方はここで引き返したほうがいいかもしれません……。覚悟はできている、という人は先へどうぞ。
買ってきました。THAILAND UNIQUEという製品?の「サナギMIX」の名前で売られていたパッケージ、お値段1,500円です。
中身をお皿に出してみました、おお……。ワーム系やサナギがこれでもかと入っていました。すべて油で揚げてありますね。試食しないわけにはいかないため、1匹つまんで口に放り込んでみると、うっすら塩味。内蔵の部分は油で揚げた際にほとんどなくなっているようです。噛めば噛むほど外殻?外皮?が砕けていき、ずっとエビフライの尻尾を食べているような気分になります。画面中央の大きいサナギ?は顔?の黒い部分がひときわ硬く、ずっとナッツを噛み砕いているようなイメージ。
もう一袋買ってあります。自販機には「カブト入りMIX」と書かれていたJungle Trial Mixパッケージ。お値段2,980円。たまたまお財布に5000円しか入っていなかった筆者は財布の中身をほぼすべて虫にするというレア実績を解除しました。
このパッケージはGiant Water Scorpion(タガメ)、Male Rhino Beetle(カブトムシ)、Asian Forest Scorpion(チャグロサソリ)の3匹が入っています。シルエットがこれでもかと虫なためインパクトがデカい。ムシキングなら強そう。こちらは1匹づつの封入なため、試食は後回し。
ピクミンならこれらの虫たちもオニヨンに持っていくだけで栄養になり、新たなピクミンがポポンッと生まれますが、残念ながら人間の筆者はあまり増えそうになかったので、料理してじっくり味わってみたいと思います。
はじめに鶏肉を一口大にカットし、塩・酒・片栗粉を揉み込んで放置。
ピーマン・赤パプリカ・玉ねぎは2センチ角くらいにカットしておきます。
フライパンに油を引いてみじん切りにしたにんにくと生姜を入れ、香りが出てきたら鶏肉を投入。
鶏肉の表面に火が入ってきたら野菜も投入。
野菜がしなっとしたら調味料(オイスターソース、砂糖、中華ペースト、水)をいれて味を整えます。
最後にサナギたちをサーッっと入れて軽く混ぜ合わせ……
「鶏肉とサナギの中華炒め」完成!なんか……ナッツっぽかったのでいけるかなって思いまして……。オイスターソースと中華ペーストで中華味がパキッとついて味は申し分なし。ただ、揚げてカリカリだったサナギさん達が水分を吸ったことによりパリパリからシナシナになってしまい、結果として先程よりもエビの尻尾を食べている気分が強まりました。まずくはないけどリピートしたい料理では……ないかも。
おっきい虫さんも料理に使いましょう。まずチャーハンを完成させちゃいます。卵、ご飯を入れて炒めて……
小ネギと中華ペーストを入れて更に炒めます。
はい、基本のチャーハンが完成。
フライパンの汚れをササッと取り、水と中華ペーストを溶かしたものを沸騰させ、白身を混ぜ入れます。
最後に水溶き片栗粉を入れてあんかけの完成。先程のチャーハンの上にかぶせ、カニカマと小ネギを散らしてから虫を飾って…
完成!丘を取り合う虫たちのKing of the Hillチャーハン!
ということで二品完成。『この中華定食、虫入ってるぞ!』『はい』
あんかけチャーハンは白と黒のコントラストがキレイに出ましたね。醤油ベースであんかけを作らなくて正解でした。せっかく作るならインパクト強めに作りたいですからね。チャーハンは特別なことをしていないので普通にちゃんとおいしいものができました。そして虫さんたちですが
サソリ……さすがの殻の硬さ。爪の部分はカニか?ってくらい硬いです。尻尾は関節ごとにポリポリ折れるので食べやすい。虫由来の味はほぼ無いかも。
タガメ……ボディ?の部分はやわらかい。カレーに入れた月桂樹の葉が間違えて口に入っちゃった時の食感。足はポリポリ、縞模様が食欲を減退させます。
カブトムシ……ザ・防御タイプという気分になる外殻の硬さ。角は歯に挟まるくらい硬いです。羽は前羽はひたすらに硬く、後羽はペラペラすぎて『ココナッツのスジかなにかよ…』って気分になります。『うん…すごく好きなんだ…ココナッツ…』と言える人間は少なそう。
という感じで、今回購入したパッケージの虫たちは料理においてほぼ食感のみの役割になってしまい、スープに浮かんだクルトンくらいの立ち位置というのが筆者の感想ですね。すべて油で揚げてあるものなので仕方のないところではありますが。
普段は自信をもってオススメできるので、お試しあれ。のような言葉で締めることが多いですが、今回はやってもやらなくても大丈夫です。ピクミンのように強くなるのは難しいですね。