開発元: Crystal Dynamics
対応機種: Xbox 360 / PS2 / PSP / PC(国内)PS3 / Xbox / GC / NDS(2.5D Ver.) / GBA(2D Ver.)(海外)
日本版発売年: 2006年12月7日
―ユーザーに耳を傾け、最新技術によって復活した“レジェンド”
長年シリーズを手掛けてきたCore Designから、Eidosの子会社Crystal Dynamicsに開発が変更されたリブート作品。原点回帰としてシステムや世界観が一新され、アーサー王が残した伝説の剣をめぐる物語、そしてララの少女時代に何が起こったのかが語られます。ヤクザも登場する日本ステージや『トゥームレイダー3』以来となるクロフト邸が登場するのも特徴。なお、本作で復活したクロフト邸はこれまでとは異なり、チュートリアルとしてではなく、1つの独立したステージとして登場します。間取りこそ異なりますが、メインホールなどのデザインは最新作の『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』に登場するクロフト邸へとそのまま受け継がれています。当時の次世代機と呼ばれたXbox 360に合わせてHD用の素材が使用されており、グラフィックのクオリティがさらに向上。また、アンジェリーナ・ジョリー主演の映画版が2作に渡り大ヒットした影響で、ララの顔が映画版に近づけられています。ゲームシステムは、“グラップル”の追加に加え、“スライディング”や“サマーソルトアタック”、“キック”などの格闘アクションが搭載され、戦闘がよりダイナミックになっています。
また、これまでのシリーズは難しすぎであるというユーザーの意見を反映し、セーブとは別にチェックポイント・システムを採用することで、初心者でもトライ&エラーによって攻略できるように。ユーザーに耳を傾け、最新技術によって新たにスタートした『トゥームレイダー: レジェンド』は、発売後にはユーザーから高評価を受けることとなりました。チェックポイントが増えたと言っても高い難易度は健在で、プレイしていると何度もララを死なせてしまうのは変わりません。試行錯誤した末に先へ進めた際の達成感は格別で、筆者はそれがモチベーションとなりクリアまで行き着くことができました。何度も挑戦するうちにできなかったことができるようになるという『トゥームレイダー』のカタルシスを、本作でも十分に味わうことができます。
本作から『アンダーワールド』まで、ララのボイスアクトは英国女優のキーリー・ホーズが担当。今シリーズの番外編となる『ララ・クロフト アンド ガーディアン オブ ライト』と『ララ・クロフト アンド テンプル オブ オシリス』のララもホーズが担当しています。なお、同じく本作から『トゥームレイダー アンダーワールド』まで、日本では株式会社スパイク(現・株式会社スパイク・チュンソフト)より発売されていました。
関連リンク
編集部おすすめの記事
特集
連載・特集 アクセスランキング
-
【特集】『百英雄伝』はなぜヒットした?伝説のRPG『幻想水滸伝』のスタッフが贈る、正義と真実の物語
-
大自然でまったりと暮らすやさしいサバイバルゲーム『Under Canopies』がリラックスしながら遊べそう―非暴力の平和な世界でスローライフ満喫【今週のインディー3選】
-
GWは皆で集まれるチャンス! 『Slay the Spire』の元ネタを含む名作ボードゲームを5つ紹介【特集】
-
今週発売の新作ゲーム『Sea of Thieves』『フロントミッション セカンド:リメイク』『FOREVER BLUE LUMINOUS』他
-
【吉田輝和の絵日記】美少女がド派手にスタイリッシュアクション!『Stellar Blade』体験版をプレイ
-
【読者の声】2024年5月発売の新作ゲームは何を買う?―注目タイトルまとめ!
-
『Stellar Blade』すべての国で無修正版提供と公式明言/ゾンビサバイバル『7 Days to Die』10年以上を経て6月ついに正式リリース/ムチムキ「キャミィ」1/4スケールスタチューが登場【週刊スパラン4/19~】
-
『百英雄伝』反体制の危険な本?民衆の喝采を浴びるアウトローの物語「水滸伝」【ゲームで世界を観る#74】
-
海外レビューハイスコア『サガ エメラルド ビヨンド』―これは『サガ』ファンのための『サガ』だ
-
『崩壊:スターレイル』渋谷・宮下公園にリアル「ピノコニー」登場!一周年記念イベントを“ファン目線”で楽しんできた【イベントレポ】