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非対称型ホラー『あけておねがい』脱出前に煽るのは共通文化?人間性が溢れ出る白熱の対人戦【プレイレポ】

孤独な"鬼"を責め立てる文化がここにもあった。

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非対称型ホラー『あけておねがい』脱出前に煽るのは共通文化?人間性が溢れ出る白熱の対人戦【プレイレポ】
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ハードコアゲーマーの皆さん、きょうも元気に対人戦に励んでおられるでしょうか。ただのゲームなら屈伸も笑って許されるかもしれませんが、非対称マルチプレイでの煽り行為は鬼役のプレイヤーのやる気を削ぎ、結果として全体のマッチングに多大な影響を及ぼしかねません。戦争と対人ゲームは、人間の最も残酷な部分を引き出すとは筆者の持論ですが、良い子は絶対に煽り行為をしないでください。

というわけで今回は、2023年10月27日に配信された非対称型サバイバルホラー『あけておねがい』の気になる内容を紹介します。

あけておねがい』とは!?

本作は、株式会社ディッジが開発した非対称型サバイバルホラー。とある廃校に閉じ込められた4人の女子高生のうち抽選で1名が魔物となり、脱出を目指す女子高生チームと、それを阻止する魔物チーム(AI操作を含めて2人)が白熱の対戦を繰り広げます。

また、本作は日本語を含む複数言語に対応していますが、コントローラー操作が必須となっている仕様上、キーボード&マウスではプレイできないので注意してください。

本作プレイ中に気になったポイントを解説!

◆ドアで追跡を振り切る

本作では、逃げる女子高生側が魔物に抗う方法がいくつか用意されていますが、その中でもドアを使った回避が強力。モップなどの武器を使う場合、まず拾って振り向いてから振り降ろすまでに捕まる可能性が高く、その点、ドアはワンボタンで瞬時に魔物の追跡を切り離せるのでオススメです。やや地味なので意識して使っていきましょう。

◆積極的に仲間を助けよう

マルチプレイでは3対2という人数の関係から、ひとりでも脱落者が出ると女子高生側が目に見えて不利になります。目の前で魔物に襲われていたり、負傷・救助待ちの仲間がいたら積極的に助けるようにしましょう。武器で怯ませるだけでなく、ドアの開閉に巻き込ませるだけでも取っ組み合いを中断させられるので、時には打って出る勇気も必要です。

◆マップを活用する

女子高生・魔物を問わず、どちらのプレイヤーも全体マップが利用可能です。マップには封印などの目標物やアイテム、ワープ場所まで表示されており、他のプレイヤーの位置が分かるアイテムも併用することでチート染みた戦術的優位を得られます。救助を待っている仲間や封印を見逃して後ろ指をさされないように、マップを見るクセをつけましょう。

動いてお願い!レバガチャ無効の怪現象

本作は、いわゆる非対称マルチプレイというジャンルに属している作品。参加したプレイヤー4人のうち1人が魔物となって開始し、魔物に捕らえられて救出されなかった女子高生は転化して、どんどん魔物が増えていくのが本作の特徴です。

ゲーム中の視点も三人称、一人称、または2D見下ろし画面に変更できる。

女子高生側もスタミナが続くかぎり走って逃げたり、隠れたり、身の回りのものを投げつけたりと抵抗も可能。最初から全体マップを持っていて、どこに何があるのかも詳細に表示されるので、基本的には逃げる側の方が有利な印象です。魔物の追跡をかいくぐりながら校内に配置された封印を解き、出口から脱出すればクリアとなります。

これらが本作の基本的なルールです。オンラインでのマルチプレイのほか、自分以外がAI操作となる1人用モードも存在し、プレイ中に記憶のかけらというアーカイブ的なアイテムを入手できます。本作の世界観やキャラクター背景など、女子高生の個人情報が詰まった文書なので、とりあえず見かけたらコレクションしておきましょう。

1人用モードでは、実戦形式で試合中における具体的な流れを学べますが、その前に“きほんそうさ”というモードでより初歩的なチュートリアルを確認できます。ゲームそのものに慣れている場合は飛ばしても直感で理解できる内容ですが、ただひとつ、魔物に掴みかかられたときの操作が最後まで分からず、どれだけ激しくレバガチャを試みても全く反応しなかったのが謎でした。

これは筆者環境によるものか、あるいは単純に操作を間違えたのかは不明ですが、そこも含めてちゃんとした説明がほしいところ。本作のチュートリアルはだいぶ省略された内容なので、まず最初に説明書を熟読するタイプの筆者としては、ゲームシステムを完全に把握する手段がなく、それによって敗北させられるのが本当にムズムズします。

閉めてお願い!出口前で煽り散らかす共通文化

1人用モードでもAIがかなり能動的に動いてくれるので、ソロプレイでもそれなりに楽しめますが、やはり生身のプレイヤーと予測不能の展開でしのぎを削るマルチプレイの面白さに勝るものはありません。

そういうわけで、さっそくマルチプレイへ突入。Steam版は発売日前にプレイ可能になってしまったりといったゴタゴタがあり、はじめはプレイヤーの集まりも悪かったのですが、時間が経つにつれてマッチングも滞りなく進みます。

現時点でステージの種類もそこそこあり、キャラクターは4人だけですがカブっても問題ありません。キャラクターそれぞれに特性があるので、魔物化した場合に適用される能力も加味しながら選択しましょう。

マルチプレイではプレイヤー4人のうち1人が魔物となり、AI操作の魔物も含めて3対2の非対称マルチとなります。ワープして先回りしたり、透明化アイテムで忍び寄るなど、判断力がある人間操作の魔物の方が強いのは当然。

ただ、どういうわけか、ロッカーや机の下に隠れてもAI操作の魔物は遠距離からでも看破してくるので、どちらも一長一短があります。

出口を開けるための封印解除は長くても数秒で完了しますが、本作は全体的にテンポが速いので常に敵に追われている状況となり、魔物側のプレイヤーに心得がある場合は、封印や救助待ちのプレイヤーの前でキャンプすることも珍しくないです。

しかも、魔物が床に吐いた毒には当たり判定があり、負傷した女子高生は移動が遅くなる上、回復は誰かにやってもらわないといけないのでほぼ詰みとなります。

女子高生側に初心者が多いと2~3分で決着がつくこともありますが、結局のところ上手い人は本当に上手いので、本作においても対人戦という儀式の中でゲーマーとしての実力が試されることになるでしょう。

すでに、リリース初日から完全に見切った動きで翻弄し、最後のひとりになっても脱出を果たすプロの女子高生も存在。襲われた仲間を助けるために危険も顧みずモップやパイプ椅子を振りまわし、自らを犠牲にする覚悟を持つ精神的プロゲーマーが味方にいると知ったときには、胸の内に熱いものがこみ上げてきます。

そうした生身の人間同士ならではの駆け引き、ゲーマーという電脳戦士としての矜持、そして脱出を目前にして気が大きくなったらしい不敬な輩がチャットで煽るだけ煽って消えていく。そんなどうしようもない人間の醜さも含めて、本作には対人戦でしか味わえないものが確かにありました。

スパくんのひとこと

せっかく鬼をやってくれてる人を煽るなんて許しがたいスパね!だから、非対称マルチゲーのマッチングが遅くなるんだスパ!ま、スパはこれからも信念を持ってハッチの上で屈伸しまくるけどスパ!

タイトル:あけておねがい
メーカー:D.H Inc./株式会社ディッジ
対応機種:PC/ニンテンドースイッチ
筆者がプレイした機種:PC(Steam
発売日:2023年10月27日(Steam)
記事執筆時の著者プレイ時間:2時間
価格:3,500円

《りおちゃんこ鍋》

ニート10年ゲーム20年の大元帥 りおちゃんこ鍋

一般曹候補として徴兵されて1か月で脱柵後、ラノベ作家を目指すという名目でママの年金を喰い潰し、1秒も働かずに35万のPCを購入。若干8才で『パーフェクトダーク』をクリアし、『コール オブ デューティー モダン・ウォーフェア2』『レインボーシックス シージ』『Apex Legends』など、戦場を渡り歩く根っからのFPS畑。強さだけが全てという当時の業界に感化され、クソゲーとヌルゲーマーを許さない。現在は、エロゲソムリエを自称し、単身DLsiteにて潜入捜査中。好きなバイオは「アウトブレイク」、嫌いなエロゲは「紙芝居」。

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