二刀流“悪鬼武士”を描くソウルライクACT『The Devil Within: Satgat』はスタイリッシュなだけじゃない!シビアなリソース管理と奥深い戦術がアツい【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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二刀流“悪鬼武士”を描くソウルライクACT『The Devil Within: Satgat』はスタイリッシュなだけじゃない!シビアなリソース管理と奥深い戦術がアツい【プレイレポ】

手に汗握るボス戦の攻防……!

連載・特集 プレイレポート
二刀流“悪鬼武士”を描くソウルライクACT『The Devil Within: Satgat』はスタイリッシュなだけじゃない!シビアなリソース管理と奥深い戦術がアツい【プレイレポ】
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今回はNewcore Gamesが手掛け、4月9日よりSteam向けに早期アクセスを開始した新作アクションADV『The Devil Within: Satgat』のプレイレポートをお届けします。

『The Devil Within: Satgat』とは

本作は、悪魔の血を宿す武士の旅を描いた2D横スクロール型のソウルライク剣戟アクション。“悪鬼”だらけの滅亡した世界のさまざまなロケーションを探索し、プレイヤーは剣術と射撃術を活用しながら、生き残った人類を救い出すことが目標となります。

最大の特徴はスタイリッシュかつ高難度な戦闘です。まず目を惹くのが、多種多様な攻撃&回避アクション。ド派手でクールなエフェクトも相まって、敵を斬撃するバッサリ感が気持ちよく、テンポよく戦闘が進みます。

また、ジャストガードを駆使した反撃は戦闘の緊張感を生み、そこから派生する必殺技で大ダメージを与え形勢逆転することも可能。行動に影響を与えるリソース管理、異なる戦術を生むスキルツリーなど、バトルシステムは奥深くビギナーからコアゲーマーまで幅広く楽しめる作品となっています


各種設定(操作方法・言語・グラフィック)について

操作はパッドコントローラー/キーボード・マウスに対応。今回はXboxコントローラーでのプレイになります。操作感はプレイ中やオプションメニューでの反応は良好で、ゲーム全体を通して快適に動作しました。

言語は、日本語字幕に対応しています。登場人物のセリフや会話、アイテム説明やテキストなど、おおむね日本語表現に於いて読みにくさはありません。ただ、一部キャラクターの会話にうっすらと変な言い回しや、一貫性のない語調といった細かい違和感はありましたが、特に問題なく遊べました。

グラフィック設定は、解像度、スクリーンモード、垂直同期などの品質を決定できるオーソドックスなもの。もちろん、アクションゲームでは重要なフレームレートの設定も可能です。では早速、ゲーム本編を見ていきましょう。

基本アクション&戦闘システム

物語は、国に豊かさと文明の発展をもたらす一方で、悪鬼を呼び寄せる原因になってしまった「黒い塔」の強大なエネルギーを断つために、主人公たちがそこへ向かう場面から始まります。

オープニングムービーが終わると、チュートリアルが開始。ここでは、左右移動、ジャンプ、弱/強攻撃、回避/突進、武器防御、ジャストガードなど基本アクションと戦闘の基礎について学べます。

基本攻撃は、「気力(スタミナ)」を消費しない「弱攻撃」、気力を消費する「強攻撃」をうまく連携して戦います。気力が無くなると「脱力」状態に陥り一定時間行動不能になるので注意。

武器防御」や、前後に敵の攻撃をかわす「回避/突進」も同様に「気力」を消費するので、次のアクションをどうするのか、適切な判断とリソース管理が攻略する上で非常に重要です。

「集中反撃」は3種類から選べる

敵の攻撃を正確なタイミングで防御すると、いわゆる"ジャストガード"になり「集中力」ゲージが溜まっていきます。敵を攻撃したり倒したりしても集中力が増加します。

このゲージが1本以上ある状態で、さらにジャストガードに成功すれば「集中反撃」が発動し、敵にカウンターを喰らわし大ダメージを与えることが可能。手強いボス戦においては、一発逆転を狙えるかもしれない重要なシステムです。

ただし、ジャストガードのタイミングはかなり正確性を求められるシビアなもので、アクションが苦手なプレイヤーは慣れるまで時間がかかるかもしれません。コツとしては、敵の攻撃パターンとモーションをよく観察し、インパクトの瞬間を見極めることが大切だと感じました。

悪鬼はびこる“破壊された都市”へ

どうやら黒い塔の奥深くには、騒動の原因となった巨大な「中央核」と呼ばれる物質がある模様。これを消し去れば全てが元通りになるはず……。しかし、突如激しい頭痛に襲われた主人公は、破壊を目前に気絶してまいます。

目が覚めると、崩壊したビルや洪水で沈没した無惨な光景の「破壊された都市」に立っている主人公。いったいなぜ、こんなところに……何もわからない状態ですが、このまま進むしかありません。

基本的なユーザーインターフェイスは上記画像のようになっており、黄色が「気力」ゲージ、赤色が「HP(体力)」ゲージ、中央にある6本のゲージは「集中力」、右下にはアイテムショートカットが並びます。また刀と銃器の切り替えも可能です。

駅の構内にたどり着くと、またしても頭痛に襲われ、別の場所に転送されます。まるで悪夢を見ているような展開。地下の先には謎の人物「イチュン」が待ち構えており、戦闘になります。しかし、強力で素早い攻撃を繰り出されあっさりと死亡……。

「悪鬼の精髄」を手に入れろ

なぜか生き返った主人公は、「破壊された都市」に戻っていました。すると、背後にいた正体不明の黒い影が話しかけてきます。「何が起こっているかは安全な場所で説明する」とのことで、先へ進みます。

道中には、悪魔に取り憑かれた醜悪な怪物「悪鬼」たちが彷徨っています。囲まれないように一匹ずつ相手にすれば、難なく倒せるでしょう。

生き残っていた青年「ギュソ」に出会い、「悪鬼の精髄」という物を探していると告げられます。悪鬼の精髄は、地下深くに潜む「隊長」が詳細を知るらしく、探し出して会うことに。

構内を抜けると、ようやく安全な場所「冥界のたき火」を発見。ここでは、ゲームセーブ、レベルアップ、回復薬「白葉丸」の精製、テックツリーの開放、会話など、多くのことが行えます

レベルアップは、悪鬼を倒すと入手する「エングラム」を使用します。ちなみに、エングラムは死亡すると一時的にロストしてしまうソウルライク仕様。レベルが上がると、特殊アイテム「因子」を獲得できます。

スキルアップやステータスの向上には、テックツリーの開放が必要です。「剣術」、「身体能力」、「機敏性」、「秘技」、「強靭性」、「体術」など各分野に分かれており、それぞれに対応する「生体因子」、「攻撃性因子」、「強靭性因子」、「機敏性因子」、「悪鬼因子」が必要となります。

たとえば「剣術」には、攻撃性因子で開放する大技「激流」があります。このスキルは、使い勝手が良く攻撃力が大幅に強化されますが、気力も2ゲージ消費します。テックツリーはエングラムを消費すればリセット可能なので、どのスキルを使えばリスクを抑えて戦闘に有利に働くのかを試行錯誤するのも楽しく、本作の魅力のひとつです。

地下を探索していると、邪念が溜まった中ボス悪鬼に出くわすことも。通常個体よりも巨大で攻撃力、HPも高く最初は苦戦するかもしれません。なんとか打ち倒すと、エネルギーカートリッジ式の銃火器「ナグネ」を入手。これで刀と銃の二刀流が完成します。

宿敵「イチュン」と再戦!はたして今度こそ倒せるのか

艱難辛苦を乗り越え、たどり着いたのは見覚えのある空間。ゲーム冒頭で瞬殺された「イチュン」隊長と再び相まみえます。レベルを上げ、スキルを開放し、何度も死を経験して成長を経た現在(いま)、今度こそ倒してやる……!そう意気込んでコントローラーを強く握ります。

出落ち

しかし、再戦初回は即死亡。イキってジャストガード/ジャスト回避を狙ってみたものの、イチュン隊長の攻撃は多彩かつ高速。なかなか防御のタイミングがつかめずHPがゴリゴリ削られていきました。

空中からの攻撃は、飛び道具を打ってくるか、地面めがけて突進するか。地上では、長刀による連撃、カウンター攻撃、一瞬で間合いを詰めてくる高速突撃のいずれか。諦めず何度も挑戦していくうちに、隊長の攻撃パターンがだんだんと読めてきます。

パターンが分かってくると、防御のタイミングも見極めやすくなるので、「集中力」を溜めて反撃に出ます。スタミナ管理に気を使いつつ、弱攻撃と強攻撃を混ぜながらHPを削っていき、ときおり「集中反撃」で一気にダメージを与えていきます。

そして、体力が半分ほどになり「やった!今度こそイケる」と思ったのも束の間、絶望の第二章が開幕服を脱ぎ捨て本気になった隊長は、技の種類が増え、攻撃性能も強化されるなど、さらに凶暴になった様子です。これに戸惑った筆者は苦戦し何度もゲームオーバーに。

いったい何度リトライしたでしょうか。それでも耐えて挑戦を続けた結果、攻撃パターンが読めてきたので、最後は集中反撃でフィニッシュ。無事、宿敵イチュン隊長を倒すことができました。

良かった点、惜しい点は?

本作の良かった点は、やはりスタイリッシュな戦闘です。アクションは挙動が非常に滑らかで、エフェクトも格好良く、敵を斬撃する感覚はかなり爽快でした。そして、何度も挑戦して攻撃パターンや癖を覚えていき、ジャストガードや回避をうまく駆使して、ボスを倒したときの達成感は素晴らしいものだと感じました。

スキルはさまざまな種類が用意してあるので、まず攻撃を特化するのか、身体能力を特化するのか、プレイヤー自身が自由に選択できるのが良かった反面、どこにどんな系統の技があるのか分かりづらく、テックツリーの視認性が悪いと思いました。加えて、開放できる攻撃技が性能的に似たものが多いのも気になります。

しかし、早期アクセスながら総じてクオリティは高く、アクションが苦手なプレイヤーでも、ソウルライクアクションに馴染みのあるプレイヤーにもオススメの作品です。

  • タイトル:『The Devil Within: Satgat』

  • 対応機種:PC(Steam)

  • 記事におけるプレイ機種:Windows PC

  • 発売日:2024年4月9日

  • 著者プレイ時間:4時間

  • 価格:2,300円(2024年4月17日まで2,070円のセール中)
    ※製品情報は記事執筆時点のもの



何度も死にながら挑戦を繰り返し、ようやくボスを倒した時は泣きそうになったスパ!




《DOOMKID》

心霊系雑食ゲーマー DOOMKID

1986年1月、広島県生まれ。「怖いもの」の原体験は小学生の時に見ていた「あなたの知らない世界」や当時盛んに放映されていた心霊系番組。小学生時に「バイオハザード」「Dの食卓」、中学生時に「サイレントヒル」でホラーゲームの洗礼を受け、以後このジャンルの虜となる。京都の某大学に入学後、坂口安吾や中島らもにどっぷり影響を受け、無頼派作家を志し退廃的生活(ゲーム三昧)を送る。その後紆余曲折を経て地元にて就職し、積みゲーを崩したり映像制作、ビートメイクなど様々な活動を展開中。HIPHOPとローポリをこよなく愛する。

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