ハードSFオタクの好みに完璧に合うようにしました―宇宙資源採掘・宇宙船構築シム『ΔV: Rings of Saturn』【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ハードSFオタクの好みに完璧に合うようにしました―宇宙資源採掘・宇宙船構築シム『ΔV: Rings of Saturn』【開発者インタビュー】

日本語への翻訳を検討中で、有志翻訳も募集しているそう。かなり頻繁にアップデートが行われているとのことです。

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ハードSFオタクの好みに完璧に合うようにしました―宇宙資源採掘・宇宙船構築シム『ΔV: Rings of Saturn』【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Kodera Software開発、PC/Mac/Linux向けに7月22日に正式リリースされた宇宙資源採掘シミュレーション『ΔV: Rings of Saturn(ΔV:土星の環)』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、土星の環を舞台とした宇宙資源採掘シミュレーション。プレイヤーは小惑星採掘宇宙船の船長として働きます。宇宙船のアップグレード、支援クルーの雇用、そして完全にゼロから新しい宇宙船を作ることも可能です。リアルな宇宙船の挙動も特徴。記事執筆時点では日本語未対応です。

『ΔV: Rings of Saturn』は、1,010円(9月5日までは37%オフの636円)で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Mariusz Chwalba氏(以下Mariusz)ポーランド出身のゲーム開発者、Mariusz Chwalbaです。Koderとしても活動しており、Kodera Softwareの創設者です。本業はプログラマーです。

――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?

Mariusz本作は、ゲームの面白さを損なうことなく、できる限りリアルなものにしようと試みています。私がプレイしてきた宇宙ゲームの大半は、宇宙船をアーケードゲームのように操縦するようなもので、実際の宇宙飛行を体験できるようなものはごく少数でした。私は、ゲームプレイを単純化するために、1つの次元を切り離し、理にかなった形にすることを選びました。タイトルにもなっている土星の輪は、太陽系で唯一、SF映画でおなじみの小惑星地帯のように見える場所です。本作はあえて万人向けのゲームにしようとしていません。ハードSFオタクの好みに完璧に合うようにデザインされているのです。

――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?

Mariusz本作のゲームプレイは古典的な『アステロイド』を再構築したもので、宇宙空間に漂う岩石が密集したフィールドの間を飛ぶという大前提が、リアルな意味を持つゲームを作ろうとしたものだと言えます。ハードなSF設定は、『Frontier: Elite II』や「エクスパンス -巨獣めざめる-」、「プラネテス」といったタイトルに通じるものがあり、「Firefly」や「カウボーイビバップ」のような無法地帯の西部劇のような雰囲気もあります。無意識のうちにインスパイアされたものはもっとたくさんあるでしょう。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。

Mariusz本作にはメッセージを表示するシステムがなく、環境によるストーリーテリングのみで物語を伝えるはずでした。しかし、早期アクセスの段階でコミュニティからのフィードバックに基づいてこれが追加され、その追加によってプロジェクトの規模が300%以上拡大しました。この変更がなければ、本作はまったく異なるゲームになっていたでしょう。

――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。

Mariusz私の好きな作家の作品、例えばスタニスワフ・レムの古いSF作品と比較されたり、「エクスパンスがゲームだったら、まさにこれだ」というようなレビューがあったのが、本当に嬉しかったですね。

――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。

Mariusz本作は数日おきにアップデートをしており、実験部分はほぼ毎日アップデートされています。このプロジェクトは楽しすぎてやめられないんです。

――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能ですか?

Mariusz現在、日本語への翻訳を検討しています。必要なフォントはすべてサポートできますし(韓国語と中国語の翻訳はすでにあります)、有志による翻訳もこちらで受け付けています

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Mariuszもちろんです。ぜひやってください!無料DLC「Tales from the Rings」には配信用のアセットも入っていますよ。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Mariusz日本文化からは、マンガやアニメで多くの楽しみをもらっています。本作が少しでも恩返しになれば嬉しいです。

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

《Chandler》
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