発売迫る『PAYDAY 3』…シリーズの日本事情や今後の追加コンテンツを開発者に直撃【gamescom 2023】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

発売迫る『PAYDAY 3』…シリーズの日本事情や今後の追加コンテンツを開発者に直撃【gamescom 2023】

ドイツ・ケルンで開催されたgamescom会場にて、銀行強盗アクション最新作『PAYDAY 3』の開発者にインタビューを実施しました。

連載・特集 インタビュー
発売迫る『PAYDAY 3』…シリーズの日本事情や今後の追加コンテンツを開発者に直撃【gamescom 2023】
  • 発売迫る『PAYDAY 3』…シリーズの日本事情や今後の追加コンテンツを開発者に直撃【gamescom 2023】
  • Co-op向け銀行強盗FPS『PAYDAY 3』ベータテストをプレイ! シリーズファンが求めていたものがここにある?
  • Co-op向け銀行強盗FPS『PAYDAY 3』ベータテストをプレイ! シリーズファンが求めていたものがここにある?
  • Co-op向け銀行強盗FPS『PAYDAY 3』ベータテストをプレイ! シリーズファンが求めていたものがここにある?
  • 発売迫る『PAYDAY 3』…シリーズの日本事情や今後の追加コンテンツを開発者に直撃【gamescom 2023】
  • 発売迫る『PAYDAY 3』…シリーズの日本事情や今後の追加コンテンツを開発者に直撃【gamescom 2023】
  • 発売迫る『PAYDAY 3』…シリーズの日本事情や今後の追加コンテンツを開発者に直撃【gamescom 2023】

9月21日に発売を控える中、gamescom 2023の前夜祭「オープニングナイトライブ」にて新たなトレイラーが発表された『PAYDAY 3』。同会場のPLAIONのB2Bブースでは新たなミッション「99 Boxes」もお披露目していました。

今回、本作のリードプロデューサーを務めるAndreas Hall Penninger氏と、グローバルブランドディレクターを務めるAlmir Listo氏にインタビューを実施。競合の銀行強盗アクションゲームが増えている中、本作はどのようにオリジナリティを確保しているか、そしてリリース後の展開など話を伺いました。

――gamescomではB2Bブースで新しいミッションが披露されていますが、参加者からの反応はいかがだったでしょうか。

Andreas Hall Penninger氏(以下Andreas):今回は「99 Boxes」というラッパーで俳優のICE-Tが登場する新しいミッションデモをお披露目していますが、反応は非常に良いですね!私たちは、『PAYDAY』というゲームの本質とコアの部分、そして繰り返し遊ぶための要素をきちんと理解し、大幅に良いものにできたと自負しています。

Almir Listo氏(以下Almir):私もそう思います(笑)。

――『PAYDAY2』の大ヒット以降、似たようなシステムを搭載したゲームが増加傾向にあります。今回のデモも含め、『PAYDAY 3』で他の追従を許さないようなオリジナリティとはどういった部分になりますか?

Andreas:『PAYDAY 3』と他社のゲームが異なるのは、『PAYDAY The Heist』『PAYDAY 2』と同じ世界の一つだということです。これらはゲームの物語が一本の赤い糸で繋がっています。また、『PAYDAY 3』は過去作から、ゲームシステム、繰り返し遊べる仕組み、その他の遊び方もそのまま引き継いでいます。つまり、『PAYDAY The Heist』が「コンセプト」で、『PAYDAY 2』がその改良版、そして『PAYDAY 3』はそれらの進化版となるのです。過去作との大きな違いは、ゲームエンジンです。本作はUnreal Engine 4で開発されていますが、発売後にはUnreal Engine 5にアップグレード予定です。エンジンによって、ゲームプレイ、アニメーション、視覚的な雰囲気など全てが変わるのです。それが私たちにとって最大のオリジナリティだと思っています。

また、競合タイトルとの最大の違いは『PAYDAY』シリーズが持つ大きなコミュニティだと思っています。コミュニティのメンバーは、私たちのゲームが好きで満足しているという意見がある一方で、ゲームのここが嫌いだとか、課金要素が嫌いだ、と言ってくれます。私たちはそういった声に耳を傾け、彼らと交流し、彼らも開発のメンバーの一部にしたいと思っています。

Almir:市場の観点からも、「Heist(強盗)」を主軸に置いたゲームにはまだ多くはなく、空白があると思っています。確かに『GTAオンライン』はありますが、『PAYDAY 3』とは別の体験のゲームです。だから、体験という観点からみると、『PAYDAY 3』が本当に際立っている部分は、「Heist」の要素にプレイヤーが浸れることなのだと思います。一般人を人質にとり、お金を盗んでは逃げ、盗んでは逃げる。そのやりとり全てが重要です。同時に、たくさんのファンタジー性や仕掛けも必要となります。仮面をかぶって、他のプレイヤーと相談しながら金庫に入って、お金を奪う、そういった流れは他のゲームでは見られません。だから『PAYDAY 3』は特別なポジションにいるのです。

Andreas:それに本作ではマスクをつけなくていいやり方もあります。ただ歩き回って周囲を観察したり、警備の位置を確認したりできますし、「オーシャンズ11」のように、誰にも気づかれないように完璧な盗みを行うこともできます。もちろん、私たちがハリウッド最高峰のファンタジーだと考えている映画「ヒート」のように銃をぶっ放してあらゆるものを撃ちまくることもできます。どのようにミッションを完遂するかはさまざまなアプローチがあるんです。

――『PAYDAY 3』はローンチ時から日本語UIが入る予定だと聞きました。これは日本の『PAYDAY』のプレイヤーが多いということでしょうか。

Almir:そうですね。日本人のプレイアブルキャラクター「治郎(Jiro)」を導入以降、日本の多くのプレイヤーに支持されるようになりました。日本はPCゲームの人気がコンソールほどないことは知っていますが、そんな中でも日本のプレイヤーの数は非常に多く、とても嬉しく思っています。『PAYDAY 3』発売後に東京の銀行を襲えるミッションができるといいな。東京のどこかいい銀行をご存知じゃないですか?(笑)

――『PAYDAY 3』のローンチ後も『PAYDAY 2』のアップデートは続くのでしょうか。

Almir:今、私たちは『PAYDAY 2』の10周年を祝っています。2ヶ月前に最後のミッションがリリースされ、10年間で合計88のミッションがゲームに加わりました。そして私たちはそれを祝いつつも別れを惜しんでいるということです。でもそれは「(日本語)サヨナラ」ではなく「(日本語)またね」みたいなものです。今後は小さなアップデートはしますが、大きなアップデートはありません。『PAYDAY 2』のプレイヤーのみなが『PAYDAY 3』に参加してほしいですね。もちろん、『PAYDAY 2』を続けて遊んでもらうのも嬉しいです。たくさんのコンテンツがありますから。『PAYDAY 3』はコンテンツがまだ多くありませんが、もっと新しくてエキサイティングな体験が待っています。

――現在のゲームの完成度はどれくらいでしょうか。

Almir:9月21日にリリースするのでほとんど完成しています。Andreasはすでに最初の1年間の追加コンテンツに取り組んでおり、これはかなり近いうちに発表する予定です。私たちは、ゲームのコンテンツの観点だけでなく、全体的な体験に目を向け、どうすれば次のレベルに到達できるかを考えながら成長していくつもりです。ローンチ後は、新たな武器、新たな衣装、そして新たな「Heist」が登場していきます。もちろん、新キャラクターもです。

――最後に、日本のプレイヤーにコメントをお願いします。

Almir:(日本語で)頑張ってください!

――本日はありがとうございました。


『PAYDAY 3』はPC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに現地時間9月21日に発売予定。Game Passにも対応予定です。

《Daisuke Sato》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top