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格ゲーから一転!ローグライトACT『ブレイブルー エントロピーエフェクト』こだわりの2D表現とコンボアタックが炸裂【プレイレポ】

あの『BLAZBLUE』シリーズのキャラたちが格ゲー感覚で潜る!

連載・特集 プレイレポート
格ゲーから一転!ローグライトACT『ブレイブルー エントロピーエフェクト』こだわりの2D表現とコンボアタックが炸裂【プレイレポ】
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ここ最近のゲーム業界では、名作のリメイクやリマスターが数多く配信されて話題となりましたが、全く別のジャンルへと昇華させるスピンオフ作品も欲しいところ。シリーズのさらなる発展を促し、その可能性を探るという意味では、スピンオフ展開も十分検討に値するのではないでしょうか。

というわけで今回は、2023年8月16日に早期アクセスを開始したローグライトアクション『ブレイブルー エントロピーエフェクト(BlazBlue Entropy Effect)』の気になる内容を紹介します。

ブレイブルー エントロピーエフェクト』とは?

本作は、91Actが開発したローグライトアクション。アークシステムワークス開発の2D対戦型格闘ゲーム『BLAZBLUE』シリーズのスピンオフ作品であり、原作における近未来の世界観や雰囲気を尊重しながら、本格的なローグライトが楽しめる作品です。

また、本作は日本語言語に対応していますが、音声は中国語(プレイアブルキャラクターのボイスは日本語)。フルサポートによるコントローラー操作も可能となっています。

プレイの前に本作の魅力をワンポイント解説!

◆どこか懐かしい2D表現と未来的モダン演出

原作シリーズの特徴を受け継ぎ、本作のキャラクターはピクセルアートのような2D表現ながら、最新の3Dに匹敵する自然で滑らかなアニメーションを実現。近未来的な電光掲示板スタイルの演出も雰囲気を醸し出し、シリーズとしても単体のローグライト作品としても高い完成度を誇っています。

◆格ゲーの感覚はそのままに

格闘ゲームシリーズのスピンオフ作品ということで、絶え間ない攻撃で敵を圧倒し、激しい戦いの中でも最適な行動を思考し続けるあの感覚がしっかり備わっています。ローグライクの要素も合わさり、新しい能力の獲得や強化、戦い方の自由度も含めて同じキャラクターでも全く異なる体験が楽しめるでしょう。

◆楽すぎず難しすぎず

人気作の格闘ゲームをローグライトに変換するというのは、なかなかに難しい作業だと思われますが、本作は全体を通して違和感のない丁寧な仕上がり。恒久的な強化要素が充実しているのもあり、何度も挑戦して基礎を固め、少しずつ確実に強くなる形式なので手練れのプレイヤーも納得のやり応えのある難易度です。

格ゲーコンボで華麗に敵を粉砕

本作を初めてプレイする場合はチュートリアルからスタート。一頭身の可愛い顔面ロボットを操作し、語りかけてくる何者かの案内に従って進んでいきます。

この世界においてプレイヤーはACE意識訓練者、通称“ACER”と呼ばれる存在であり、バーチャルな戦闘訓練を遂行していく過程で『BLAZBLUE』シリーズのキャラクターの姿を借りて戦うという設定です。

そして周りにいるのもロボットばかりなのは、すでに人類が存在していないのか、あるいは人間が操作するアバターとしてロボットが動いているのか。この時点では、具体的なストーリーが何も明かされませんが、選択によって変化するマルチシナリオ・マルチエンディングという本作の特徴も関係しているかもしれません。

他のキャラクターのエボタイプを継承すると、固有能力や一部の強化を引き継ぐことができる。

初期で使用可能なキャラクターは、背後攻撃で与えるダメージが100%上がる近接型のヒビキのみ。他のキャラクターはゲームの進行で得られるアイテムを使うことでアンロックでき、それぞれに個性があって立ち回りも異なります。どれも性能自体は強力なので、実際に触れて確かめた上で決めるのがよいでしょう。

2Dだからこそ感じられる生理的なリアリティ、クールな印象のデジタル表示など、画面の端々まで敷き詰められた細かな演出も本作の魅力として作用しています。

肝心の戦闘に関しても、はじめのうちは大量の敵をサクサクと斬りつけて、そのまま景気良く散ってくれるのでストレスフリーの爽快感。1キルの重みは軽いですが、テンポ良く次から次へと場面が変わって敵も新たに出現し、いろんな方法で攻撃されたり、対処を要求されたりするので常に新鮮な体験が続いて飽きません。

本作のローグライク要素であるランダム報酬のポテンシャル戦術など、用意されている強化の数は膨大ながら、操作自体はシンプルなのでシステム周りはかなり親切です。

慣れてくると、新しく獲得した技を状況に応じて使用し、強化されたステータスも相まって流れるように敵を一掃したりと、原作と同じ格闘ゲームのジャンルにおけるコンボを華麗に決めたような達成感を手軽に味わえました。

もっと深く難しくがローグライクの合言葉

先も述べましたが、本作の代表的な基本要素が「ポテンシャル」と「戦術」の2つ。戦術は全体的な能力の向上、属性付与、汎用的なアクティブスキルの追加といったオールマイティな効果が期待でき、入手の機会もかなりあります。

一方のポテンシャルは、各キャラクター専用の内容がほとんどを占めており、MPやSPを消費して繰り出す固有の特大技のほか、選ぶだけで攻撃力が上昇するパッシブ効果が追加される極めて強力なものです。

そのため、ポテンシャルを獲得するチャンスは滅多になく、これらをできるだけ多く揃えるのがひとつの目標ともいえるでしょう。

そして、ステージ内の区切られた空間をクリアするたびに戦闘、難しい構成の戦闘、はたまた買い物など、複数のルートから道を選ぶのはローグライクのお馴染み。さらには新しい空間を経るごとにエントロピーが上昇し、様々なマイナス効果をもたらす浸食効果が発生する可能性が高まります。

それ以外にも、ステージの時間制限が切れるとダメージを受け、回復薬も有限なので敵の攻撃も可能なかぎり避けたりと、考慮すべき問題はたくさんあります。しかも、同じステージでも登場する順番次第で構成が変化し、敵の種類がより強力なものに置き換えられたり、進めば進むほど難しくなるのもまた本作の面白さです。

特に、固定ステージとなっている桜城下は道中のモブ敵も然ることながら、ボスがかなり強いので苦戦は必至。そもそも、ここまで辿り着くのに回復薬を使い切っているということも十分に考えられるので、たとえ倒されても何度も挑戦して感覚を掴み、貯めたポイントで回復薬増加、復活などの強力な恒久強化を揃えて再び挑みましょう。

桜城下をクリアすると、オメガ空間というランダム生成のステージが出現。数あるステージを一気に攻略して初めて挑戦できる最奥であり、ボスも凶悪なギミック込みで恐るべき相手ですが、これだけ難しいのならストーリーの進行にも関係しているはずなので、いずれは全力で打倒しなければなりません。

ゲームデザインとしては硬派で堅実で難易度も高いものの、アニメ的な絵柄のキャラクターはそれだけで魅力的です。グラフィックをはじめとした目に見える部分に加え、本格的なアクションシステムや難易度の設計、ローグライクに対する理解などなど。本作は各分野の完成度が高い次元でまとまっており、開発を手掛けたスタッフの熟練したスキル、並々ならぬ熱意を感じられる作品と言えるでしょう。

スパくんのひとこと

とりあえずノエルちゃんが強すぎるというのは置いといて、このスピンオフは大正解と胸を張って断言できるスパね!これをキッカケにホラゲーをRPGにしたり、FPSをRTSにしたり、どんどんやってほしいスパ!

タイトル:BlazBlue Entropy Effect
メーカー:91Act
対応機種:PC
筆者がプレイした機種:PC(Steam
発売日:2023年8月16日
記事執筆時の著者プレイ時間:7.2時間
価格:2,300円


《りおちゃんこ鍋》

ニート10年ゲーム20年の大元帥 りおちゃんこ鍋

一般曹候補として徴兵されて1か月で脱柵後、ラノベ作家を目指すという名目でママの年金を喰い潰し、1秒も働かずに35万のPCを購入。若干8才で『パーフェクトダーク』をクリアし、『コール オブ デューティー モダン・ウォーフェア2』『レインボーシックス シージ』『Apex Legends』など、戦場を渡り歩く根っからのFPS畑。強さだけが全てという当時の業界に感化され、クソゲーとヌルゲーマーを許さない。現在は、エロゲソムリエを自称し、単身DLsiteにて潜入捜査中。好きなバイオは「アウトブレイク」、嫌いなエロゲは「紙芝居」。

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