気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Goldhawk Interactive開発、PC向けに7月18日に早期アクセスが開始された地球防衛ストラテジー『Xenonauts 2』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、戦術重視のSFストラテジーゲーム。舞台は冷戦が続く架空の2009年。プレイヤーは忍び寄るエイリアンの脅威から地球を守る多国籍軍の司令官となり、戦略と戦術の両面から未知の侵略者に挑みます。日本語にも対応済み。より詳しいゲーム内容については先行プレイレポをご覧ください。
『Xenonauts 2』は、4,980円で早期アクセス配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか？
Chris England氏（以下Chris）本作のゲーム・ディレクター、Chris Englandです。一番好きなゲームは、1994年に発売された古典的なストラテジーゲーム『X-Com: UFO Defence』です！『Xenonauts』シリーズはこの作品の精神的後継作ですので、驚くことではないでしょうね！
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか？
Chris本作は、エイリアンの侵略と戦う、奥深く複雑なストラテジーゲームです。大規模な組織を管理する戦略的なレイヤー（基地の建設、航空機や兵士の購入、新技術の研究）と、エイリアン軍と兵士のターン制バトルで戦う戦術的なレイヤーがあります。本作の最も面白いところは、この2つのレイヤーがどのように繋がっているかということで、エイリアン軍と戦うたびに、敵についてより深く知ることができ、敵と戦うためのより良い装備をアンロックすることができるのです。これらのアイデアは『X-Com: UFO Defence』からきています。これは私が子供の頃に大好きだったゲームで、（当時は）誰もまともな後継作を作らないことに驚いていました。もちろん、2012年にFiraxisが『XCOM』をリリースしたことで状況は変わりましたが、私たちはそのときすでに前作である『Xenonauts』の開発に取り組んでいたのです！
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか？
Chris本作は、同ジャンルの他の多くのゲームからインスピレーションを得ています。『Jagged Alliance 2』のような古典的なゲームからヒントを得た戦術オプションもあれば、『XCOM』や『XCOM2』のような最近の競合ゲームからもアイデアやイノベーションを取り入れています。しかし、インスピレーションの大半は、すでに上で述べた古典的名作からきているのは明らかですね！
――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。
Chrisこれまでの開発で最も良かったのは、今月中に早期アクセスとして本作をリリースできたことです。我々が長い間取り組んできたものを人々がプレイしているのを見るのは素晴らしいことですし、何より最高のプレイヤーたちが、我々開発者たちも極めて困難だと考えていたゲームのセクションを打ち負かす戦術を素早く見つけ出す様子を見るのも最高でした！
――早期アクセス開始後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか？特に印象深いものを教えてください。
Chrisこれまでに非常に多くのフィードバックをいただきました。私たちにとって最も印象的なのは、早期アクセスのゲームだというのに、プレイヤーたちは多くの時間を費やしながら、すべてのミッションを完璧にクリアできるよう、一つ一つ計画しながらプレイしているということです。しかし、ゲームバランスの改善や変更、あるいはバグ報告に対する提案もたくさんきています。これらはすべて本当に有益なもので、早期アクセス中のゲームを大幅に改善することができます！
――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。
Chrisはい、すでに私たちは、皆さんからのフィードバックで指摘された問題を修正するためのアップデートに懸命に取り組んでいます！また、早期アクセスを終了して最終リリースを迎えるまでに、大量の新コンテンツを追加する開発ロードマップも用意していますよ。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか？
Chrisはい、ゲームを配信するのも収益化するのも構いません！
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Chris日本の読者の皆さん、こんにちは。前作は英語にしか対応していなかったので、本作が日本語に対応できていることを本当に嬉しく思っています。皆さんがゼノノーツを操作して、エイリアンの侵略から世界を救ってくれることを願っていますよ！
――ありがとうございました。
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
