気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Lonely Troops開発、PC/Mac/Linux向けに4月17日リリースされたポイント&クリックRPG『Hero of the Kingdom: The Lost Tales 1』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、ポイント&クリックRPGシリーズ最新作。ドラゴンの脅威に怯える街を舞台に、プレイヤーはクエストをこなして人々を助け、モンスターを倒しスキルを習得し、街を救うことを目指します。記事執筆時点では日本語未対応。
『Hero of the Kingdom: The Lost Tales 1』は、520円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Jaroslav Kurcik氏(以下Kurcik氏)兄のTomasと二人でLonely Troopsとして活動し、インディーゲーム開発をしているJaroslav Kurcikです。私たちは2004年からゲーム開発を始め、以来9本のゲームを作ってきました。現在はカジュアルゲームの開発に力を入れています。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Kurcik氏私たちの最新作である本作は、人気シリーズの4作目になります。私たちの開発サイクルでは一本のゲームあたり2年以上かかるのですが、本作は20ヶ月で完成させることができました。『The Lost Tales』シリーズ作品はあと2本作る予定です。
――本作の特徴を教えてください。
Kurcik氏本作は同シリーズの他作品ととても似ているので、本シリーズの特徴について話させてください。本シリーズはいくつかのジャンルをミックスさせたものです。基本的にはポイント&クリックアドベンチャーとライトなRPGを混ぜたものなのですが、他にも隠れているものを探す要素や、資源マネジメント要素も入っています。プレイヤーはメインストーリーを追いながら、スキルを身に付け、NPCと交流し、クエストを攻略し、アイテムを集めたりトレードしたりするのです。これらすべてがゆったりとした雰囲気の中で行われ、美しいクォータービューとカジュアルなゲームスタイルが特徴となっています。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Kurcik氏気づかなくても、私たちはあらゆるものから影響を受けているものです。私たちがこれまでにプレイしてきたすべてのゲーム、見てきたすべての映画からの影響があるでしょう。しかし、一番影響を受けたのは、プレイヤーたちからのフィードバックです。皆さんとても素晴らしいアイデアをくださいました。
――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能でしょうか?
Kurcik氏残念ながら私たちのゲームは日本語に対応していません。日本語・中国語・韓国語に対応できるか調べてみたのですが、現時点では技術的に難しいでしょう。アジア言語の専門家が必要だと思うのですが、予算的にも厳しそうです。とはいえ、もし日本語を実装できるようになりましたら、有志翻訳は喜んで受け入れたいと思っています。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Kurcik氏新型コロナウイルスの開発への影響はまったくありませんでした。私たちの国(スロバキア)には大きな影響がなかったのです。早く治療方法が見つかることを祈っています。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Kurcik氏日本の読者の皆さんの幸運と、たくさんゲームをプレイする時間が取れることを祈ります。もし英語でゲームをプレイするのに抵抗がなければ、ぜひ本作を試してみてください。日本の皆さんからのフィードバックを楽しみにしていますし、今後の日本語対応へも繋がるかもしれません。
――ありがとうございました。
◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に250を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
関連リンク
編集部おすすめの記事
特集
連載・特集 アクセスランキング
-
時間が溶けるよぉ…スローライフ農業シム『Farm Together 2』がいくらでも遊べちゃって止め時がわからない!というプレイレポート
-
Steam版記念でやらねば、ワーネバ―ファンタジー人生シム『ワールド・ネバーランド2 ~プルト共和国物語~』プレイヤーに委ねられる自由な生活はロールプレイで無限の魅力に!【プレイレポ】
-
ノリノリの音楽とともに敵を殲滅!リズムゲー要素ありなローグライクシューティングは日本語にも対応―採れたて!本日のSteam注目ゲーム8選【2024年5月16日】
-
発表直後にトレンド1位『カエルの為に鐘は鳴る』って、どんなゲーム?タイトルではわからないゲーム性は、パロディてんこ盛りの超名作!一度はプレイしてほしい
-
プレイヤーの選択が世界を変えるローポリオープンワールドRPG正式リリース!自由な育成や冒険が”非常に好評”―採れたて!本日のSteam注目ゲーム5選【2024年5月15日】
-
来年7月に終了!いまからでも遅くない、アーカイブ的な観点から抑えたいXbox 360ダウンロード作品を一挙紹介【年末年始特集】
-
海外レビューハイスコア『MULLET MADJACK』―プレイすべきか?と言われたら答えは……「イエーーーーーーーーース」だ!
-
最大6人協力プレイ対応の科学研究所オープンワールドサバイバル『Abiotic Factor』が今アツい!『7 Days to Die』『Half-Life』などを足したような内容が”圧倒的に好評”【今週のインディー3選】
-
90年代の大作映画にそっくり?広大な水上世界が舞台のオープンワールドアドベンチャー『Age of Water』が迫力満点だった!
-
PS5/PS4で楽しめる!伝説の世代交代RPG『俺の屍を越えてゆけ』の魅力を今こそ伝えたい―“自分の一族の歴史”を紡ぐ旅路は厳しくも美しい