気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Bearded Giant Games開発、PC/Linux向けに8月3日リリースされたアーケード宇宙シューター『Space Mercs』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、多くの飛翔体やレーザーが飛び交うスペースシューター。何百もの宇宙船が画面に現れる大規模に展開される宇宙戦が、比較的低スペックなPCでもプレイ可能です。記事執筆時点では日本語未対応。
『Space Mercs』は1,010円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
ZapaGame*Sparkの皆さん、こんにちは。すごく背が高く、髭を生やしているZapaです。作業場ではArty FMとWilsonという二匹の猫と一緒にゲーム開発をしています。私がゲームデザインとプログラムを担当し、Artyは一生懸命冷蔵庫の中のものを食べ尽くし、私にしっかり働いて金を稼ぐよう促してくれます(食べ物を買えるように)。Wilsonは私が怠けないように見張っていてくれますよ。
このように、一人の人間の男、二匹の猫という、私たちみんなで活動しているドラキュラの国(ルーマニア)のインディースタジオが、Bearded Giant Gamesです!
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Zapa2019年の5月末、私は一番大きなクライアントと決別し、自分自身(と猫)の生活ギリギリなお金しかないという状況が3ヶ月続きました。新たなクライアントや仕事を探す代わりに、私は残った資金で3ヶ月の間にゲームを作り、リリースし、(半年分の生活費になる)500~700本売ろうと決心したのです。
本作をデザインした主な理由は、パワフルなPCがなかったということと、私のPCで動く何百もの宇宙船と戦うゲームがあまりなかったということです。ただ巨大な戦争の中でパイロットとなり、飛んでくるものを避けたいと思いました。そうしてゲームの開発をスタートし、かなり良いものができたと思います!私のPCでも1ステージに800機もの宇宙船が現れ、すごくワクワクしますし、まさにこれこそ私が作りたいと思っていたものです!
――本作の特徴を教えてください。
Zapa私が本作で気に入っているのは、自分のスペースファイターを操り、自機(またはお互い)を殺しにくる数多の敵機の周りを飛び回るというものを、かなりの低スペックで実現していることです。2012年以降のノートパソコンさえあれば、ベンチ(またはオフィスの椅子)に座って、5~10分遊び、良い気分になれますよ。
リリース直前に「The Battle Designer」というオプションを追加しました。これはミッションをクリアすることでアンロックできるものなのですが、プレイヤーは最大4,000機の宇宙船を使い、自分だけのバトルをデザインすることができます。自分のチームが2,000機、敵チームが2,000機です。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Zapa何か特定のものから影響を受けているということはありませんが、私が今までに経験してきたあらゆるものの結果ですね。ゲームだと『Elite Dangerous』や『X』シリーズ、アニメだと「宇宙戦艦ヤマト」です。これらすべてが私に影響を与えてきましたし、本作もあらゆるものから少しずつ影響を受けていると言えるでしょう。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Zapa本作の開発には3ヶ月しかなかったので、ローカライズまで手が回りませんでした。ただ、時間がなかったのです。でも本作もリリースされましたし、良い評価をいただけているようです。今後はコンテンツと機能の追加を行おうと思っています。まだまだできることはたくさん残っていますし、バトルクルーザーを操って敵の宇宙船の大群に高速で突っ込むなんてクレイジーなアイデアもあります。
もし日本語ローカライズの希望があるようなら、可能な限り調整しますので、お知らせ下さい。プレイヤーの皆さんのおかげでゲーム開発を続けられますので、プレイヤーが欲しいと思うものなら、実現します!
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Zapa締めの言葉、というものは苦手なので、Artyにお願いしました!
日本は素晴らしい国ですので、みんなで行くことができる日を楽しみにしています!ありがとうございました。
――ありがとうございました。
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