Game*Sparkのスタッフが気になるタイトルをピックアップしてご紹介する“気になる*Spark”。今回お届けするのは、2月11日よりSteamにて配信中の、Game Soup LLCが手がけるミニゲーム集『Game Soup』です。
影色の少ないベクター調のグラフィックが印象的な本作。内容としては『メイドインワリオ』を思い起こさせるもので「方向ボタン+1キー」の簡単操作ミニゲーム集となるのですが、特徴的なのは各ゲームに『DOOM』、『ソニック』、『マリオ』や『ゼルダ』、『アンダーテイル』に『Plants vs. Zombies』などなど、古今東西の有名ゲームのパロディネタを多分に含むことです。
そのパロディネタも、画面自体をマネていても実際のゲーム部分に関係ない『DOOM』パロディや、右に加速しながら落とし穴をジャンプで乗り越える『ソニック』パロディのように元作品のエッセンスを有したものなどなど、一辺倒ではなく多岐に及びます。
ちなみに、『スカイリム』パロディのミニゲームでは、アルゴニアン風のトカゲ男に正しいヘルメットをかぶせることに。元のゲーム自体にはまったく関係ないに等しいです。そんなパロディだらけの同作だけに、多くのキャラクターは「なんとなく分かる」ほどの画風になっていますが、なかにはやけに詳細な悪魔キャラの姿も。
このキャラ、実は同社の過去作『Infernal Racket』からの出演。このキャラの登場するミニゲームのひとつで、本体のゲームをそのまま切り取ったような内容が展開するのも美味しいところでしょう。
本作では、徐々にテンポがスピードアップしていく中で全46ゲーム中25ゲームをクリアすることを目指し、特殊仕様の最終ゲームに挑むことになります。この最終ゲームを攻略することでゲームクリアとなるという、単純かつわかりやすい仕組みです。各ミニゲームの挙動もしっかりしており、十分楽しみながら攻略できます。
クリア後はエンドレスモードと高難易度モードがプレイ可能になるため、通常モードだけでは物足りないプレイヤーにもしっかりと「おかわり」が用意されています。ただし、操作系はゲームパッドに最適化されている印象を受けたので、パッドを持っているユーザーであればそちらを用いたほうがより楽しめるでしょう。
全体を見ればシンプルかつ価格相応の小粒なタイトルですが、非常に気軽に遊べる本作。日本語には対応していませんが(ただし、とあるミニゲームでは日本語メッセージが出る)大作の合間に一息つける、題名通りの“スープ”のような作品になっています。
『Game Soup』はSteamにてWindows向けに310円で配信中です。
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