気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Erebus氏開発、PC向けに10月17日リリースされた一人称ホラー『God's Basement』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、一人称視点によるシングルプレイのホラーゲーム。平凡なオフィスで目覚めた主人公は、「オペレーター」と名乗る人物の指示に従うことに。部屋に散らばる書類は、ここが「神の地下室」と呼ばれる死後の世界であることを暗示しており、奥深くへ進んでいくうちに、過去の人生の真実や恐怖を解き明かしていきます。日本語にも対応済みです。
『God's Basement』は1,520円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Erebus氏:ゲームデベロッパーのErebusです。本作の開発当初は大学二年生で、本作を完成させるため中退してしまいましたが、あれは正しい選択だったと思っています。今は21歳で、将来的により多くのウォーキング・シミュレーター・スタイルのゲームをリリースしたいと思っています。大学では機械工学を専攻していました。チームで何かをするのは得意でなく、一人で仕事をするのが好きです。他の人と意見を調整する必要がないので、効率的だと思います。しかし私は3Dモデリングやアニメーションのスキルがないので、これによりどうしても技術的な制限が生まれてしまいました。あと、私はホラーの大ファンで、伊藤潤二さんの作品が大好きです!
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Erebus氏:本作の開発は2017年1月ごろに始まりました。一番の困難は、自ら始めたことを最後までやりきるということでした。何かプロジェクトを始めたり、アイデアを出すのはとても簡単なのですが、完成品を作り上げると言うのは大変難しいことです。
また、自分が本当にゲームデベロッパーになりたいのかと言うこともはっきりしていませんでした。そのため躊躇してしまうこともありましたが、今から数ヶ月前、自分の持つ全ての力を本作の開発に注ぎ込もうと決心したのです。開発最初の一年は、全力で取り組むことができませんでした。
――本作の特徴を教えてください。
Erebus氏:本作は雰囲気ホラーと言うことに重点を置いており、強烈な物語体験も特徴です。本作は『Outlast』のような他の作品と比べると、とてもスローペースです。驚かせるような演出はプレイヤーに大きな緊張感を与えるので、本作の中ではかなり疎らに散りばめられています。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Erebus氏:本作は明らかに『P.T.』から影響を受けています。また、『Layers of Fear』のようなホラー・ウォーキング・シミュレーターからの影響もあります。『P.T.』の開発を主導したと言うこともあり、私は小島秀夫さんの大ファンでして、彼の最新作となる『DEATH STRANDING』が本当に楽しみです。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Erebus氏:本作をプレイしていただいた日本のプレイヤーの皆さん、ありがとうございます。皆さんのサポートに感謝すると同時に、今後もより多くのゲームをリリースしたいと思っています。日本文化はとても奥深く、面白く、いつかは日本に行ってみたいです。皆さんに本作を楽しんでいただけると嬉しいです!
――ありがとうございました。
関連リンク
編集部おすすめの記事
特集
連載・特集 アクセスランキング
-
海外レビューハイスコア『V Rising』―太陽から隠れるのがこんなに楽しいとは思わなかった
-
滅びた世界の最後の人間として日常を「維持」するアクションADV『Alone A Long』使われない物はどんどん“風化”…文化を守るのって難しい!【東京ゲームダンジョン5】
-
X(旧Twitter)連携終了を受けて…ニンテンドースイッチからスマホに画像/動画を送る方法を解説!ひと手間増えるけど、スクショ投稿はできる
-
REJECT WINNITYにインタビュー! 『Apex Legends』Global Series Year4 Split1 Playoffsで快挙を果たした3人の生の声をお届け
-
この旅路はどこへ続くのか…ビジュアルノベル要素ありのドライブシムは広大なアメリカを愛車で駆け抜ける―採れたて!本日のSteam注目ゲーム5選【2024年5月9日】
-
和風DRPG『残月の鎖宮』大型アップデート「Ver.弐」で難度・UI・テンポが大きく改善!物語の先描く有料DLCやさらなる本体改善に向けクラファンも実施へ【東京ゲームダンジョン5】【UPDATE】
-
【特集】そうだ、オープンワールド行こう…家でも“観光”できるゲーム5本を紹介。現代、過去、未来のゲーム名所をレコメンド!
-
2024年ゲーム業界の“一文字”は「S」となるか?いま静かにアツい「シミュ・ストラテジー」ジャンルを大作ラッシュの合間にプレイしよう【特集】
-
ゲーマーは長野県・諏訪湖の街に行くとおかしくなる。限りなくオープンワールドだと錯覚するから。【ゲームみたいに錯覚する現実の場所】
-
高校生2人組が制作!『Virtual.Noah CardGame』は「推しが弱い」悲しみから解放される良ゲーだった【東京ゲームダンジョン5】