気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Sundae Month開発、PC向けに8月18日正式リリースされた子供ぶん投げ父親アクション『Dad Quest』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、2DアクションにいくつかのRPG要素を組み合わせたタイトル。コメディーと魅力が詰まった興味深い世界を探検します。一番の特徴は、父親が小脇に抱えた子供をぶん投げて攻撃するというその戦闘方法。父親と子供は共に成長して新たな能力を得ることができ、冒険はさらに拡大して行きます。記事執筆時点では日本語未対応です。
『Dad Quest』は1,320円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Sundae Month:米国バーモント州を拠点とするインディーゲーム開発スタジオのSundae Monthです。私たちはあらゆるジャンル、あらゆる規模のゲームを作っており、『Diaries of a Spaceport Janitor』と言うタイトルが最もよく知られています。この作品ではカルト的な人気を博すことができました。私たちはよくジョークをやることでも知られています。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Sundae Month:元々、本作のタイトルである『Dad Quest』が面白いなと思っただけです。私たちは実際に開発が始まるまで一年間ほど、「Dad Quest、Dad Quest」といろんな声で何度も言っていました。それから、自分の子供を武器として使う父親のアイデアが出てきたのです。それからどんどん新しいアイデアが出てきました。
最初のプロトタイプは、私たち数人が夏に共同アパートで作ったアーケードスタイルのものでした。私たちはこのプロトタイプを使い、小さなKickstarterを開始、そして成功させることができたのです。これにより、パブリッシャーに見つけてもらうこともできました。彼らには追加で資金を出してもらい、それから数年間の開発を行うことができたのです。本作の開発中、私たちは皆学生でしたので、開発には紆余曲折ありました。
――本作の特徴を教えてください。
Sundae Month:遊んでいただいた方は、おそらくこの一見「子供投げんのかよ(笑)」というテーマがどれだけ奥深くなっているかということに驚かされると思います。この想像力豊かに創られた父親がテーマの世界では、様々な大きさ、性別、種族の父親が、愛する我が子と一緒に戦うのです。プレイヤーはこの世界を探索するに連れ、子供に遠距離攻撃や近距離攻撃のアビリティを教えたり、面白いおもちゃを買ってあげたり、可愛い服を着せてあげたりし、父親も自身の新たな動きのアビリティを習得することとなります。
焼け付くような砂漠の遺跡から吹雪く山の頂まで旅をする中で、ダッヂ(バッヂ+Dad)を各地の父親(Regional Dads)たちから受け取ったり、古代のおじいさん(Ancient Grand Dads)たちから知恵を授かったり、悪い父親(Bad Dads)たちの闇の秘密を解き明かすこととなるのです…という触れ込みです。私たちはユニークな雰囲気を実現するため、プレイヤーが容易に想像できる展開を避けようとしました。このせいで、時々変なシチュエーションや想像しなかったペースになりますが、これは(ほとんどの場合)計画通りです!
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Sundae Month:私たちのチームは、『ペーパーマリオRPG』、『ゼルダの伝説 風のタクト』と言った任天堂の古典的作品から、『RuneScape』と言った昔のオンラインゲームまで、幅広いものからインスピレーションを受けています。私たちはただそこにいるだけで面白いような、おかしなストーリーや世界観を持つゲームが大好きです。もちろん、ゲームのシステム面では『ロックマンX』や『キャッスルヴァニア』と言った2Dアクションゲームから影響を受けています。また、私たちは皆マンガやアニメが大好きで、『Dad Quest』は少年漫画にもなれるんじゃないかなと思っています。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Sundae Month:もっと多くの言語に対応させたいと思っており、特に日本語は優先したいです。しかし現状ではローカライズにかける資金がありません。無料で翻訳を請け負うという声は何人かの人からもらっているのですが、結局はお金の問題になってしまいます。私たちが学生でお金について無知だった頃は、ファンによる無料の翻訳に飛びついてしまっただろうと思いますが、今はプロとしてSundae Monthで働いており、お給料のこともあります。インディー開発者が一時間作業をする給料は本作3~8本分の売り上げにもなります!もし本作が注目され、ある程度売り上げることができましたら、リソースをローカライズにも振り分けられればいいなと思っています!
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Sundae Month:皆さんが本作を手に取っていただき、楽しい時間を過ごしていただけると嬉しいです!
――ありがとうございました。
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