気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Vladimir Slav氏、Elena Nazarenko氏、Coldwild Games開発、PC/Mac/Linux向けに3月22日に正式リリースされたのんびりRTS『Lazy Galaxy』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、RTS(リアルタイムストラテジー)とクリッカー系ゲームをミックスさせたようなシミュレーションゲーム。(のんびりと働く)悪のエイリアンたちを率いて、宇宙征服を目指します。他の種族との出会い、残虐な敵との戦いを通し、宇宙での影響力を広げていくことになります。基地の運営はひたすらクリックすることで行い、敵との戦闘は簡単なRTSという、タイトル通りのんびりだらだらとゲームを楽しみたい人向けの作品となっています。
『Lazy Galaxy』は620円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Vladimir:Vladimirと申します。Coldwild Gamesブランド傘下の、ラトビアのインディースタジオでオーナーとディレクターを務めています。私たちのスタジオには3人在籍しており、様々な新システムの実験を兼ね、よくあるゲームとは異なるものを作っています。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Vladimir:『Lazy Galaxy』の開発は2017年5月にサイドプロジェクトとして始まりました。開発当初は空いた時間を使って作業を行なっていましたが、次第により真剣なものへと変わっていきました。
――本作の特徴を教えてください。
Vladimir:本作が他のクリッカー系のゲームと異なる点は、パッシブとアクティブなゲームプレイの切り替えにあります。宇宙での戦闘パートがそれをより生き生きとさせています。また、こうしたシンプルなゲームでは珍しくModにも対応していますので、プレイヤーは自分の好みのアイテムや宇宙船を作ることができます。
――本作が影響を受けている作品はありますか?
Vladimir:いくつかのSF映画から影響を受けていますが、可能な限りオリジナルの世界を創り上げるよう努力しました。メインキャラクターたちはアニメ絵から影響を受けていますが、これは意図して似せたわけではありません(私たちはアニメが大好きなので、私たちが作るものには気づかないうちに色々と影響しているでしょう)。あと、私たちは他のクリッカー系ゲームが好きなので、これらからの影響もあります。しかしほとんどのクリッカー系ゲームは(バトルのような)アクティブな要素がありませんので、それが『Lazy Galaxy』を作ることとなった理由の一つでもあります。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Vladimir:理論的には日本語対応することは可能なのですが、私たちの住んでいる場所で翻訳者を見つけることは不可能に近いのです。予算も大きな問題です。その関係から、現時点で対応することは難しいでしょう。それでも今後、可能な限り多くの言語に対応させていきたいとは思っています。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Vladimir:日本という国は、ゲームに対してとても独特な見方をする国だと思います。今では日本の大作からインディーゲームまで遊ぶことができ、とても嬉しいです(最近はSteamでたくさんリリースされていますので)。日本のゲーマーの方達にも、私たちが日本のゲームを楽しんでいるように、本作を楽しんでいただけると嬉しいです。あと、たまにはコンピュータから離れて、運動もしてくださいね! :)
――ありがとうございました。
関連リンク
編集部おすすめの記事
特集
連載・特集 アクセスランキング
-
【特集】『百英雄伝』はなぜヒットした?伝説のRPG『幻想水滸伝』のスタッフが贈る、正義と真実の物語
-
大自然でまったりと暮らすやさしいサバイバルゲーム『Under Canopies』がリラックスしながら遊べそう―非暴力の平和な世界でスローライフ満喫【今週のインディー3選】
-
GWは皆で集まれるチャンス! 『Slay the Spire』の元ネタを含む名作ボードゲームを5つ紹介【特集】
-
【吉田輝和の絵日記】美少女がド派手にスタイリッシュアクション!『Stellar Blade』体験版をプレイ
-
【読者の声】2024年5月発売の新作ゲームは何を買う?―注目タイトルまとめ!
-
『崩壊:スターレイル』渋谷・宮下公園にリアル「ピノコニー」登場!一周年記念イベントを“ファン目線”で楽しんできた【イベントレポ】
-
今週発売の新作ゲーム『Sea of Thieves』『フロントミッション セカンド:リメイク』『FOREVER BLUE LUMINOUS』他
-
『百英雄伝』反体制の危険な本?民衆の喝采を浴びるアウトローの物語「水滸伝」【ゲームで世界を観る#74】
-
海外レビューハイスコア『サガ エメラルド ビヨンド』―これは『サガ』ファンのための『サガ』だ
-
『Stellar Blade』すべての国で無修正版提供と公式明言/ゾンビサバイバル『7 Days to Die』10年以上を経て6月ついに正式リリース/ムチムキ「キャミィ」1/4スケールスタチューが登場【週刊スパラン4/19~】