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『DOOM II』ステージ1のRTA世界記録が25年ぶりに破られる―あっという間の4秒97、一瞬だけど偉大な進歩

弾で敵を誘導!高度テクが光る美しいプレイ。

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『DOOM II』ステージ1のRTA世界記録が25年ぶりに破られる―あっという間の4秒97、一瞬だけど偉大な進歩
  • 『DOOM II』ステージ1のRTA世界記録が25年ぶりに破られる―あっという間の4秒97、一瞬だけど偉大な進歩
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名作FPS『DOOM II: Hell on Earth』の最初のマップ「Entryway」を最速クリアするというスピードラン(RTA)の記録がおよそ26年ぶりに破られました。

あっという間の記録

このステージは同作の中では比較的狭く短いマップであることから、スピードランも早い段階で洗練されました。これまで世界最速だったのはPanter氏が残した5秒という記録です。この記録は1998年3月30日に打ち立てられたもので、これ以上の短縮は不可能であると考えられていました。

Panter氏のプレイ記録データを再生したもの。

このプレイは最初に一発ピストルを射撃すると運が良ければ敵が右側に寄り、廊下を真っ直ぐ走れるように。出口のドアではひとりのImpをうまく避けなければならない……というもの。本作の敵は銃声などに反応して挙動を変えるという仕組みを持っており、それを利用したスピードランとなっています。

一見シンプルで簡単そうにも見えますが、高度なテクニックと不確定要素が絡んだ難しいものであるがゆえに、この記録が最適解だと考えられていました。

記録が打ち破られたのは、2024年4月6日のこと。塗り替えたのは、初代『DOOM』のステージ1である「Hangar」の世界記録を持つ筋金入りのスピードランナーである4ShockBlast氏です。この記録はなんと4秒97で、5秒という記録を明確に越えることができました。プレイ中に射撃したのはおよそ4発で、廊下の敵から最後のImpまで巧みに邪魔にならないよう誘導していることがわかります。

実際に筆者も試してみましたが、正確なキャラクターコントロールと敵の誘導能力が求められるため、難易度は高め。不可能だと言われていた記録を打ち破った4ShockBlast氏の記録は、偉大なものとして刻まれそうです。


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《みお》

超雑食の若年ゲーマー みお

2021年3月よりフリーでゲームライターをしています。現在はGame*SparkとIGN JAPANで活動し、稀にINSIDEにてニュース記事を執筆しています。お仕事募集中。ゲームの趣味は雑食で、気になったものはクラシックゲームから新しいゲームまで何でも手を出します。主食はシューター、ADV、任天堂作品など。ジャンルやフランチャイズの歴史を辿るのも好きです。ゲーム以外では日本語のロックやアメコミ映画・コメディ映画、髪の長いお兄さんが好きです。

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