【クラフトサバイバル名鑑】極寒雪山サバイバル『The Long Dark』は“火にあたる喜び”に満ちあふれた厳しくも遊びやすい一本!2024年にはついにストーリー完結も | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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【クラフトサバイバル名鑑】極寒雪山サバイバル『The Long Dark』は“火にあたる喜び”に満ちあふれた厳しくも遊びやすい一本!2024年にはついにストーリー完結も

早期アクセスから今年で10年!開始から凍死即可能性すらある厳しい世界を満喫しよう。

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Steamにて、定番タイトルから話題のインディーゲームなど、さまざまな作品がお得に購入できる「スプリングセール」が始まっています。気になっている作品はもちろん、プレイに時間がかかるRPGやじっくりと楽しむサバイバルクラフトゲームなどを購入し、連休やゴールデンウィークに備える人もいると思います。

筆者はこれまで『7 Days to Die』『Project Zomboid』『SCUM』『DayZ』と、さまざまな定番サバイバルジャンルの作品を紹介してきました。それぞれのゲームに定番作品と言われるような独自の個性と面白さがあり、また、リリースから多くのアップデートを実施して今なお進化しており、スプリングセールで購入するのにオススメのタイトルが揃っています。



今回は、冬山極寒サバイバルゲームの定番とも言える、Hinterland Studioの『The Long Dark』を紹介していきます!

『The Long Dark』は今年で10周年!

『The Long Dark』は、地球規模の磁気嵐によってライフラインが壊滅した世界を舞台にしたサバイバル作品です。2013年9月16日にスタートしたKickstarterキャンペーンで目標額を達成し、2014年9月にSteam早期アクセスにてリリース。その後多くのアップデートを重ね、2017年8月1日に正式版としてリリースされました。PCだけでなくコンソール向けの展開も行われています。

本作は、早期アクセスリリース時にはマップを探索して生き残りを目指すサバイバルモードしか実装されていませんでした。プレイヤーは、カナダの架空の島「グレートベア」を舞台に、飢えや渇き、寒さ、そして野生生物の脅威などから身を守りながら、何日間生きられるのかというサバイバル特化のモードです。

2017年8月1日の正式版では、新たにストーリーモードが登場。これはKickstarter時点で発表されていたもので、主人公マッケンジーと、医師のアストリッドを中心に、さまざまな人々との出会いや危機を体験するストーリーを楽しむという内容で、現在は「WINTERMUTE」として全5エピソード中4つが公開されています(2024年に最終エピソードが公開予定)。

そのほか、ゲーム内ではさまざまな環境下で設定された目標を達成するチャレンジモードも用意されています。2022年12月6日には、本作の有料拡張DLC「Tales from the Far Territory」が配信され、新たなエリアやナラティブ要素、システムなどを定期的に追加するアップデートを行っています(最新パート4アップデートは2023年12月に配信)。

Steam早期アクセス開始から今年で10周年を迎える『The Long Dark』。これまでのアップデートで全体的なクオリティアップやQoL改善はもちろん、さまざまなエリアやチャレンジの追加などが行われ、雪山の極限状態でサバイバルするゲームとしての質はとても高まっています。

一方で、2017年に開始されたエピソードが未だ完結していない(エピソード4から2年以上更新なし)など、その更新ペースは決して早いものではなく、ユーザーから指摘されているという点もあります。

厳しすぎる極寒世界!

カナダの雪深い島を舞台にした本作。本作のメインコンテンツとも言えるサバイバルモードでは、難易度や開始エリアなどを設定可能(一部難易度を除く)で、プレイヤーを狙うオオカミが徘徊しているような厳しい状況や、比較的アイテムが多い遊びやすい状況など、さまざまなシチュエーションでゲームを開始できます。

しかし、どのような難易度設定であっても、プレイヤーにはゲーム開始時から死の危険が迫っています。この世界はとにかく寒いのです。運良く家の中でスタートすればまだいいのですが、場合によっては寒風吹きすさぶ野外から始まり、どんどん体温が奪われていくことも珍しくありません。

ゲーム内では温度・飢え・渇き・疲労の4つのステータスがあり、いずれも0になると体力が低下していきます。最初は島を探索しながら家や施設を探したり、崩れた廃墟の周囲から使えそうなものを探したり、少しでも生存に繋がるアイテムを見つけなければなりません。

しかし、探索中にはオオカミやクマといった野生生物に襲われたり、高いところから落ちたり、足元の氷が割れて水中に落下したりと、思わぬ事故や病気、怪我の危険性もあります。凍傷や出血、赤痢などは適切な治療や回復を行わなければこちらも命に関わります。

ちょっとの段差から落ちるだけでこのダメージを受けます。
治療効果のある自然素材も拾いましょう。

珍しい病気としては、オオカミなどの肉を食べた際に発生する可能性がある寄生虫や、屋内に居続けると発症する閉所性発熱症などがあります。限られたリソースの中でバッドステータスを受けることは無駄な消費に繋がり、どれだけ生活が安定していても一気に崩壊する可能性もあるのです。

もちろんサバイバルモードでは、死=ゲームオーバーでコンティニューはありません。いかにして知識を経て生きていくのかが重要です。

マップを作る機能も。
夜の屋内は暗いので光源も大切です。

落ち着いて火にあたる喜びを

生き抜くためにはとても厳しい『The Long Dark』の世界ですが、決してただ死ぬだけというわけではありません。しっかりと準備や危機への対応を行い、生活基盤を安定させることで長生きさせることも不可能ではないのです。

ゲーム内でまず覚えなくてはならないのは「火の起こし方」です。ゲーム内ではアクションメニューの焚き火や暖炉などで暖を取れるのですが、マッチなどの火と火口、そして火付用のアイテムがそれぞれ必要で、確率で失敗することも。燃焼促進剤などを使えば安定しますが、貴重な資源なので使い所も大切です。

無事に火を起こせば暖を取れるだけでなく、雪から飲み水を作ったり、肉を焼いたりできますし、寝る時に温度も保てます。また、炉などの施設ならばクラフトも可能です。火起こしは、極寒の地で生き抜くための必須行動なのです。比較的暖かい日中に薪や木材を集め、寒い夜は火に当たって生活しましょう。

銃を発見すれば鹿やオオカミなどの野生生物を狩って肉や皮を手に入れたりできますし、手斧や弓のこなどのツールがあればオブジェクトを壊して素材も入手できます。装備を整えればある程度の脅威に対処できるようになり、多少活動範囲が広がるので、新たにアイテムを探せる余裕もできるのです。ちなみにゲーム中では、一部の自然素材以外はほとんどアイテムが復活しません。

温かくして飲みましょう。

なお、火起こしや調理など、ゲーム内の多くはスキルレベルが設定されています。アクションの成功やスキル本などでスキルを伸ばせば効果も大きくなるので、長く生き抜くことはサバイバル能力アップにも繋がります。また、ゲーム内で特定の条件を満たすと、ゲーム開始時に特別な効果を持つ「バッジ」も入手できます。

このゲームは、最初はとにかく死にます。凍傷で、空腹で、病気で、怪我で、落下で、クマで、オオカミで、とにかく死にます。しかし、少しずつ生きるための知恵を身に着けていくことで、少しずつ生存力の上昇が実感できるのが大きな魅力です。

いつかきっと自分もこうなる。
獲物だ。ありがたくいただこう。

ストーリーはチュートリアルにも便利

本作のストーリーモード「WINTERMUTE」は、パイロットの主人公マッケンジーが、元妻であるアストリッドの依頼で大切な荷物を運ぶ途中、磁気嵐の影響によって飛行機が墜落するシーンから始まります。その後マッケンジーはアストリッドを探す中で、さまざまな人物と出会ってストーリーが進行していくのです。

このモードはストーリーを追うだけでなく、多くの場面で実際にサバイバルモード同様にステータス管理をしながら生き抜かなければなりません。こちらのモードにはアイテムの配置数などに関わる3つの難易度がありますが、やはり生存自体にある程度意識を割かなければなりません。

「WINTERMUTE」は、ゲーム内のチュートリアルを兼ねている部分もあり、特にエピソード1ではゲーム開始時点から火起こしや治療などをしっかり学べます。また、ゲーム内のサイドクエストも、色々なサバイバル技術を実践しながら学べるものなので、サバイバルモードでなかなか生存できない場合はこちらで基本を学ぶのもひとつの方法です。

もちろん、サバイバルモードに無いストーリーをたっぷり楽しめるのも大きな魅力。それぞれのエピソードのメインストーリープレイ時間も決して短くないですし、このモードではセーブやロードもできるので、自分のペースでゆったりと進めることもできます。

ただし、惜しむらくはまだエピソードが完結していないというところ。現時点でエピソードに関して、タイトルが「THE LIGHT AT THE END OF ALL THINGS」であること、2024年後半になることなどが明かされています。


今年ついに10周年を迎える『The Long Dark』は、極寒の地での極限サバイバルというジャンルにおいて、やはり素晴らしい面白さを備えた作品です。遠くまで探索するか、留まるべきかを判断する難しさや緊張感、そして何より苦労して苦労して生き延びて、火に当たる喜びは本作の最高の醍醐味です。

日本語対応しており、各種説明もそれなりにわかりやすいので、サバイバルクラフト作としても遊びやすいところも評価できます(一部不思議な翻訳もありますが)。厳しいだけでなく、狩猟やサバイバル、冒険など「わかりやすく難しい」ゲームなので、気軽に始めやすい作品ではあると思います。

メープルシロップ。嬉しいカロリー源。
磁気嵐の影響を見て回るのも楽しい。

ただし、ストーリーモードが2017年から7年かけていまだ未完結、というのは厳しく見られても仕方ない部分です(もちろんコロナウイルスの流行によるスタジオへの影響もあったようですが……)。「WINTERMUTE」自体はやりごたえもストーリーも楽しめるので、こちらが完結すれば、本編と合わせてもっとオススメしやすい作品になるのではないかと思います。

《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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