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かわいい系ヴァンサバと思いきや…『トリニティーサバイバーズ』は一味違う、濃いめのゲームデザインだった【プレイレポ】

ヴァンサバ系で歯を食いしばって「ふ……ふひぃ~~~~勝てねぇ~~~~」と声が出るのは初めてでしたよ……!

連載・特集 プレイレポート
かわいい系ヴァンサバと思いきや…『トリニティーサバイバーズ』は一味違う、濃いめのゲームデザインだった【プレイレポ】
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今回はFlyway Games, Inc.が、2024年1月31日にSteamにてWindows PC向けに早期アクセスリリースした『トリニティーサバイバーズ』をご紹介します。

『トリニティーサバイバーズ』とは?

本作は三位一体でキャラ操作するタイプの、いわゆる『ヴァンサバ』系ゲームです。とはいえ自動攻撃だけに任せてただ歩き回るのではなく、「プレイヤーも照準を合わせて攻撃を行う」、「アビリティ発動で形勢逆転」といった、より能動的なゲームプレイを促すデザインが特徴。また、見た目はかわいいけど中身はゴリラみたいな難易度のギャップでこちらを殴りつけてくるレベルデザインが良い味を出しています。

あとボスが強い。ひたすら手強い。一部機能をアンロックするにはステージクリア等が求められるのですが、記事執筆時点においては、ボスが強すぎてそもそもクリアが難しいということもありました。最初の数ステージだけ「プレイがお上手ね~~~」とヨイショして、その後は「死ぬがよい」してくるそんなボス戦。ともあれ早速紹介してまいりましょう。

操作・設定・言語

本作はキーボード&マウスでプレイします。コントローラーも接続自体はできますが、カーソル移動をスティック入力で行うという状態でした。実際遊ぶとマウスで素早く狙いをつける場面がちょくちょくあった感触。キーマッピングが調整可能なので、お好みで設定するとよいでしょう。

その他設定項目についてもオーソドックスなものが並びますね。また言語については日本語にばっちり対応済み。プレイに支障がでることはありませんでしたね。

本編開始

さあ始まりました羊の皮を被ったゴリラな『トリニティーサバイバーズ』……ヴァンサバ系をベースにしたシステムですが、本作の面白いところは操作キャラが3人で1ユニットの扱いというところ。

キャラは近接、遠距離、サポート(?)系に特化した戦闘スタイルがあり、ゲーム開始直後から複数の攻撃方法を持つことができるのです。また3人の中でリーダーに任命されたキャラクターは「リーダースキル」という特別な能力を発動可能になり、戦闘で囲まれたときの突破口になり得ます。

他キャラクターはアンロックまたは購入(ゲーム内で稼ぐ資源)によって解除されていきますね。どのキャラをリーダーに据えたらよいのか、どういう3人を組み合わせたら良いのか……という部分については、各プレイヤーのお好みで良いと思います。

筆者の場合は、まず自分の好きな攻撃タイプを持つキャラをリーダーにして、他のメンバーについては戦闘リザルトで表示される戦績から「より効率よくダメージを与えているキャラ」を中心に組むようにしました。

見た目は派手なエフェクトで好みな攻撃でも、あまりダメージを与えられていないことがわかれば、泣く泣く他キャラと入れ替えてみる……そして意外なキャラがリーダーとして戦えることに気づく……などなど、組み合わせについては奥行きがあり、試行錯誤が面白い部分でした。

何はともあれ出撃して戦闘開始。ご覧のように3人1組でキャラ操作をするため、初っ端から攻撃手段にバリエーションがあり、エフェクトもなかなか派手です。そのため一般的な『ヴァンサバ』系にある、“小規模・小ダメージな状態からコツコツ積み上げていく”という感触はあまりないかもしれません。

とはいえ最初から敵を圧倒して無双する……という強さでもなく、囲まれて殴られたら溶けて死ぬという塩梅をキープしつつ、立ち回りに気をつけていれば安全に倒していけるデザインです。

本家『ヴァンサバ』もそういったゲームデザインですが、本作は更にとっつきやすくした印象。スロースタートな立ち上がりにストレスを感じる人にとっても、本作はかなり遊びやすい入り口の設計なのではないでしょうか。

また、マップ範囲もコンパクトに仕切られているのが、プレイ中に感じてしまいがちな冗長性を軽減し、むしろ引き締まったゲーム体験に整えてくれています。敵との位置関係を気にするような誘導になっているのも良いデザインだと感じましたね。いやあおかげで角に追い詰められて逃げ道を塞がれたままオークに殺されましたようふふ(錯乱)

敵を倒すと経験値EXや、金貨などの資源をドロップします。EXは一定値溜まる毎にレベルアップとなり、その際に配られる「アップグレード」からひとつ選択してキャラにバフを与えて強化していきます。一方で資源については、リザルト後に拠点(?)へ持ち帰り、研究によってパッシブスキルとしてキャラ性能を強化したり、一部キャラのアンロックに使用します。

アップグレードについては、序盤は攻撃手段が増えたりしつつ、中盤から徐々にクールダウンタイムを減らしたり、攻撃力や範囲を広げたりといった方向で進行していきます。人によって戦い方は異なると思うのですが、筆者としては最初に遠距離近距離の攻撃手段を揃えた方が、敵に囲まれても抜け出しやすかったのでおすすめです。もちろんダッシュを併用しつつですが。

敵は、まず近接攻撃が得意な小型雑魚シリーズが「わああああなんとかなれー!」と集まってきます。そこへ少しずつ遠距離攻撃型が混ざってきたり、自爆型がドカン一発かましてきたりと、とにかくこちらを休ませてくれません。

続けていくと戦闘を続けていると、ボスなどの強敵が出現します。ボスはそこそこ大型で攻撃の種類も多く、その範囲も広いため、油断すると一瞬でこちらの首をはねてきます。なんとかならねー!

その意味で本作のボス戦は初見クリアが難しいかもしれません。攻略の鍵としては、ボスの攻撃パターンを学習した上で、相手にカウンターとして刺さるアップグレードを、ゲーム序盤から組み上げていくと良いでしょう。または操作キャラクターの組み合わせやリーダーを入れ替えて仕切り直すのも一手。

継続する範囲攻撃で逃げ場を無くしてから、ショットガンよろしく近距離攻撃を連発する挙動だけは、流石に調整が入るものだと思いたいですね……!

筆者の場合、特にオーク殿に全殺しされて全泣きすることしばしばでした。許さんぞボスオーク。とはいえ戦闘で負けてもそれまで稼いだ資源は拠点へ持ち帰ることができるため、決して無駄にはならないところが本作のいいところ。おかげでプレイアブルキャラ達も、いつの間にかパッシブスキルでムキムキになってくれました。


この諦めずに何度もトライしていくゲームプレイは良いのですが、それがマルチプレイのアンロック条件となっていることについては、いささか首を傾げざるを得ません。ゲーム序盤はチュートリアルも兼ねているので、研究施設など段階的にアンロックされたり、キャラとかアイテムの解除についてもご褒美要素。まったくもって理解できることであります。しかしマルチプレイすらもアンロック式にしたのは何故……?

とはいえ記事をこうして書き終えつつある現時点ですが、ストアにてアップデート方針が打ち出されました。「マルチプレイがアンロック要素ではなく、初期から遊べるようになる」「ゲームパッドでのプレイの最適化」などが挙げられていますね。

そこで本記事執筆後、時間を置いて改めて確認してみると、マルチプレイは既にゲーム内で初期アンロックされていました。良かった……!本作は早期アクセスゲーム故にまだまだ荒削りな部分もありますが、こうしたレスポンスの早い開発チームに好感が持てます。今後のアップデートにも期待してまいりましょう。

  • タイトル:『トリニティーサバイバーズ』

  • 対応機種:Windows PC

  • 記事におけるプレイ機種:Windows PC

  • 発売日:2024年1月31日

  • 著者プレイ時間:5時間(勝てねえ!で途中詰みかけるなど)

  • サブスク配信有無:記事執筆時点においては、無し

  • 価格:1,200円(2024年2月14日まで1,080円のセール中)
    ※製品情報は記事執筆時点のもの

スパくんのひとこと

遠距離範囲と近接を同時攻撃で仕込んでくるボスが鬼のような強さスパよ



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《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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