ブースにミイラが展示…!? 何かとヤバいADV『ふりかけ☆スペイシー』がアジアンな“OVA”になって帰ってきた【デジゲー博2023】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ブースにミイラが展示…!? 何かとヤバいADV『ふりかけ☆スペイシー』がアジアンな“OVA”になって帰ってきた【デジゲー博2023】

『ふりスペ』の今後やよんとんトマチン完全新作なども訊いた。

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『ふりかけ☆スペイシー』がアジアンな“OVA”になって帰ってきた【デジゲー博2023】
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♪寿司よりすき焼きよりらーめんより YUM YUM トムヤムクン……テーマソングが耳について離れないシュールなアドベンチャーゲーム『ふりかけ☆スペイシー』が、なんと続編『ふりかけ☆スペイシーOVA ベトナム・カンボジア・タイ・フィリピン編(以下、OVA)』となって帰ってきました。

インディーゲームサークル・よんとんトマチンが開発した『ふりかけ☆スペイシー』は、不条理なコメディの応酬が特徴的な、ビジュアルノベル型アドベンチャーゲームです。ブリの頭を耳にした「ゴスブリ」衣装の主人公・さぁたんがなにかおかしい「ネオ昭和」という世界に転移してしまい、そこでドタバタな展開に巻き込まれます。パロディネタ・ブラックネタ満載の作風はSteamで高い評価を受け、108件のレビュー中99%が好評となっています。


この続編は、東南アジア諸国を舞台に移した『ふりスペ』の特別編です。なお、タイトルの“OVA”は「Original Video Animation」のことではなく、「ORIGINAL VIDEOGAME of ASIA」の略とのこと。ふたたびあの世界を味わえるのか……!という感動を噛み締めつつ、2023年11月12日に秋葉原で開催された「デジゲー博2023」にて世界最速試遊版をプレイしてきましたので、その内容をお届けします。

濃厚不条理ギャグにエスニックな味わいをトッピング!

本作の物語は、日本が崩壊して“さぁたん”たちが難民となるという衝撃的なシーンから始まります。さぁたんたちは入間の航空自衛隊基地から脱出し、ローマへと向かう最中でしたが……。

移動中に竟金かがみが飛行機のドアをうっかり開けてしまい、さぁたんはポポン天たちと共に外に落下してしまいます。

着いた先は、なんとベトナム。そう、本作では、よんとんトマチンが1ヶ月強かけて取材したという東南アジア諸国を舞台に、さぁたんたちが大暴れするのです。「住めば都」のTipsにリアルさを感じますね……。

 

取材の甲斐あってか、東南アジアで高いシェアを誇るフードデリバリーサービス・グラブが出てきたり、ポポン天がリアルなベトナム語しか話さなくなったりと、さまざまな東南アジア描写が楽しめます。

デモ版の最後には、かがみがトゥクトゥク(三輪タクシー)になってしまうという衝撃的な展開が……。試遊版は短いながらも、ふたたび波乱を感じさせる作品となっていました。

前作でも人気だった占い機能も健在。収録画像は刷新されているようなので、前作プレイヤーでも再び楽しめそうです。

ブースには、前作のテーマソングを収録したカセットテープや、一枚限りのイラスト色紙(会場後即完売)などグッズ販売も。そんな中ひときわ目立ったのが、「アタック・オブ・ザ・キラーチャンス」のミイラです。恐ろしすぎる!

お値段はなんと2万円。会期中は残念ながら誰からも購入されなかったようですが、イベント終了後に1万円で売れたようです……。

『ふりスペ』は「渡る世間は鬼ばかり」くらい作り続けたい!完全新作のお話も

ここからは、よんとんトマチンのメンバーであるヤムニャン学園氏とバターン檜山氏にショートインタビューを実施。『ふりスペ』の今後や、完全新作などについてお話を伺えましたので、その内容をお届けします。

――この『OVA』は、前作『ふりかけ☆スペイシー』をリリースときにはもう制作を決めていたのでしょうか。それとも、ファンの反応を見て制作を決めたのでしょうか。

バターン檜山(以下、バターン)前作を開発しているときから続編の話はずーっとしていて、『4』の話すらありました。

ヤムニャン学園(以下、ヤムニャン)『ふりスペ』を作るにあたって、シナリオは開発中期くらいで最後まで書き終えていたので、その後はいろんなアイデアが勝手に溜まっていきました。なので、アイデアを消費したいという気持ちもありつつ「もうこれ続編作らなきゃな」と決まっていました。

――前作は今年3月の発売でしたが、この『OVA』は2024年3月くらいに発売予定と、およそ1年とかなりハイペースです。今作でも、前作のようなネタの物量感は期待しても良いでしょうか。

バターン&ヤムニャン (無言でうなずく)

ヤムニャンあくまで“OVA”なので前作よりプレイ時間自体は短くなっているんですが、その分だけ密度はちゃんと作ろうということは意識しています。あの密度がないと『ふりスペ』のファンたちは喜んでくれないだろうというプレッシャーも感じていますし、新たなギミックやアイデアも盛り込みつつ、前よりも面白くなるよう頑張っちょりますわ。

――ありがとうございます(笑)。11月10日に突如として発表されましたが、ファンからの反響はいかがでしたか?

ヤムニャンもう感触がめちゃくちゃ良くて。告知する度に毎回新たに知ってくれる人も、2年前くらいから応援してくれてる人も未だに応援してくれます。

バターン前作発売前に期待してくれてた方もみんなその後も追ってくれてることがわかって、ありがたいです。

ヤムニャンありがてえ。ありがてえ。

バターン俺らはいいゲームを作ったよ。

――今後の話にはなるのですが、『ふりスペ』シリーズは今後も続けていくつもりですか。また、よんとんトマチンの今後としてはいかがでしょう?

バターン『ふりスペ』以外の作品も考えてはいるんですけど、『ふりスペ』ずっと作りたいなぁ……。

ヤムニャン「渡る世間は鬼ばかり」くらい、もしくは「寅さん(男はつらいよ)」くらいは『ふりスペ』を続けていきたいけど、これ以外の完全新作も期待していいよ、と言っておきます。

――ありがとうございました!


『ふりかけ☆スペイシーOVA ベトナム・カンボジア・タイ・フィリピン編』は、PC(Steam)向けに2024年3月頃リリース予定です。


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《みお》

超雑食の若年ゲーマー みお

2021年3月よりフリーでゲームライターをしています。現在はGame*SparkとIGN JAPANで活動し、稀にINSIDEにてニュース記事を執筆しています。お仕事募集中。ゲームの趣味は雑食で、気になったものはクラシックゲームから新しいゲームまで何でも手を出します。主食はシューター、ADV、任天堂作品など。ジャンルやフランチャイズの歴史を辿るのも好きです。ゲーム以外では日本語のロックやアメコミ映画・コメディ映画、髪の長いお兄さんが好きです。

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