新ヘッドコーチCarlaoに訊く新生ZETA DIVISION―ACADEMY組のパフォーマンスは“期待をはるかに超えた”【インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

新ヘッドコーチCarlaoに訊く新生ZETA DIVISION―ACADEMY組のパフォーマンスは“期待をはるかに超えた”【インタビュー】

ZETA DIVISIONの新たなヘッドコーチに就任したCarlaoコーチにインタビューを実施。ACADEMY出身選手の印象やAmericasリーグとの違いなどを伺いました。

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新ヘッドコーチCarlaoに訊く新生ZETA DIVISION―ACADEMY組のパフォーマンスは“期待をはるかに超えた”【インタビュー】
新ヘッドコーチCarlaoに訊く新生ZETA DIVISION―ACADEMY組のパフォーマンスは“期待をはるかに超えた”【インタビュー】 全 5 枚 拡大写真

2023年11月1日、ZETA DIVISIONは『VALORANT』部門の新たなロスターを発表しました。

FENNELからhiroronn選手が移籍、ZETA DIVISION ACADEMYからYuran選手が昇格したほか、ヘッドコーチとしてAmericasリーグ「FURIA Esports」出身のCarlaoコーチが加入。新体制で2024年の「VCT(VALORANT Champions Tour)2024 Pacific League」へ挑みます。

Photo by Jason Halayko / Red Bull Content Pool

そんな発表後すぐにZETA DIVISIONは11月3日~5日にかけて東京・両国国技館で行われた公式OFF//SEASONイベント「Red Bull Home Ground 2023」に参戦。Dep選手の休養により、代わりにZETA DIVISION ACADEMYのyatsuka選手、Caedye選手の2名が出場しました。

結果としては、スイスドロー形式で行われたDay1ではCloud9に勝利しFnaticに敗北し、Day2では再びCloud9とBo3で対戦し、マップスコア1-2で惜しくもトーナメント敗退となってしまったものの、十分にポテンシャルを示した新生ZETA DIVISION。

本稿では、そんなチームの新たなヘッドコーチに就任したCarlaoコーチに実施したインタビューの模様をお届けします。ACADEMY出身選手の印象やAmericasリーグとの違いなどを伺いました。

■新生ZETA DIVISIONデビュー戦をどう思う?

――ZETAのヘッドコーチとして初の表舞台となりました。日本のファンの反応や日本の観客へどのような印象を抱きましたか?

Carlaoコーチ:第一印象は“最高”。たくさんの愛を持って接してくれて、競技人生で最高の体験でした。一生忘れられないと思います。

――どういった思いで選手のプレイを見ていましたか?また、今大会へはどのようなことを目標に掲げていましたか?

Carlaoコーチ:この大会の目標は、ACADEMYの選手たちに経験を積んでもらうこと。彼らに楽しんでプレイしてもらい、何より日本のZETAファンからの愛を感じてもらうことが一番でした。

日本の未来を背負う選手たちを、たくさんの観客の前で期待通りに見せることができたと思います。事前にそこまでACADEMYの選手を含めた練習はできていませんでしたが、プレッシャーを感じることなく楽しんでもらうという目標は達成できましたね。

――ACADEMYのCaedye選手とyatsuka選手も、初の大舞台にも関わらず素晴らしいパフォーマンスを発揮していましたね。

Carlaoコーチ:彼らとは少ししか一緒に練習できていませんが、その強さは本物だと分かりました。よくこんな才能のある選手をZETAは見つけたなと感心しましたね。

過度に期待し過ぎないようにしていましたが、経験豊富で世界大会の経験もずっと多いCloud9やFnaticとも全く引けを取らなかったのが誇らしいです。期待をはるかに超えたパフォーマンスでした。

――新ロースターのYuran選手とhiroronn選手の選考には関わっていたのでしょうか?

Carlaoコーチ:それについては私がヘッドコーチとしてチーム活動に加わる前にほとんど決まっていました。チームにどんな選手が必要か彼らは分かっていたんでしょうね。私が選んだわけでは無いにせよ、Yuranとhiroronnのような素晴らしい選手が入ってくれて本当に良かったと思っています。

■来年はZETAにとって素晴らしい年になる

――その真っ最中だと思いますが、お話しできる範囲でどのようなチームビルディングをしていますか?

Carlaoコーチ:チームができてからほとんど時間が経っていないので、まだまだ学ぶことがたくさんあります。いまは基礎を固めることが大切ですね。だからこそCloud9やFnaticと対戦するときは彼らの得意なマップを選びました。

――新ロースターのポテンシャルをどのようにみていますか?また、どんなチームになっていくと考えているのでしょうか。

Carlaoコーチ:来年はZETAにとって素晴らしい年になるでしょう。若い選手が多いから、経験を積めば積むほど強くなっていき、来シーズンが終わる頃には見違えるほどのチームになっていると思います。今のところ具体的な目標は定めていませんが、日々成長していくことが大事ですね。

ZETAには日本の未来を背負う選手たちがいるので。ファンのみんなにもっと強くなった彼らを見せたい、そして楽しんでもらいたい。僕としてはそれが一番の目標です。

――これまでコーチをしてきたAmericasリーグと、Pacific/日本地域との違いは感じていますか?

Carlaoコーチ:私がチームに来て感じたのは、各リージョンにそれぞれの基礎があるということですね。その違いがあるからこそ、色んな視点でゲームを理解できるようになると思います。PacificとAmericasのいいとこ取りをして、より強いチームにしていきたいですね。

――ChampionsのNRG戦ではダブルコントローラー構成に苦しめられました。Pacificではなぜこういった構成は生まれないのでしょうか。

Carlaoコーチ:私が思うに、ここでは他チームの戦術をコピーすることが多いですよね。しかし重要なのは、単にコピーするだけじゃなくて、なぜその戦術を使うのかをしっかり理解しておくことだと思っています。だからチームにはセットアップや動きだけではなくて、“なぜそうするのか”を理解することで色んな状況で勝ち筋を見出せるようにしています。

――CarlaoコーチはヘッドコーチとしてZETAに参加しましたが、JUNiORコーチとはどのように役割分担していくのでしょうか。

Carlaoコーチ:僕がヘッドコーチで、JUNiORはアシスタントってことになっているけど、実際の役割はだいたい同じです。毎日話し合って、同じ方針でチームを動かせるようにしています。

――最後に日本のファンへメッセージをいただけますか?

Carlaoコーチ:たくさんの応援をいただき本当にありがとう。より強いZETAを見せられるように全力で頑張るので、また来年会いましょう!


Red Bull Home Ground 2023でも感じることができた若手の力強さと、Americasリーグからの新しい風が加わった新しい「ZETA DIVISION」が、VCT 2024でどのような旋風を巻き起こすのか、期待が高まります。

ZETA DIVISIONは12月2日・3日にKアリーナ横浜で行われる「Riot Games ONE」にも出場し、Bleed Esports、DetonatioN FocusMe、Natus Vincere(NAVI)と対戦します。こちらも要注目です。

<取材・執筆:岡野朔太郎/通訳・翻訳:Wolfram/編集:矢尾新之介>

《Okano@RUGs》

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