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手軽だけど本格的な「一生に一度」の体験ができる『マーダーミステリーパラドクス このひと夏の十五年』体験版【プレイレポ】

今回は、手軽にマーダーミステリーの世界に浸れる『マーダーミステリーパラドクス このひと夏の十五年』体験版プレイレポをお届けします。

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手軽だけど本格的な「一生に一度」の体験ができる『マーダーミステリーパラドクス このひと夏の十五年』体験版【プレイレポ】
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マーダーミステリーパラドクス このひと夏の十五年 15秒ティザー映像

今回は提供アニプレックス、企画・開発はファーレンハイト213がSteam向けに2023年12月2日(土)リリース予定のマーダーミステリーADV『マーダーミステリーパラドクス このひと夏の十五年』の体験版プレイレポをお届けします。

本作の開発はファーレンハイト213、プロデューサーには「Fate/Grand Order」や「キングダム ハーツ」の開発に携わった塩川洋介氏が参加。シナリオは名作マーダーミステリー「ランドルフ・ローレンスの追憶」の佐藤倫氏が手掛け、オープニング楽曲はアーティスト大山桂佑氏、作詞は柿沼雅美氏、作曲・編曲は渡部チェル氏です。

『マーダーミステリーパラドクス このひと夏の十五年』とは

本作は、人口数百人の離島「式音島」を舞台に、繰り返し発生する怪事件を解明するミステリーADVゲームです。プレイヤーは15歳の少年「天沢 樹」。養母の実家がある式音島に初めて訪れたものの、この島で繰り返し起きている「式音島の神隠し」と呼ばれる怪事件に巻き込まれてしまいます。

事件の真相を解き明かす過程で主人公も容疑者として疑われてしまう始末。十分な信用が得られずに推理を終えると、プレイヤーが犯人にされてしまうかも。十分な証拠と証言を揃えて、犯人を追い詰めていけるかはプレイヤーの選択次第です!

『マーダーミステリーパラドクス このひと夏の十五年』体験版の実内容に迫る!

プレイヤーは、幼いころに家族に捨てられた15歳の少年「天沢樹(あまざわいつき)」。物語は2004年8月、養母の実家のある「式音島」に初めて訪れた場面から始まります。船を降りて船着き場へ向かうと、養祖母「佐倉千世」に迎えられ千世おばあちゃんの営む写真館へ向かいます。

この小さな村で、みんなの思い出を残す場所として愛されている写真館。中へ入ると従兄妹3人が待っており早速自己紹介をすることに。兄貴的な「佐倉 陽平」妹のような「一ノ瀬 歌葉」とその姉「一ノ瀬 彩葉」の3人が迎えてくれます。

挨拶を終えると、そこへ近隣の商店を営む「海老原 健一」がスイカを届けてくれます。よく冷えたスイカをみんなで食べることになり、写真館1階奥の千世おばあちゃんの住まいへ。和気あいあいとくつろぎながら自己紹介をして過ごしていると、千世おばあちゃんがスイカを切って持ってきてくれます。

みんなで食べようとしますが、なんとスイカが人数に対して一切れ足りません。しかし、千世おばあちゃんは5人分切ったと言っています。残りの一切れはいったいどこへいったのか……。スイカが一切れ足らない、それだけのことなのにみんなの様子がおかしい。直前で何が起こったのか、思い出してみることに。

主人公「樹」の回想では、スイカを切っている間に実は様々なことが起きていました。5人が揃った後おばあちゃんはスイカを切りに台所へ、次に電話が掛かってきて彩葉が受話を取りに。そして、郵便局員が配達に来て陽平が受け取りに行き、最後はトイレへと歌葉も居間から出て行っていたのです。そして、ひとり暇を持て余した主人公「樹」は、居間から顔を出して廊下を見ると、ちょうどトイレへ行ったはずの歌葉が台所から居間へ戻ってくるところを目撃します。

何故スイカが一切れ消えたのか……。これが都会の遊びなのかと比喩されながら、夕食までならと「消えたスイカ」事件の推理チュートリアルが始まります。

「マーダーミステリー」とは!

消えたスイカの犯人を推理するゲームがここから始まる訳ですが、実は筆者「マーダーミステリー」が初めて。どの様なゲームルールかを知らなかったが為に、どうして早くスイカを食べてしまわないんだ。夏なのに水分が抜けてしまうじゃないかという考えが頭からはなれませんでした、後にマーダーミステリーを調べるまでは……。そこで本作を一層楽しむためにも基礎となるゲームルールを簡単に説明します。

本作では「マーダーミステリー」と呼ばれるアナログゲームをベースとした推理システムを採用しており、ベースとなっているゲームルールは欧米発祥、中国で進化を遂げた参加型アナログゲームです。ゲーム参加者は推理小説の登場人物になりきって、それぞれの役を演じながら犯人を見つけるのが目的です。

ゲームの進行は【会話】や【調査】と言った議論を重ねて、最終的に犯人だと思う人へ【投票】を行い結末へ辿り着きます。TRPGと異なりプレイヤーがシナリオを作ることはありません。一度体験するとすべての謎が解けるため、同じストーリーは二度と体験することができないのも「マーダーミステリー」の魅力の1つとなっています。

以上の様に基本的に本家マーダーミステリーは、人が役を演じて成り立つゲームのため人見知りな筆者やプレイヤーによっては敷居が高いゲームです。最近はオンラインプレイもあるようですが、やはり見知らぬ人とのコミュニケーションは必至。そのハードルを極限まで下げてくれるのが本作です。

ゲームの進行は元となるマーダーミステリーのルールを踏襲しており、推理パートでは【調査フェーズ】【全体議論フェーズ】【投票フェーズ】の3つを順番に攻略していきます。

まず、一番重要な「調査フェーズ」では、1対1での会話【密談】を通じて疑問や推理、質問を重ねて、事件の真相に迫ります。この際、主人公「樹」はノートを使い事件に関する【概要】【疑問と推理】【手がかり】【時系列】【マップ】【人間関係】を記録してくれます。容疑者それぞれに聞き込みを行い、相手の疑問を訊き質問を投げかけながら、手がかりを増やします。

アクションに対して何分消費するか予め確認可能。

この際、全ての質問や疑問を訊けばいいという訳ではありません。本作では密談の際に、質問などのアクションを取る度に調査フェーズの「残り時間」を消費します。リアルのマーダーミステリーもゲームプレイが平均3時間程度となっているためか、本作でも制限時間は180分が採用されています。

質問を重ねても思ったような手がかりが見つからず、残り時間が短くなってくると緊張感を感じずにはいられません。さらに【信用度】も本作では重要な要素となっており、相手の疑問を解消するなどして信用度を上げて疑いを晴らしておかないと、最終の「投票フェーズ」で自分が犯人扱いとなりゲームオーバーになってしまうことも。

「全体議論フェーズ」は容疑者全員で、考察した推理を全員の前で披露します。順番に主張を述べていき、自分以外の主張に対し意見を言ったり、又は質問されることも。この場面でも、発言が相手の信用度を変化させるので、慎重な判断が求められます。

「投票フェーズ」は、容疑者全員で犯人が誰かを匿名で投票する最終場面です。最も投票数が多かった人物を犯人と結論づけるようになっており、真犯人が最多票の場合のみ物語が進行します。それ以外は全てバッドエンドに。信用度が重要なポイントです。

ひとりでも、みんなでも楽しめる

一度体験するとすべての謎が解けるため、同じストーリーは二度と体験することができないという性質上、ソロプレイが前提ではあるものの、初見で最初から最後まで一緒にプレイできるのであれば複数人でも楽しめます。

というのも、調査フェーズでは聞き込みによって手に入れた「手がかり」は断片的なものとなっているため、時系列とそれそれの主張の食い違いを思考して見つける面白さがあるからです。いわゆるパズル的要素がそれにあたります。「手がかり」や「時系列」を元に誰に何を質問するか、集めた手がかりを組み合わせて「推理」を行うといった要素もあり、みんなでも意見を出し合いながら楽しめるはずです。

容疑者達からの信用を得るには、相手が疑問に思った内容に対して「推理を伝える」のが最も効果的!ただし、説得力のある推理を組み立てる必要があり、相手を納得できないと逆に信用度が下がります。物証や証言などの組み合わせで、説得力のある推理を作らなければなりませんが、その元となる「手がかり」の証言がなかなか得られないことも。

組み合わせが重要。手がかりが増えると適当ではタイムアウトに。
推理の説得力は3段階あり。はなまるを目指せ!

「残り時間」は容疑者に質問するアクションをとらなければ減らないため、悩みながら誰に何を質問しようかと連れ出しは止めてを繰り返していると、容疑者達から彼らの疑問やヒントを話してくれることも。

スイカの一切れ消失事件は都会の遊びとみんなから比喩される様に、これから起こる本格的な事件を解決するためのチュートリアル。それを終えると物語は動き始める訳ですが……。この先直ぐに驚きの展開が待っており、「一生に一度」の体験は是非本作をプレイして体感していただければと思います。


ここまで紹介してきた『マーダーミステリーパラドクス このひと夏の十五年』体験版ですが、はじめはスイカが干からびると思いながらチュートリアルで、楽しめるのか容疑者達の様に「疑問」を抱く場面もありましたが、その後の展開を目のあたりにし、体験して「マーダーミステリー」って面白いと素直に思えました。犯人を追い詰めることができた時は、達成感というよりも安堵感が高く、個人的な感想ではありますが面白い体験でした。それは謎解きはもちろん本作のストーリーの良さがあってこそ。

本格的なリアルなマーダーミステリーにも興味が湧き、マーダーミステリーを展開している店舗に足を運ぶのもありだなと思い始めるほどに。是非「一生に一度」の体験を経験してみてはいかがでしょうか。

マーダーミステリーパラドクス このひと夏の十五年』は、Steam向けで2023年12月2日(土)発売予定です。



マーダーミステリーを手軽にプレイ!
「一生に一度」の体験は忘れられないスパァ…



タイトル: マーダーミステリーパラドクス このひと夏の十五年
対応機種: PC(Steam)
記事におけるプレイ機種: PC(Steam)
発売日: 2023予定
記事執筆時の著者プレイ時間: 4.5時間
価格: 未定

(C)Aniplex
※画面は開発中のものです。

《うなぎ》
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