インディーゲームの行列の先には「ヨカゼ」ブース!今後発売予定の5作品をレポート【TGS2023】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

インディーゲームの行列の先には「ヨカゼ」ブース!今後発売予定の5作品をレポート【TGS2023】

「東京ゲームショウ2023」のインディーゲームブースで行列を作っていた「ヨカゼ」ブース。これからリリース予定の5作品のプレイレポートをお届けします。

連載・特集 イベントレポート
「ヨカゼ」ブース今後発売予定の5作品をレポート【東京ゲームショウ2023】
  • 「ヨカゼ」ブース今後発売予定の5作品をレポート【東京ゲームショウ2023】
  • 「ヨカゼ」ブース今後発売予定の5作品をレポート【東京ゲームショウ2023】
  • 「ヨカゼ」ブース今後発売予定の5作品をレポート【東京ゲームショウ2023】
  • 「ヨカゼ」ブース今後発売予定の5作品をレポート【東京ゲームショウ2023】
  • 「ヨカゼ」ブース今後発売予定の5作品をレポート【東京ゲームショウ2023】
  • 「ヨカゼ」ブース今後発売予定の5作品をレポート【東京ゲームショウ2023】
  • 「ヨカゼ」ブース今後発売予定の5作品をレポート【東京ゲームショウ2023】
  • 「ヨカゼ」ブース今後発売予定の5作品をレポート【東京ゲームショウ2023】

「世界に浸ろう。──風が夜更けを知らせてくれるまで。」
8月31日にリリースされた『OU』も話題となり、「東京ゲームショウ2023」のインディーゲームブースで行列を作っていた「ヨカゼ」ブース。

「ヨカゼ」は『アンリアルライフ』制作者のhako 生活氏と京都のゲーム会社「room6」により2020年に発足されたインディーゲームレーベルで、思わず世界に浸ってしまうような作品が集うグラフィック、音楽、テキストやゲーム性などの様々な要素から”情緒あるゲーム体験”を楽しめる作品が集まっています。

その「ヨカゼ」ブースの行列で話題を集めていた、これからリリース予定の5作品のプレイレポートをお届けします。

Steam DeckとPCから全11種類のゲームから試遊したい作品を選べる仕様。
待ち時間も開発者自らがゲームソムリエのように試遊作品の選定をアシストしていました。贅沢!
大人気で即配布終了した『ghostpia』のイラストカード、『OU』ポストカードと、作品紹介が掲載された「ヨカゼ」ブック。

『狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼』

ジャンル:探索型3Dアクションアドベンチャーゲーム
デベロッパー:リアス
リリース:未定
プラットフォーム:ニンテンドースイッチ、Steam、そのほか未定
Web:https://www.foxandfrog.net/

和の雰囲気が漂う、まるでアニメーション映画の中歩き回っているかのような美しい3Dグラフィックが印象的な『狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼』は、取材中、国外からの来場者含め「このゲームを試遊しに来た」という声が多かったゲームの一つです。

「アダシノ島」からの当日中の船の運行は終了してしまい、翌日にならないと帰れない羽目に。

プレイヤーキャラクターの「狐の少女」と友達の「」は、たくさんの灯と妖しいネオンに彩られた不思議な「アダシノ島」に取り残されてしまいます。島ではなぜか少女たちを追いかける鬼が……!

「探索型3Dアクションアドベンチャーゲーム」である本作は、「探索パート」と「鬼ごっこパート」の2つのパートで構成されています。
探索パート」では島の住民と会話をし「アダシノ島」について聞き込みをします。
鬼ごっこパート」では追ってくる鬼から、光の力で足止めをしながら全力で逃げることになります。

鬼、まじで怖い。

光の足止めには使用回数の制限があります。残数は画面上の灯の数で確認でき、ほこらに火を灯すと使用回数を回復できます。鬼に捕まってしまうとゲームオーバーです。
道の暗がりには怪しい黒いモヤモヤが逃げ道を塞いでいて、ほこらに火を灯せば先へ進めるようになりますが、無理に進もうとすると闇に取り込まれゲームオーバーになってしまいます。

筆者は焦ってこの黒いモヤモヤに突っ込んでしまい即ゲームオーバー&再トライに。 灯で道を開こうにも鬼が追って来ているため、連打する指にも力が入ります……!

鬼ごっこパート」は筆者のようなビビりプレイヤーはめちゃくちゃ焦ること必至。焦りすぎて何度もゲームオーバーしましたが、すぐに続きからコンティニューできる親切仕様で、ドキドキしながらも無事デモ版をクリアすることができました。ゲーム実況配信や友達同士で遊んだりしても盛り上がりそうですね。

鬼はめちゃくちゃ怖かったですが、島の登場人物は愉快だったり個性的で、かわいい助っ人の黒猫「ペル」も登場し、遊びながらテンションが上がります。ネオンと灯篭に照らされた街の雰囲気や描写は見入ってしまうほど。

手前から奥に移動すると……。
背景のピントも奥に変わります。めちゃくちゃキレイ。
救世主の如く現れた黒猫「ペル」、とても頼もしい&かわいい……。

なぜ「狐の少女」は鬼に狙われているのか、闇に包まれた「アダシノ島」にはどんな秘密が隠されているのか……リリースへの期待大です。

能面、怖すぎ問題。


『地下楼』

ジャンル:幽体離脱2Dアクションゲーム
デベロッパー:るっちょ
リリース:未定
プラットフォーム:ニンテンドースイッチ、Steam、そのほか未定
Web:https://ruccho.com/chikaro/

地下楼』はアドベンチャーゲームが主な「ヨカゼ」では珍しい2Dアクションゲームです。

プレイヤーは記憶喪失の霊術使い「ヨカゼ」を操作し、道中で出会うアンドロイド「シグモ」と力を合わせながら、300年前に地上で暮らしていた人々の「シネン」を辿り、地下シェルター施設「地下楼」内を進みます。

主人公の「ヨカゼ」
アンドロイドの「シグモ」と力を合わせて「地下楼」のエレベーターを動かし進んでいきます。

荒廃した世界に徘徊している危険なロボットたちはボタン連打で退治するだけではなく、本作の特徴”幽体離脱”を駆使して”憑依”し利用することもできます。
ロボットに取り憑くことで扉を開くためのスイッチの重りになるなどの謎解き要素もあり、上級者はもちろんアクション初心者でも十分楽しめる作りになっています。

美しいドット絵で描かれる「地下楼」の中を二段ジャンプで進むのは爽快。
筆者のようなジャンプへたっぴプレイヤーにとって二段ジャンプがある横スクロールアクションゲームはかなりありがたく、「ヨカゼ」のゲームは好きだけどアクションは不安、というプレイヤーもとても楽しめるのではないかと感じました。

『地下楼』は公式サイト経由で体験版を配布中。気になった方はチェックしてみてはいかがでしょうか?

体験版:https://ruccho.itch.io/chikaro
るっちょ氏のポスト https://x.com/ruccho_vector/status/1705886323024994538?s=20

『果てのマキナ』

ジャンル:ブーメランワープアクションゲーム
デベロッパー:ozumikan
音楽:はるまきごはん
リリース:未定
プラットフォーム:ニンテンドースイッチ、Steam、そのほか未定
Web:https://ozumikan.com/page/games

こちらも「ヨカゼ」内では珍しい2Dアクションゲームで、記憶喪失の少女「マキナ」が、謎の生命体「カラクリ」で溢れた文明崩壊後の世界を、忘れてしまった思い出を集めるため進みます。音楽はボカロP、イラストレーター、アニメーターのはるまきごはん氏が担当しています。

『狐ト蛙ノ旅 アダシノ島のコトロ鬼』と並び、発売前のラインナップの中でも本作を指名して試遊に並ぶ方が多くみられました。

プレイアブルデモは物語の途中、アップルパイ泥棒を探しに行くところから。

特色は「マキナ」が持つブーメラン型の剣を投げた先にワープできる能力を駆使して進む点。ブーメランワープを駆使して敵の攻撃を避けたり、一見進めないような場所に道を見つけながら文明崩壊後の世界を進んで行くことになります。
アクションゲームがへたっぴな筆者のようなプレイヤーでも、目を閉じると思わず「ブーメランワープ」のことを考えてしまう、慣れるとクセになる系の爽快感……!

ブーメラン型の剣は障害物に当てて移動させることも可能。道を切り開きましょう。

ピクセルアートで描かれたグラフィックはグリッチや残像のようなエフェクトが使用されていて物語と世界観を盛り上げます。イベントシーンではドット絵によるアニメーションを楽しむこともできました。アクションゲームファンも「ヨカゼ」ファンも注目のタイトルですね。

ozumikan氏のポスト https://x.com/ozumikan/status/1705056600338440612?s=20

『Recolit』

ジャンル:アドベンチャー
デベロッパー:Image Labo
リリース:2023年後期リリース予定
プラットフォーム:Steam、itch.io、そのほか未定
Web:https://image-labo.com/recolit/

「ヨカゼ」ブースで一際注目を集めていた壁面のイメージイラスト。
Recolit』(りこりっと)は、そのイラストを担当したむじ氏によるゲームで、「あのイラストのようなゲームを遊びたい!」と思い、気になっていたプレイヤーも多かったようです。

キレイなドット絵に目を奪われ「ヨカゼ」ブースで足を止める人もいたグラフィック。

不時着した宇宙船が辿り着いたのは、自分以外に誰もいない真っ暗な世界
『Recolit』はその真っ暗な街で「明かり」を頼りに進んでいく横スクロール型の「ドット絵ナゾ解きアドベンチャー」です。

真っ暗な街で暮らす不思議な人たちは暗がりだとぼんやり姿が見えるのに、「明かり」の下だと見えなくなってしまいます。
プレイヤーキャラクターが使用できるのは「明かり」に当たっているものだけ。「明かり」を駆使しながら街で暮らす人々の「花火で遊びたい」や「ジュースを買いたい」などの依頼に応えてストーリーを進めます。

ドット絵で描かれた真っ暗な世界は奥行きがあり、「明かり」に照らされた街の表現には思わずプレイする手を止めてしまいます。ふいに画面左上に現れるプレイヤーキャラクターのものと思われる脳内モノローグの垂れ流しも個性的です。

思わず読んでしまう湧き上がる感想たち。

『Recolit』は体験版も配信中です。一足早く遊びたいプレイヤーはウィッシュリスト登録と合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか?
https://booth.pm/ja/items/1081850

『From_.』

ジャンル:アドベンチャー
デベロッパー:第九惑星
音楽:椎葉大翼
リリース:未定
プラットフォーム:ニンテンドースイッチ、Steamほか
Web:https://www.9th-planet.com/from

ニンテンドースイッチ版を鋭意開発中の、当サイトでも特別インタビューを掲載した、水に囲まれた国の郵便屋さんになり、舟に乗って人々の想いを繋ぐアドベンチャーゲーム『From_.』にも「東京ゲームショウ2023」発の新情報が。

洗練された青と黒のドットで描かれた「水の国」に加え、それぞれガラッと雰囲気が変わるオレンジ色の「土の国」や緑色の「風の国」が登場することが明らかになっていた本作ですが、今回のデモ版ではなんと「水の国」の夜の風景を楽しめるようになっていました。

スタジオ録音された美しいピアノ独奏曲が印象的な『From_.』ですが、夜空に輝く月や星とともに流れていたのは、なんとアコースティックギターによる新アレンジ。夜の場面をアコースティックギター独奏にしたのは開発nakajima氏のリクエストなのだとか。

作曲の椎葉大翼氏によると、nakajima氏から参考曲として挙げられた『ドラゴンクエスト』のギターアレンジアルバムを聴いたところ、原曲よりもゆったりしたテンポで、伴奏もそのままなぞらずキーも変えてあることに気付き、『From_.』でもそのようにすれば夜の場面のような雰囲気が出るのではと考え編曲したそうです。同じく「ドラゴンクエスト」シリーズで夜になると楽曲アレンジが変わる点も参考にされたそうです。

ニンテンドースイッチ版には新たな国が追加されるだけではなく、今まで遊ぶことができた「水の国」にも大きな変化がありそうです。続報が楽しみですね!

「新情報満載!nakajima氏、椎葉大翼氏に訊く、新たな『From_.』の世界【インタビュー】」 https://www.gamespark.jp/article/2022/12/04/125004.html

「東京ゲームショウ2023」で大人気だった「ヨカゼ」ブース、今後の動向にも注目です。

「ヨカゼ」公式サイト
https://www.yokazegames.com/

「ヨカゼ」公式Twitter
https://twitter.com/yo_ka_ze

「ヨカゼ」公式Instagram
https://www.instagram.com/yokazegames/

《アネモネ・モーニアン(アニモ)》

ボーカリスト アネモネ・モーニアン(アニモ)

"アニモ"の愛称で親しまれるボーカリスト。カナダで培ったグローバルな感性を駆使した歌唱・音楽制作を得意とする。 その多様性を尊重する精神、そして英語力、また、映像作品・ゲームに対する愛から、時にライター・通訳・翻訳家としても活動している。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top