シンプルルールで奥深い駆け引き!数字推理ボドゲ『ロジカル真王』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

シンプルルールで奥深い駆け引き!数字推理ボドゲ『ロジカル真王』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】

今回はシンプルなルールで多彩な駆け引きのできる数字推理型ボードゲーム『ロジカル真王』をお届けします。

連載・特集 プレイレポート
シンプルルールで奥深い駆け引き!数字推理ボドゲ『ロジカル真王』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】
  • シンプルルールで奥深い駆け引き!数字推理ボドゲ『ロジカル真王』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】
  • シンプルルールで奥深い駆け引き!数字推理ボドゲ『ロジカル真王』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】
  • シンプルルールで奥深い駆け引き!数字推理ボドゲ『ロジカル真王』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】
  • シンプルルールで奥深い駆け引き!数字推理ボドゲ『ロジカル真王』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】
  • シンプルルールで奥深い駆け引き!数字推理ボドゲ『ロジカル真王』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】
  • シンプルルールで奥深い駆け引き!数字推理ボドゲ『ロジカル真王』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】
  • シンプルルールで奥深い駆け引き!数字推理ボドゲ『ロジカル真王』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】
  • シンプルルールで奥深い駆け引き!数字推理ボドゲ『ロジカル真王』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】

デジボで遊ぼ!」ではボードゲーム要素やカードゲーム要素、テーブルトークRPG(TRPG)要素のある魅力のデジタルボードゲームを特集。今回はシンプルなルールで多彩な駆け引きのできる数字推理型ボードゲーム『ロジカル真王』をお届けします。

本作はフリューとARTが開発し、フリューによって2023年8月17日に早期アクセス版がSteamからリリースされました。ニンテンドースイッチ版は2022年12月15日にリリースされており、本作はそのPC移植となります。


本作は2021年に小学館から出版されたボードゲーム「ロジカル真王」が元になっています。漫画家・森多ヒロ氏がデザインを手がけ、別冊コロコロコミックでは漫画も連載されました。ちなみに「真王」は「シンキング」と読み、「ロジカルシンキング」という言葉遊びになっていますね。

本作の内容ですが、2人用の数字推理カードゲームになっています。それぞれのプレイヤーは0~9の数字が書かれた10枚のカードを受け取り、その内2枚を脇に置きます。この2枚の数字を両方とも先に当てた方が勝ちという、極めてシンプルなルール。10枚のカードにはそれぞれ特殊効果があり、これを上手く使っていくことが勝利の鍵となります。それではプレイしていきましょう!

ルールはシンプル!

ゲームモードですが、オフラインでCPU相手に戦う「シングルプレイ」と、オンライン対戦の「マルチプレイ」があります。マルチプレイの方は、フレンドとプレイする「プライベートバトル」以外に、レートを賭けた「ランクガチバトル」もありますね。まずはシングルプレイから行きましょう。

シングルプレイの難易度は、初級の「ボーン」から最上級の「キング」まであります。まずは「ボーン」でプレイ。ちなみに原作の方は、新たな10枚のカードが使用できるスタンドアローン拡張「ロジカル真王 LEVEL2」が発売されています。ニンテンドースイッチ版の場合、この拡張のDLCが販売されているため、カードセットの変更が可能。PC版ではまだDLCが無いため、バニラ(LEVEL1)のみのプレイとなります。

対戦スタート!まずは0~9の数字が書かれた10枚のカードが配られます。この内から2枚を選んで、盤面の左右にセット(「隠しカード」と言います)。相手にこの2枚の数字を当てられたら負け、逆に相手のセットした2枚を当てれば勝ちとなります。ルール自体はかなりシンプルです。

残った8枚は手札となります。それぞれのカードには特殊効果があり、各ターンに1枚ずつ出して効果を発動できます。どのカードを隠しカードにして、どのカードを手札に残すのか、ゲーム開始時からすでに駆け引きが始まっているのです。プレイに慣れてくると、「あえて強力なカードを隠しカードにして相手をだます」ということも。

セットするカードは、7と9にしました。先行はCPU。ゲームの流れですが、手札からカードを1枚出し、その効果を発動する」→「相手の隠しカードのどちらかを指定し、その数字を当てる(「攻撃」と言います)となっています。

CPUは「1:破壊の剣」を出してきました。効果は「相手の手札を1枚破壊する」という、非常に強力なものです。これによって、筆者の手札にあった「4:真実の杖」が破壊され、場にオープンさせられました。「真実の杖」は「隠しカードが4以下か分かる」と、こちらも強力な効果を持っていただけに、いきなり失ってしまったのは痛い。

ちなみにカード効果は以下の通り。何度かプレイすれば覚えられるでしょう。

0「守護の盾」: 相手は次のターンに攻撃(カードを当てる)できない。
1「破壊の剣」 :相手の手札を1枚破壊する。
2「連撃の銃砲」 :このターンは2回攻撃できる。
3「循環の首飾り」: 場にあるカードを1枚手札に戻す。
4「真実の杖」 : 隠しカードが4以下か分かる。
5「比較の指輪」 :左右の隠しカードの大小が分かる。
6「予知の冠」 : 相手の手札を2枚公開する。
7「交換の外套」 :隠しカードと手札を交換する。
8「回避の鎧」 :次の相手カードの効果を無くす。
9「復活の玉座」 :(相手も含めて)場にない数字を隠しカードにできる(自分の隠しカードが1枚の場合のみ)。

カード使用が終わったら、左右のどちらかの隠しカードを指定し、数字を当てます。CPUは右のカードに対して、7を宣言しました。当たっていた場合は「ロジカル」と言って、そのカードを手札に追加します。外れた場合は「ノーロジカル」と言います。幸い、筆者の右のカードは9だったので、ノーロジカルです。左が7なので、左だったらいきなりやられていましたね。

ちなみに本作で、初手で7を指定することが多いのは、7のカード効果「隠しカードと手札を交換する」が微妙だからという理由があります。あまり使わないので、隠しカードにする人が(筆者も含めて)多いようですね。逆に言えば、7は「狙われやすい数字」にもなります。裏を掻いて、あえて7を手札にして、先ほど出てきた「1:破壊の剣」など強力なカードを隠しカードにするのも良いですね。

隠しカードの数字を絞り込め!

筆者のターン。やられたらやりかえそうということで、「1:破壊の剣」で反撃。相手手札の8を破壊しました。1と8が相手の場にあるということは、隠しカードはそれ以外の数字になります。

隠しカードを当てるフェーズ。相手の左側の隠しカードに対し、こちらも7を指定。結果は「ノーロジカル」でした。そう簡単にはいかないようですね。ただこれで、「左側は7ではない」ということがわかりました。こうやって情報を積み重ね、数字を絞り込んでいきましょう。

6:予知の冠」は「相手の手札を2枚公開する」という、非常に強力なカード。一気に2つの数字がわかるので、相手の隠しカードを絞り込むことができます。これによって、相手は手札に2と9を持っていることがわかりました(一度しか見せてもらえないので、忘れないようにしましょう)。相手の場には1,7,8が出ているので、隠しカードは0,3,4,5,6のいずれかとなります。

ゲームも後半に差し掛かりました。だいたい絞り込めたので、相手の右の隠しカードを6で指定したところ、「ロジカル」に。これであと1つ当てれば勝ちです。当てたカードは相手の手札に移動し、使用可能になります。この後、相手も反撃してきて、こちらの隠しカードを当てられました。残る隠しカードは互いにあと1枚。どちらかが先に当てた時点で試合終了となります。

相手は最後の手札を使用後、こちらの隠しカードを当てにきましたが、結果は「ノーロジカル」。相手はもう手札がないので、この時点で試合終了になります(9枚が場に出ているため、隠しカードの数字は明らかだから)。ここまで試合が長引くことは珍しいので、特殊勝利のような形ですね。

上のランク「ナイト」にも挑戦。今回はきちんと両方の隠しカードを当てての勝利となりました。このままどんどん上のランクに挑戦していきましょう。果たして勝ち残っていけるのか、続きは自身の手でプレイしてみてください。

駆け引きが楽しい数字推理カードゲーム

本作はルールを極力シンプルにしつつ、カード効果などTCG的な要素も組み入れた数字推理カードゲームです。「学ぶのは簡単、極めるのは難しい」というのは、ボードゲームの理想形ですね。友達が家に来たときに、さっとルールを説明して、すぐにプレイが始められます。筆者は大型ボードゲームも好きなのですが、ルール説明だけで1時間以上とかになったりするため、気軽にプレイできないという問題があります。

マルチプレイの方ですが、試してみたところ、時間帯の問題もあるかもしれませんが、何分待ってもマッチングしませんでした。できればフレンドを誘ってプレイしたほうがいいですね。本作が気に入ったら、実物の方もプレイしてみるといいかと。年末年始に家族や親戚・友人と遊べば盛り上がるかもしれませんね。

タイトル

ロジカル真王

開発・販売

フリュー、ART

対象プラットフォーム

Windows、ニンテンドースイッチ

通常価格

1,540円

リリース日

2023年8月24日(ニンテンドースイッチ版は2022年12月15日)

対応言語

日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語

ストアページ

https://store.steampowered.com/app/2262240/_/

《渡辺仙州》

歴史・シミュ・ボドゲ好き 渡辺仙州

主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top