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目指せ顔面ホームラン!物理ハンマーACT『Hammer of Virtue』正義の鉄槌であらゆるものを破壊して敵にぶつけよう【プレイレポ】

バッティングスキルが問われる気まぐれ物理アクション。

連載・特集 プレイレポート
目指せ顔面ホームラン!物理ハンマーACT『Hammer of Virtue』正義の鉄槌であらゆるものを破壊して敵にぶつけよう【プレイレポ】
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遠い昔の学生時代、「モノに当たってはいけません」と周りのオトナたちに口を酸っぱくして言われた記憶がありますが、ゲームの中であれば話は別。この際ですから派手に行ってみましょう。大振りのハンマーで一軒家を粉砕したり、叩きのめしたサルを別のサルの顔面に向かって思いきり打ち込むのも一興です。

というわけで今回は、2023年8月8日に配信された物理ハンマーアクション『Hammer of Virtue』の気になる内容を紹介します。

Hammer of Virtue』とは!?

本作は、No Pest Productionsが開発した物理系アクション。機械化された動物やロボットを送り込む謎のテロ集団を相手に、ハンマーで武装した主人公がご近所お構いなしに破壊を繰り広げ、堕ちた科学者たちの野望を阻止すべく戦いに身を投じます。

また、本作は日本語を含む複数言語に対応し、フルコントローラーサポートも実装。画面分割による協力・対戦プレイも可能です。

BGMはメタル、クラシックの切り替えが可能。割と聞き覚えのあるラインナップ。

プレイの前に本作の特徴をワンポイント解説!

◆死体は友だち!狙えホームラン

本作では敵だけでなく木や岩、建物などもハンマーで破壊でき、それを叩いて吹っ飛ばすことで相手にダメージを与えることができます。そうして倒した敵の亡骸さえボール代わりにして飛ばせるのも面白いです。

◆敵も殴って自分も殴れ

主人公が重そうな甲冑を着ているせいか、ジャンプができない代わりに、自分の足元をハンマーで殴ることで半ば強引に跳躍することが可能。広大な戦闘エリアを高速で移動、敵から逃げる緊急脱出にも使えます。

◆カジュアル感に似合わぬ難しさ

ぱっと見た感じでは“お祭り感”が強い本作ですが、物理エンジンの気まぐれ具合、ソウルライクのアクションを想起させるシビアなバトルなど、攻略にあたってはなかなか骨の折れる作りになっています。狙った方向にモノを飛ばせるようになるまで、運と根気が必要になるでしょう。

絶妙な当たらなさはスポーツ感覚に近い

すでに説明した通り、本作はハンマーひとつで迫りくる敵の軍団を蹴散らし、各ステージに配置された敵を殲滅することでクリアとなります。本作の特徴のひとつである物理演算に関しては、現実と違って大げさに設定されているので、当たりどころが良ければ岩石も丸太も勢い良く飛んでいくのは見ていて爽快です。

肝心のハンマーはこれといって必殺技はないものの、上下左右それぞれに対応した振り方が存在。当たり判定はかなり厳格で、トンカチの頭の部分にきちんと当てないと打たれた物体の推進力が不完全に終わり、振り方も適切なものを選ばないとあらぬ方向に飛んでいってしまいます。

画面中央に照準があるわけでもなく、敵にぶつける“”となる対象の種類、距離や角度、遮蔽物の有無などで命中率が大きく変化。狙っても当たるかどうか分からないという意味で相当に難易度が高く、さながら野球やサッカーで得点を狙うような感覚です。

物理エンジンもゲーム性に合うよう最適化されたものではないので、ハンマーで打ち飛ばした物体が実際に当たるかどうかは、ゲーム側の気まぐれ次第と言えるでしょう。

ちなみに、本作ではハンマーで豪快にモノを叩き飛ばすほか、敵を直に殴りつけて倒す方法もあります。装甲の薄いサルなどは丸太を顔面にぶつけるだけでも倒せますが、その後に登場するクマ盾持ちゴリラ、ボス級のティラノサウルス(後述)に対しては効果が薄く、正々堂々とした平凡なバトルになりがち。

ステージによっては、タイミングよくガードして相手の体勢を崩すカウンターブロックを積極的に求められることもあり、この手の反射神経テクニックが苦手な方は要注意。ゲーム的にもテンポが悪くなっていたので、これに関しては賛否両論がありそうです。

はたしてティラノサウルスは倒せるのか

本作のステージ数は20以上あるとのことですが、ちょうど中間の折り返し地点のあたりで唐突に、そしておそらくは最強の敵との決戦が待ち受けていました。

恐竜も一応は動物の類であり、ボスとしてティラノサウルスが選ばれるのもゲーム的には王道にして当然。しかし、本作のティラノサウルスは現状の仕様も影響し、攻略を断念してしまうほど凶悪な性能に仕上がっています。

ティラノサウルスの装甲・耐久力がこれまでの敵と比較にならないのは言わずもがな。それでいて、ぽつんと一軒家が建った深い森の中、わずかな地面の起伏、細い草木などで容易に軌道が逸れる悪条件を克服して、神頼みに等しいバッティングを何度も発揮しなければなりません。

さらに、ティラノサウルスは巨体ゆえの歩幅で間合いを一瞬で詰めてくるので、まさに手も足も出ずといった状態。自分を殴って大ジャンプする機能は、こういうときのためのものだと理解して距離を稼ごうとするも、ティラノの額に生えている避雷針のようなツノで撃墜されることもあり、頭から着地して起き上がっている間に追いつかれてまた吹っ飛ばされるの繰り返しで心身ともに追い詰められます。

筆者のプレイ中、フルスイングでかっ飛ばした岩が姿勢・速度ともに最高の形でウィークポイントに命中し、けたたましいヒット音が鳴り響いて勝利を確信したこともありました。それから1時間ほど粘ったものの、ティラノサウルスが絶命する気配は一向になく、結局はジリ貧で敗北。本当に勝てるのかどうかも不明です。

目に見える全てのものを利用して攻撃するという本作のコンセプトは画期的ですが、カジュアルと玄人アクションの混在によって本来の魅力が隠れてしまっているのが残念。現時点でまばらな敵を1000体ぐらいまで一気に増やしたり、オブジェクトの当たり判定を拡大するなり、いろいろと大掛かりな調整が必要になるでしょう。

スパくんのひとこと

どうせなら、全力でお祭り要素に振った方がいい気がするスパね。ハンマーから衝撃波を出したり、デカいサッカーボールとかボーリング玉とか、タンクローリーを吹っ飛ばして爆発させられたら最高スパ!

タイトル:Hammer of Virtue
メーカー:No Pest Productions/Jens Kolhammar
対応機種:PC
筆者がプレイした機種:PC(Steam
発売日:2023年8月8日
記事執筆時の著者プレイ時間:2.9時間
価格:2,050円


《りおちゃんこ鍋》

ニート10年ゲーム20年の大元帥 りおちゃんこ鍋

一般曹候補として徴兵されて1か月で脱柵後、ラノベ作家を目指すという名目でママの年金を喰い潰し、1秒も働かずに35万のPCを購入。若干8才で『パーフェクトダーク』をクリアし、『コール オブ デューティー モダン・ウォーフェア2』『レインボーシックス シージ』『Apex Legends』など、戦場を渡り歩く根っからのFPS畑。強さだけが全てという当時の業界に感化され、クソゲーとヌルゲーマーを許さない。現在は、エロゲソムリエを自称し、単身DLsiteにて潜入捜査中。好きなバイオは「アウトブレイク」、嫌いなエロゲは「紙芝居」。

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