ウクライナ侵攻テーマの『Death From Above』軍用ドローンを操作し敵を排除するサンドボックス型シム―これが現代の戦争だ!【プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ウクライナ侵攻テーマの『Death From Above』軍用ドローンを操作し敵を排除するサンドボックス型シム―これが現代の戦争だ!【プレイレポ】

本日ご紹介するのはLesser EvilとRockodileによるサンドボックス型軍用ドローンシム『Death From Above』です。ロシアによるウクライナ侵攻をテーマに、軍用ドローンを操作して敵を排除していくゲームです!

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ウクライナ侵攻テーマの『Death From Above』軍用ドローンを操作し敵を排除するサンドボックス型シム―これが現代の戦争だ!【プレイレポ】
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2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻から、早くも1年3ヶ月が経過しました。この間に起きた世界最大の航空機「An-225 ムリーヤ」の破壊や、「ザポリージャ原子力発電所」への攻撃。また、黒海艦隊旗艦「モスクワ」の撃沈といった数々の印象的な場面を覚えている方も多いのではないでしょうか?

この戦争では、ロシアとウクライナ双方がSNSなどで積極的に情報を発信するなどある種の情報戦の様相を呈している点。また、前線において敵戦車への体当たり攻撃や小型爆弾の投下といった形でドローンが活用されるなど、“最新の戦争”がいかなるものか、自宅に居ながらも知ることができるようになりました。

今回ご紹介するサンドボックス型軍用ドローンシム『Death From Above』は、この一連の戦争をテーマとする作品です。

プレイヤーはウクライナ兵士としてドローンを操縦し、戦車や歩兵といった敵を無力化しつつ任務を達成していくこととなります。

操作するドローンは小型機で、破片手榴弾や対戦車榴弾数発しか搭載できません。加えて、A-10対地攻撃機のような防御力も望むべくもありませんから、敵の銃撃やRPGロケット弾による反撃には十分注意する必要があります。

一方で、ドローンの隠密性は強力な武器となります。目を皿のようにして注意を払う敵兵も、流石に頭上までは見渡せないようでガラ空きです。そっと忍び寄って、爆弾を投下。不意を突いた攻撃に敵はただただ狼狽えるばかりです。

ドアを開けたり、パソコンをハッキングしたり。近未来のSFのドローンならば、難なくこなせる作業かもしれませんが、残念ながら本作のドローンはそこまで高機能ではありません。なので、周囲の敵を排除した後は兵士本人を操作して任務をこなす必要があります。

兵士とドローンの二人三脚。そして、周囲に敵は無数に展開しています。でも、お互いの長所を活かせば、乗り越えなれない障害などある訳がありません。侵略者を追い払い、目指すは悲願の祖国の完全解放。“Слава Україні!”ウクライナに栄光あれ!

兵士とドローンの二人三脚!お互いの操作切り替えが攻略の鍵!

愛機となるドローンです。カラーリングも色々選べますよ!

本作では、ロシアに侵略されたウクライナを舞台に、愛機となるドローンを操作して敵を排除しつつ任務をこなしていくことになるわけですが、ドローンはプロペラ四つの小型機で、爆弾を数発しか装備できません。敵の頭上に忍び寄り、爆弾を落として無力化。爆弾を使い切ったらプレイヤーの元に戻って補充後、再度敵の攻撃に向かくことになります。

敵の反撃でドローンが破壊されることもしばしば。無理は禁物ですよ。

いくら軍用とは言え、小型機は小型機。装甲による防弾や跳弾なんて望むべくもありません。敵も的ではありませんから、こちらに気づいたら小銃やらRPGロケットやらで反撃してきます。小型機故の隠密性と機動性を武器に、任務を達成していきましょう。

敵のパソコンを操作中。にしてもなかなか古そうな見た目ですな。
周辺を散策中に敵戦車と鉢合わせ。できれば、こっち向かないで欲しいな。

任務の内容は敵のパソコンをハッキングしたり、施設を稼働させたり、一定領域の敵の一掃といったものが主となります。こうしたオブジェクト操作はドローンには不可能なので、兵士に操作を切り替える必要があります。ドローンこそやられても代替機が複数ありますが、肝心の兵士に替えはありません。敵の一掃を確認し安全を確保した上での慎重な行動こそが肝要です。

アイテム収集にマルチキル!あの手この手で点数を競え!

本作は広大な領域に無数の敵が存在するサンドボックス型です。ですが、ゲーム自体はゲームオーバーになったら最初から、アイテム収集やマルチキルといった行動に応じて得点が変化するアーケードスタイルとなっています。

特に積載量の少なさ故にマルチキルを狙うのはなかなか困難です。だからこそ、上手くタイミングを図っての達成時には少し嬉しくなります。

浮遊する謎アイテム。これでも取得すれば得点になります。

他にも、MAPには謎のアイテムが浮遊していて収集すると得点となるほか、他にも様々な得点源がありますからいろいろ探してみるのも面白いかと思います。

そしてゲームオーバーになると精算画面となります。倒した敵の種類や達成したミッションなどに応じた総得点を確認できるほか、他のプレイヤーとランキング形式で競うことができます。

サーマルカメラで索敵。むぅ、敵が多いな。
敵さんもなかなか派手なことをする。絶対担当者はウォッカを飲みつつ発案したはず。

敵は多少移動こそすれども、大まかな配置は変化しないのでただ練習あるのみです。世界中のプレイヤーとの得点勝負は、なかなかいいモチベーションになると思いますよ。

現実のかつ現在進行系の戦争をテーマとする本作。よくある兵士を操作してのFPSなどではなく、敢えてドローンを操作するというアイデアを盛り込んだ本作は、なかなかユニークな1作かと思います。

昨今のSNSの発展により、誰もが気軽に情報発信を行えるようになった現代。戦争もある意味において身近になった部分もあります。かつて映画などが様々なメッセージを込めつつ市民に訴えかけていた時代もありましたが、今や戦場の光景を、それも現地の市民や兵士の見ている光景をそのまま自宅にいながら見ることができるようになった。こうした変化は、現代特有と言えるでしょう。

ドローンから爆弾を投下して塹壕の敵を排除したり、敵の機甲戦力に特攻型ドローンで体当りして撃破したり。こうした動画さえもSNSでは頻繁に見かけるものとなりました。本作のUIはそうした現実のものに似せたものとなっています。中には、武装解除した敵兵がドローンに気づいて手を振るといった平和な1場面なんてものもありますが、現代版ガンカメラのようなこうした動画も、現実の命のやり取りが行われているリアルの光景なのだということを本作を遊んでいるとふと意識させられる、そのような1作でもあります。

白旗を上げて投降する兵士。本来は敵にかける情けなど無用なのですが…
投降を受け入れて保護します。待ってろ、その勇気に免じてうまい飯食わしてやるからな!

もう一つ注目したいのは、ゲームでの得点設定です。投降した敵の保護は1人あたり1,000点で、装甲車破壊の1台あたり800点よりも高得点です。さらに、「ポスターの改良」と呼ばれるプーチン大統領の写真への落書きは4,000点とずっとずっと高得点。思うに戦いよりも敵への人道的な処遇や平和的な抵抗がより重要だ、そうした開発者のメッセージが込められているような気がしてなりません。

SNSで見かけるあの動画を、比較的シンプルで遊びやすいシステムで体験できる本作。ぜひ一度遊んでみるとともに、開発者が込めたメッセージに思いを馳せてみるのもよいのではないでしょうか?

スパ君のひとこと



現在進行系の戦争をテーマとする本作。ドローンを操作して敵を排除するというシステムが、なかなかリアルだなと思える1作スパ!できれば、誘爆するボンベといったギミックやドローンの性能を一時的に向上させるアイテムなんてのもあったら、より面白いんじゃないかと思うスパ!


  • タイトル:Death From Above

  • 対応機種:PC(Steam

  • 記事におけるプレイ機種:PC

  • 発売日:2023年5月25日

  • 記事執筆時の著者プレイ時間:3時間

  • 価格:1,200円





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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《K.K.》

SFとオープンワールドとミリタリー系が主食です K.K.

1990年3月の京都府生まれ。ゲーム好きのパソコン好き。ついでに言えば動物も好き。心理学部卒ゆえに人の心がわかると豪語するも、他人の心にはわりと鈍感で、乙女心となるとからっきし。むしろ動物の気持ちのほうがよくわかるが、本人は「尻尾と耳がないからだ」と弁解中。 2022年から「ゲームスパーク」で執筆中。パソコン代の足しにと始めるも、賃金はほとんど課金ガチャに消えている模様。

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