台湾のゲーム市場は急成長を続けています。元来PCゲームユーザーが多かったのですが、モバイルゲーム市場においても2022年は世界で5位に浮上しました。
西に中国、北に韓国、東に日本、南に東南アジアと、地理的にアジア太平洋地域のハブとなる台湾は、世界各国がアジアに進出するための最適なファーストステップです。台北市コンピュータ協会が主催する「台北ゲームショウ」は2014年からスタートし、2023年は2月2日~5日まで開催され、25カ国から275社のメーカーが出展しました。eスポーツのプレイヤーや観戦者も多く、同分野のハードウェアや周辺商品のメーカーで有名な「ASUS」があることもアジアで存在感を放っています。
そして、日本でもゲーミングPC・周辺機器ブランド「ROG (Republic of Gamers)」でおなじみのASUSの直営ショップが、ITモール「三創生活園区」(台北・MRT「忠孝新生」から降りて徒歩数分の場所)にあることを皆さまはご存知でしょうか?
台湾の“秋葉原”MRT「忠孝新生」
現在はコロナ禍が明けて規制緩和が進み、LCCのセールも後押しして、台湾旅行が非常にしやすい状況です。また、台湾観光局による日本人旅行者向けキャンペーン「2万円(NT$5000)プレゼント抽選キャンペーン」も各地の空港で開催中。ここからは台北に訪れるゲーマーなら是非一度は足を運んでみてほしい「ASUS」直営ショップと、新作ゲーミングPCが体験できる「ROG」専門ストアをご紹介します。
元々はITモールとして有名だった「光華商場」の真横に建てられたのが「三創生活園区」。この二つは連結しています。
ちなみに「光華商場」にもASUSのショップはありますが、旗艦店はあくまでも「三創生活園区」内にあるショップです。
2021年12月に竣工した「全球人寿希望園区」もすぐ近くにあります。
三創生活園区「ASUS Store」
9階建てのビル内には、PCや家電、ゲーム、アニメなど様々なジャンルのショップがあります。2Fには様々なPC・PC関連メーカーの直営店が集まっていますが、ASUS Storeが一際大きい面積を占有していました。
ストア内では、ZenbookシリーズとVivobookシリーズの新作ノートPCやモニターなどが、ゲーマーやクリエイター、ビジネスマン向けとカテゴライズされて展示。スマートフォンやマウスなどのPC周辺機器もありました。
同店で一番プッシュされていたのが、「ASUS Zenbook 17 Fold OLED」。折りたたみ式の17.3型フォルダブル有機EL(FOLED)タッチディスプレで、折りたたむと持ち運びも容易な12.5型サイズになります。5MP AIウェブカメラ、HD IRカメラ、カラーセンサーを備えた革新的なカメラシステムも搭載。高価格帯ながらも大変魅力的な性能でした。
三創生活園区「ROG Store」
1FにはASUSのゲーミングブランド「ROG」専門ストアがあります。2018年にオープンしており、筆者は2019年に訪れてから4年ぶりになりますが、内装に大きな変更はありませんでした。
「ROG」ブランドのノートPCやマザーボード、グラフィックボード、マウスやキーボード、ヘッドホンなどの周辺機器、ASUSがスポンサーを務めるeスポーツチームも着用しているアパレル関係グッズも購入できます。2FのASUS Storeと扱う製品が同じこともありますが、値段は都度変更されれいるそうです。
台湾では4月13日に発売されたばかり(日本は未定)の、「ROG PHONE7」も展示されていました。
そして、毎年更新されるアンバサダーの手形が壁に展示されています。芸能人やプロゲーマーなど、バリエーションに富んだ人選です。
同ショップでは、ROGシリーズの最新PCを使ってゲームをプレイし、実際の使用感を体験できるのが最大の特長です。
実際に利用する人数は平日は10~20人、土日祝だと30~50人だそう。「台北ゲームショウ2023」でも各ブースは試遊台が少なかったのが印象的でしたが、おそらく台湾ではプロモーションに対する姿勢が日本と異なるのでしょう。そのため、同ショップのように「実際に体験した上で購入するかを決める」という仕組みは需要が高いと見られます。基本は予約制ですが、混んでいなければ当日も受付しているので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
【三創生活園区】
住所:台北市市民大道三段2号
電話番号:(02)7701-0268
営業時間:11:00~21:30(金・土曜、祝日前~22:00)
休業日:無休
(協力:ASUS JAPAN)