ついつい繰り返し遊びたくなる!2023年Q1新登場のデッキ構築型ローグライト7選はこれだ!【特集】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ついつい繰り返し遊びたくなる!2023年Q1新登場のデッキ構築型ローグライト7選はこれだ!【特集】

敵を倒してカードを集めてデッキを組み、より強い敵を倒す「デッキ構築ローグライト」。そんなジャンルの作品から「これは!」と思うものがある2023年発売作品を7作紹介します。

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ついつい繰り返し遊びたくなる!2023年Q1新登場のデッキ構築型ローグライト7選はこれだ!【特集】
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2017年の『Slay the Spire』登場以降、同ゲームのような「敵を倒してカードを集めてデッキを組み、より強い敵を倒す」「道中の構成がランダムであり、毎回違うゲーム展開になる」という、いわゆる「デッキ構築型ローグライト」と呼ばれるジャンルが形成されました。ただ、このジャンルの作品群は「数が多すぎて全部同じようなゲームにしか見えない!」「『Slay the Spire』の完成度が高すぎて他のゲームに手が出ない!」といった声をよく耳にします。そこで今回は2023年以降のリリース作品で、「これは!」と光るものがあるデッキ構築型ローグライト7作品をご紹介します。

全12キャラクターという圧倒的なボリューム。『Indies' Lies』

Fun Square Gamesが開発、Erabitが販売する『Indies’Lies』は、一見『Slay the Spire』とほとんど差がないデッキ構築型ローグライトです。しかし本作は「選択可能な主人公が12人もいる」「複数人数のパーティを組むことができる」という点が『Slay the Spire』と異なります。12人の主人公それぞれに独自のカードが多数用意されているだけでなく、道中では最大3人のパーティになることもあって、取れる戦略は膨大なものになります。

さらに、一度メインモードをクリアしたキャラクターには「ストーリーモード」が追加され、それぞれの主人公について個別のバックストーリーが語られます。ストーリーモードは現状日本語化されていないのが残念ですが、ゲームを遊ぶのに必要な用語やカードは一通り日本語化されているのでご安心を。

また、本作では新たなカードを入手した際にデッキ既存カードとの差し替えか新規追加かを選ぶことができ、デッキ構築型ローグライトの中では狙ったビルドの方向にデッキを持っていきやすいゲームとなります。膨大なボリュームだけでなく、こうした遊びやすさも本作の魅力です。


タイトル:Indies' Lies

開発:Fun Square Games

販売:Erabit

対応機種:PC(Steam

記事におけるプレイ機種:PC

発売日:2023年1月16日

価格:1,700円

三国志の世界で武将を集め董卓の野望を打ち砕け!『三国・帰途』

Senmu Studioが開発・販売する『三国・帰途』は、日本でも『三國無双』シリーズや横山光輝先生のマンガでお馴染みの「三国志演義」を舞台にしたデッキ構築型ローグライトです。

時は後漢末期、黄巾党の反乱により混乱状態に陥った中国大陸。そこに立ち上がった3人の武将、劉備・曹操・孫堅からプレイヤーは1人を選び、戦いに身を投じていくこととなります。

戦闘システムは『Slay the Spire』とほぼ同様ですが、ディフェンスに優れた歩兵、ドロー効果の付いたカードが多い騎兵、攻撃力が高い弓兵や様々な効果を持つ計略・陣形などにカードの種別が細分化されていて、敵の兵種やかかっているバフによっては特定兵種で2倍ダメージを与えることができるなど、兵種によって有利不利が出てくる場面があります。また劉備・関羽・張飛のようなネームド武将はいるだけで戦いを有利にするパッシブ効果と、画面左側の武将リスト欄をクリックすると武将カードとして使用できる効果を持っており、劉備ならコストの回復、関羽なら敵への直接ダメージと、強力かつ個性豊かな効果を持ちます。こうした武将カードを使うタイミングが勝敗を左右します。

ステージ1・2は黄巾党との戦いになりますが、最終ステージとなるステージ3のボスは三国志の悪役として名高い董卓。董卓を倒すことで、本作では三国を平定したことになります。……が、本ステージで敵武将を倒し続けて名声を上げていくとステージ途中で三国志最強の武将・呂布が乱入します。彼は、愛馬・赤兎馬の効果で1ターンに3回しかダメージを受けず、さらに攻撃力は非常に高い……と明らかにラスボス以上の強さです。このように本作では「三国志演義」のツボを押さえた演出やイベントが満載です。現行のバージョンでも日本語対応済みとは言え、日本語が怪しい部分は多々ありますが、開発者によれば今後日本語訳の改善も含め、コンテンツを拡充させていくとの事なので、今後の発展にも期待したいタイトルです。


タイトル:三国・帰途 (Three Kingdom: The Journey)

開発・販売:Senmu Studio

対応機種:PC(Steam

記事におけるプレイ機種:PC

発売日:2023年4月18日

価格:1,320円

異星人からの侵略に備えよ。シンプルながら奥深いタワーディフェンス『Tower Tactics: Liberation』


AsraWorksが開発・販売する『Tower Tactics: Liberation』は、自軍フェイズで得られたエナジーを元にフィールド上にユニットを配置し、押し寄せる敵異星人を時には魔法カードで場に介入しつつ殲滅する「デッキ構築型タワーディフェンス」です。場に同一ユニットを3体揃えると合体強化する……という、「オートチェス」系の要素も取り入れられています。


本ゲームは以前弊誌でも紹介しているのですが、アップデートにより新たな配置効果を持つマス目や、カードの効果の調整が行われより楽しめるゲームになりました。残念ながら日本語は非搭載で、序盤は地味な展開になりがちです。ですが、ゲーム自体は触ってみればルールがつかめる内容で、終盤になればなるほど防衛線が生み出す派手な弾幕は視覚的な楽しさを生んでくれます。小粒だけどハマれる……そんなゲームを求めている方におススメです。


タイトル:Tower Tactics: Liberation

開発・販売:AsraWorks

対応機種:PC(Steam

記事におけるプレイ機種:PC

発売日:2023年2月7日

価格:1,320円

和風世界で魔法と剣を使いこなし立ち回れ。デッキ構築型シミュレーション『Mahokenshi』

Game Source Studioが開発、Iceberg Interactiveが販売を手掛ける『Mahokenshi』は、プレイヤーが魔法剣士を操ってへクス上のマップに散らばる敵を倒していくシミュレーションゲームタイプのデッキ構築型ローグライトとなります。プレイヤーはマップ上に落ちているカードや商店で手に入るカードでデッキを強化し、エネルギーを消費しての徒歩やダッシュ・テレポート系のカードを活用してマップを移動、攻撃カードで敵を攻撃して倒していくことになります。

地形には乗っているだけで攻撃力・防御力が強化されるような地形があり、こうした地形から敵を攻撃するのが基本となります。こうした地形は移動に必要なエネルギーが高く設定されており、徒歩での移動は難しいのですが、ダッシュやテレポート効果を持つカードならそのカードのコストだけでこうした地形に移動ができます。敵を倒すカードだけでなく、こうした有利なポジションを取るためのカードも本作では重要です。



弊誌では過去の記事でも本作を紹介しておりますので、こちらの記事も参考にしてください。


タイトル:Mahokenshi

開発:Game Source Studio

販売:Iceberg Interactive

対応機種:PC(Steam

記事におけるプレイ機種:PC

発売日:2023年1月24日

価格:2,800円(2023年5月2日まで2,100円)


ポーカー役で敵をなぎ倒せ。『Zoeti』

Dusklightが開発、Akupara Gamesが販売を手掛ける『Zoeti』は今まで紹介してきたデッキ構築型ローグライトとは異なり、手札に配られるのはトランプのカードです。そして手札のカードでワンペアやツーペア、ストレートといった役を作り、それぞれの役に割り振られたスキルを発動させ、敵を倒すという仕組みになります。それぞれの役に割り振るスキルはゲーム開始時、および敵を倒した際にドロップするので、状況に応じて付け替えながら戦っていきましょう。

様々なイベントがある道中を進んでいったり、特殊なパッシブ効果があるアーティファクトがあったり、強力な効果がある消費アイテムがあったり……といった点は『Slay the Spire』と同様ですが、本作のポーカーをベースにした戦闘のおかげで受ける印象はずいぶん異なるものです。また、本作ではトランプのカードをすべて使うわけではなく、また一度に手札にドローできる枚数もかなり多いため、ストレートフラッシュやフルハウスといった強い役を作りやすい仕組みです。これらに割り振った強力なスキルで敵をなぎ倒す快感は、他のデッキ構築型ローグライトにはないものがあります。本作は厳密には「デッキ構築型」に分類されないかもしれませんが、ローグライトとしてみても面白い1作です。現状日本語に対応していませんが、ゲームを遊ぶのに必要な英語力はさほど高くありません。体験版も配信されているので、興味を持った方はプレイしてみても良いでしょう。


タイトル:Zoeti

開発:Dusklight CO., LTD.

販売:Akupara Games

対応機種:PC(Steam

記事におけるプレイ機種:PC

発売日:2023年4月21日

価格:2,300円

運命のカードが物語を紡ぐ。ポーカー+スキルカード併用バトル『Aces & Adventures』

Triple.B.Titlesが開発、Yogscast Gamesが販売する『Aces & Adventures』は、前述の『Zoeti』とは違う形でポーカーを利用したデッキ構築型ローグライトです。手札に配られるトランプのカードで役を利用して敵を攻撃する……という点は『Zoeti』と共通ですが、本作はそれとは別に、キャラクターごとに30枚で組んだスキルカードデッキから引いてきたスキルカードを利用して戦闘を有利に進める事ができます。


弊誌ではこのゲームのプレイテスト版の紹介を過去に行いましたが、プレイテスト版から日本語訳が大幅に改善し、選べるシナリオやカードも大きく増加。ゲームのボリュームもかなりのものとなりました。

メインとなるゲームモードはテーブルトークRPGのようなゲームマスターの語りで進むので、『カードワース』や『Hand of Fate』といったゲームを遊んだことがあればそういったゲームに近いプレイ感覚を受けるかもしれません。また、ゲームマスターが介在しない『Slay the Spire』に近いローグライトモードの存在や、5人の主人公を最大Lv30まで上げられるなど、やり込み要素も充分。ボリュームのあるローグライトを求める方にはおススメです。


タイトル:Aces & Adventures

開発:Triple.B.Titles

販売:Yogscast Games

対応機種:PC(Steam

記事におけるプレイ機種:PC

発売日:2023年2月24日

価格:2,300円


楽園を目指す少年少女たちを見守る物語。『ハテナの塔』

タストαが開発、集英社ゲームスが販売を手掛ける『ハテナの塔 -The Tower of Children-』は、これまで紹介してきたデッキ構築型ローグライトとは一線を画すゲーム内容になっています。

理由さえわからず塔のてっぺんで共同生活を営む子どもたち。「塔を下り、地上までたどり着けば楽園がある」という噂の真偽を確かめるため、戦う力に目覚めた子ども2人でペアを組んで地上を目指すことになります。

本作は他のデッキ構築型ローグライトとは違いリアルタイムバトルを採用していて、敵の攻撃の直前で防御カードを使い攻撃を跳ね返してスタンさせるなどの戦術の要素が存在します。また一部のカードにはカードの上下の「正位置」「逆位置」の概念があり、例えば「攻撃」カードを使用する際に「正位置」なら問題なく攻撃ができますが、「逆位置」の場合は柄を正しく握ることができず攻撃に失敗する……という、他のデッキ構築型ローグライトとは一味違う戦闘に仕上がっています。

本作ではキャラクター同士の好感度や相性の概念が存在し、様々なイベントが発生する可能性があります。また、好感度が最大になったキャラクターは「覚醒」し、戦闘能力が大幅に向上します。

実のところ、本作は「カードの引き直しに制限がなく、狙ったカードをほぼ確実に持ってこれる」「デッキからのカード削除イベントでのカードの削除枚数に制限がない」など、「デッキ構築型ローグライト」としてはかなり難易度が低く、『Slay the Spire』のような難易度を想像すると拍子抜けするほどです。

しかし、本作にはそれを補って余りあるほど、キャラクターごとのバックストーリーや塔をめぐる不思議な設定が盛り込まれ、キャラクター同士の掛け合いや、塔内で発生するイベントから少しづつそれらを紐解いていくのは魅力的です。

本作は、デッキ構築型ローグライトジャンルのシステム面、難易度面での愛好家よりも、程よい歯ごたえの中でキャラクターたちが少しずつ成長していく群像劇や、作り込まれた設定を読み解いていくのが好きな方こそが楽しめる作品かもしれません。


タイトル:ハテナの塔 -The Tower of Children-

開発:株式会社タストα

販売:SHUEISHA GAMES

対応機種:PC(Steam)/スイッチ

記事におけるプレイ機種:PC

発売日:2023年4月20日

価格:2,500円



ライター:ずんこ。

ライター/石の中にいたいブロガー ずんこ。

ダンジョンの間に挟まれたい系男子。某掲示板でRPGツクールに目覚めその進捗目的でブログを書き始めるも、いつの間にかDRPGが中心の内容に変わっていた。 DRPGと麻雀・ポーカーゲームと元ネタとの差別化が光るフォロワー系ゲームをこよなく愛する。サービス終了したアーケードゲーム『ポーカースタジアム』の公式大会優勝という凄いんだか凄くないんだかわからない肩書きも持つ。

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