ターン制2D格闘アクション『Your Only Move Is HUSTLE』―多くの格闘ゲームにあるような高い参入障壁がなく、より親しみやすくなっている【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ターン制2D格闘アクション『Your Only Move Is HUSTLE』―多くの格闘ゲームにあるような高い参入障壁がなく、より親しみやすくなっている【開発者インタビュー】

格闘ゲームは面白そうだけど難しそう…という人にも試してもらいたい作品。

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ターン制2D格闘アクション『Your Only Move Is HUSTLE』―多くの格闘ゲームにあるような高い参入障壁がなく、より親しみやすくなっている【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Ivy Sly氏開発、PC(Windows/Linux)向けに2月3日にリリースされたレトロ風JRPG『Your Only Move Is HUSTLE』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、オンラインにも対応したターン制2D格闘アクション。プレイヤーは棒人間を操作するものの、特定のコマンド入力をするのではなく、画面に用意された「攻撃」「移動」「回避」「ガード」などのメニューから項目を選択して行動していきます。自身と相手両方の選択した動きとその結果が表示されるので、その結果に応じて次にどういった行動をとるのか、という新感覚の格闘アクションが楽しめます。記事執筆時点では日本語未対応。

『Your Only Move Is HUSTLE』は、580円で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Ivy Sly氏(以下Ivy)こんにちは、本作のソロ開発者であるIvy Slyです。本作のアート、音楽、そしてプログラミングのほぼすべてを私一人で作りました。多くのPCゲームが好きですが、もし無人島にひとつ持っていくとしたら、『Dungeon Crawl Stone Soup』でしょう。これはブラウザで無料で遊べる昔ながらのローグライクで、遊んでも遊んでもずっと魅力が続き、残酷なほど難しいのにフェアなゲームなのです。このゲームの開発者たちは、稼ぎ要素や頭を使わない作業を極力減らすという、実にしっかりとしたデザイン思想を持っています。つまり、プレイヤーに複数の選択肢が与えられるものの、最適な選択肢はあまりにも明白で、まったく決断をしていないのと同じような状況、というものがないのです。ほぼすべてのターンが意味のある戦術的な決断となるようにしてある点がとても気に入っていて、私のゲームでもそれを模倣したいと思いました。

――本作の開発はなぜ始まったのですか?

Ivy私は格闘ゲームがとても好きなのですが、難しい技やコンボを覚えたりするのに疲れてしまうこともあります。また、エミュレータなどのツールを使ってスローモーションでゲームをプレイし、そのゲームプレイをリプレイデモに保存して、フルスピードで再生すると、通常の人ができるよりもはるかにすごく正確な、人間離れした速さのプレイスルーが見られる、TASも大好きです。ゲームプレイから"人間”という要素を排除することで、超高速で、超強力で、普通にゲームをしているだけでは再現できないようなシーンを作り出せるというのは、とても魅力的だと思うのです。そういう意味で、"超人"を感じることができるゲームを作りたいと思いました。

――本作の特徴を教えてください。

Ivy本作について多くの人が面白いと思うのは、他のあらゆる点が普通の2D格ゲーと同じであるにもかかわらず、完全にターン制であり、攻撃を行うために複雑な入力をする代わりに、MMOのようにホットバーのようなボタンを押すという点です。このため、多くの格闘ゲームにあるような高い参入障壁がなく、より親しみやすくなっているのです。個人的には、リプレイシステムが本作最大の特徴だと思っています。試合が終わるとリアルタイムでこれまでのバトルが再現され、ほとんどの場合は、とてもクールなものになりますよ。

――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?

Ivy格闘ゲーム好きならば誰でも楽しんでもらえると思いますし、格闘ゲームというものは好きなものの、その参入障壁の高さを聞き躊躇していた人にも楽しんでもらえるでしょう。ゲームをプレイすることで自分が本当に強くなったり、クールになったりといった気分を味わうのが好きな人も、良い時間を過ごせると思います。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Ivyそうですね。多くの人が『Toribash』という昔のフリーゲームとの類似性を指摘します。その他、子供の頃に見たアニメのバトルシーンのほか、私は格闘ゲーム全般の大ファンで、特に『大乱闘スマッシュブラザーズDX』『MELTY BLOOD Actress Again Current Code』『GUILTY GEAR XX ΛCORE PLUS R』がお気に入りです。これらのゲームでは本当に自分強くなったように感じたり、自分の戦い方をクリエイティブに表現できたりするところがとても気に入っていて、本作でもその感覚を最大限に引き出したいと思いました。

――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能ですか?

Ivy本作は日本語未対応ですし、残念ながら私の書いたコードだと翻訳を扱うのが難しいのですが、いずれ多言語対応はさせるつもりです。いつかできることを前提に有志翻訳を受け付けますので、Twitterメールで直接ご連絡ください.

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Ivy間接的にはありました。新型コロナが始まった頃、私は大学に通っていたのですが、オンラインビデオの授業が嫌で中退しました。同じ頃、個人的に音楽アルバムを作ったり、小さなゲームをいくつか作ったりと、いろいろなことに取り組み始めました。対面授業が始まったら復学しようと思っていたのですが、ゲーム開発に夢中になってしまい、結局、復学することはありませんでした。とはいえ、本作を作り始めたのは2022年9月で、新型コロナの影響が大きかった時期よりもずっと後ですし、最初は誰とも組んでいなかったので、開発に直接の影響はありませんでした。しかしある意味、新型コロナがあったからこそ、本作を開発する環境が整ったとも言えますね。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Ivyぜひお願いします。私も見てみたいです。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Ivy私のゲームに興味を持ってくれる人たちが日本にもいると聞き、感激しています。もし遊んでみていただけたら、ぜひTwitterやメールで感想を聞かせてくださいね。

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。




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