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宮路洋一氏の最新ロボットACT『Project MBR』間もなくKickstarter開始!今だからこそ初代『ガングリフォン』の魅力を紹介したい

伝説の3Dロボゲーの魅力は今でも決して色褪せていない!

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宮路洋一氏の最新ロボットACT『Project MBR』間もなくKickstarter開始!今だからこそ初代『ガングリフォン』の魅力を紹介したい
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『ガングリフォン』などで知られる宮路洋一氏が代表を務めるジークゲームズは、マルチプレイ対戦アクション『Project MBR』(プロジェクト名)を2024年春にリリースすることを発表しました。Kickstarterキャンペーンも間もなく開始されます。

本作は、近未来を舞台にしたチームベースの対戦型ロボットアクション。プレイヤーは巨大多国籍企業のスタッフとなり、世界の三大勢力の間で“実験”として5vs5の戦いを繰り広げます。「タンク」「飛行機」などの変形機能を備えたマシンや「ドローン」を活かした戦場など、高い戦略性を持った戦闘を楽しめます。


そこで、本稿では『Project MBR』のプロデューサーを務める宮路洋一氏が、かつて制作に携わったロボットアクションシリーズ『ガングリフォン』の魅力を、特にその原点である初代作に絞って紹介していきます。

重厚過ぎるロボアクション『ガングリフォン』とは!

シリーズ第一作である『ガングリフォン(GUNGRIFFON THE EURASIAN CONFLICT)』は、ゲームアーツからセガサターン向けに1996年に発売された作品です。舞台となるのは21世紀初頭、土壌流出や気候変動によって砂漠化が進んでいる世界。民族紛争や政治経済の対立により国連機能が停止、各国は軍拡の道を歩んでいます。

そんな情勢の中で、世界は大きくヨーロッパ・アメリカ・アフリカ・アジア太平洋の4つの勢力に分かれて対立。プレイヤーはアジア太平洋共同体(APC)の中の戦闘部隊「日本外人部隊」のパイロットとして、世界各地を舞台にした戦場でさまざまな作戦に参加するという設定です。

この世界の戦場には、現実とは異なり、戦車やヘリコプターなどに加え、人型戦闘兵器「AWGS」が登場。活動場所を選ばない地形的な汎用性の高さによって、戦場では人型戦闘兵器も主力兵器のひとつとして用いられています。そして、主人公は日米共同開発で生まれた、立体機動が可能な新型人型戦闘兵器「HIGH-MACS(ハイマックス)」に乗り込むことになるのです。

各地で巻き起こる緊迫した世界情勢と、人型兵器が登場した戦場はリアリティとSF感が融合しています。特にOPムービーで非常に格好いい戦闘シーンを披露する「HIGH-MACS」は印象深く、ロボットアクションとしてのたまらないワクワク感を刺激してくれます。

OPのこのセリフも有名です。90式がブリキ缶だったかはともかく現実にも既に新たな10式が登場しています。なお初代作でプレイヤーが駆る「HIGH-MACS」は正式名称「12式装甲歩行戦闘車」でちょっとニアミス。

ちなみに、本作は1996年の発売ですが、その世界観では2015年にロシア等がウクライナに侵攻するという事件が起こっています。現実で2022年にロシアのウクライナ侵攻が発生した際、実際には開戦に至った経緯や、相対する勢力の詳細が異なるものの地域的な部分はゲーマーの皆の心に強く残っていたのか、SNSなどで『ガングリフォン』を連想する人々が出たことも記憶に新しいところです。

なお、シリーズはその後、1998年に『ガングリフォンII』(セガサターン)、2000年に『ガングリフォンブレイズ』(PS2)、2004年に『ガングリフォン アライド ストライク』(Xbox)を発売しています。

説明書にはこの世界の年表なども。

高機動機「HIGH-MACS」で戦場を駆け抜けろ!

本作はいわゆるステージクリア型の3Dアクションゲームで、敵部隊殲滅や目標破壊など、合計8つのミッションが用意されています。各ミッションはウクライナやロシア、中国など世界各地が舞台で、夜の市街戦や遠くが見えないような吹雪の中の戦いなど、さまざまなシチュエーションで作戦を遂行することになります。

主人公の操る「HIGH-MACS」は非常に高性能な機体で、地上での高速移動だけでなく短時間での空中制動も可能で、三次元的な機動による戦闘ができるのが持ち味。ゲーム内操作としては少し癖があり、前進/後退をボタン操作で行い、方向変換や視点移動を十字キーで行います。

また、機体には敵の種類や距離で使い分ける必要がある主砲・マシンガン・ロケットポッド・誘導ミサイルの4種類の兵装が搭載されていて、マシンガン以外の武器は残弾数も考慮しなくてはなりません。そのほか「スライド移動」「上半身回転」などのテクニックや、視界の悪い状況で敵を見つける「赤外線暗視装置」といった操作も重要です。

操作項目は比較的多めで、ゲームに慣れない内は移動だけでも大変です。気がつけば戦場で敵陣に突っ込んで破壊されてしまうことも珍しくありません。しかし、慣れてくると敵の動きに合わせて平行移動して攻撃したり、ジャンプでヘリコプターの高さの有利を潰したりと、直感的な“かっこいい”操作もできるようになるのが同作の大きな魅力でした。

「HIGH-MACS」だからできる3次元機動での攻撃!

圧倒的多数の敵軍相手に立ち向かえ!

主人公の使う「HIGH-MACS」は確かに高性能なのですが「日本外人部隊」という少し特殊な立場もあってか、基本的には自軍より遥かに多数の軍隊を相手にすることになります。もちろん、いかに高性能機でも兵器で撃たれれば簡単に壊れてしまいます。

ミッション内では戦車やヘリ、敵の人型兵器「AWGS」などが陣を組んで展開されていて、単純に戦っているだけでは蜂の巣にされてしまいます。そこで重要なのが情報収集です。自機のレーダーは敵や自軍機体の位置、種類などが記されているほか、ポーズ画面ではさらに具体的な内容を知ることができます。

友軍と敵の位置をしっかりと把握。
森に入るとレーダーが無効に。

敵の位置を知り、防衛の薄い部分や弱い兵器のある場所から崩していけば、こちらの被害がを少なく敵の数を減らせます。本作は“ジャンプ攻撃は2倍の威力”という特性があるため、空中からの奇襲ができれば戦況は大きく有利に傾きます。基本的にこちらが数で不利な作品なので、いかにダメージを減らすかが重要です。

さらにミッションの明暗を分けるのが「補給」の概念。フィールド上には定期的に味方の補給ヘリが登場し、プレイヤーの体力や弾薬を回復してくれます。ただし補給ヘリは敵に狙われやすいので、こちらも着陸場所をしっかりと防衛しなくてはなりません。

近くにいると補給してくれます。
敵は次々と現れる
ミッションによっては孤立・物資不足状態で始まることも。

ちなみに本作はスコア制で、難易度ごとにスコアランキングが用意されています。スコアを稼ぐためには、マップを覚え、敵を倒す最適なルートを見つけ、いかに華麗に戦場を駆けるかといった、ハイスコアを目指すやり込みゲーとしても楽しめるのです。

ヘリは飛ぶ前に落とせばいいのです。
戦闘後のコメントも醍醐味。フルボイスですよ。
スコアランキング画面。1位のMIYは宮路洋一氏の弟でディレクターの故・宮路武氏でしょうか。

近未来の世界的な大戦を舞台にした無骨な戦場、華麗で泥臭くもある「HIGH-MACS」での戦い。そして遊べば遊ぶほど技術が上がり、スコアという形で反映されていくプレイ感と、今遊んでも『ガングリフォン』の魅力は決して損なわれていません。『Project MBR』もこの魂を受け継ぐ作品であることを期待したいところです。

美しい夕日がバックでの戦闘。

『Project MBR』は、PC(Steam)/PS5向けに2024年春のリリースを予定。Kickstarterキャンペーンも間もなく開始される予定です。

懐かしすぎるアイテムたち。

《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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