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痛快・爽快・よくできてる!!『Hi-Fi RUSH』気持ちよさ最優先のリズムアクションゲームを猛烈PUSH【プレイレポ】

とにかく遊んでください。超オススメ。リズムだから縛られそうとか心配不要!!アートワークもストーリーもキャラクターも音楽も戦闘も全部ノリノリだ!!最高だぜ!!イエー!!!!

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痛快・爽快・よくできてる!!『Hi-Fi RUSH』気持ちよさ最優先のリズムアクションゲームを猛烈PUSH【プレイレポ】
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2023年1月26日に突如発売された『Hi-Fi RUSH』は、リズムゲームとアクションゲームのおいしさを上手に抽出した野心的な作品であり、実によくできた快作です。発表と同時の電撃発売だったため、まだよくご存知でない人もいるでしょう。

登場からわずか数日にも関わらず、2023年1月30日時点でSteamでは「圧倒的好評」を叩き出しています。ですが前評判なしには戸惑う人もいるでしょう。結論から言えば、本作は「面白いぞ!遊んでくれ!!」と友達に伝えたくなるような作品だったのです。

三上真司氏の「遊びやすさ」はここにあり!

開発元はTango Gameworksで、三上真司氏を柱として設立されたことで知られています。あの『サイコブレイク』を生み出したことでも有名です。『逆転裁判』『デビルメイクライ』などのヒット作を手がけてきた三上氏は『バイオハザード』の生みの親としても知られています。そして『Hi-Fi RUSH』は、その軌跡の最先端に輝く作品であると言えるでしょう。

筆者は本作を遊んだ後、三上氏がSFC『アラジン』を生み出した人物だと知り、強烈な納得感を覚えました。昔の時代のことで恐縮ですが、ゲーム全体を貫く完成度の高さから受けた感動は、『Hi-Fi RUSH』に備わる遊びやすさや手応えに通じるものがあったのです。

主人公のチャイは、人間と機械の融合技術を実現した企業ヴァンダレイが呼びかけるプロモーションに釣られ、これを利用して手っ取り早く「ロックスター」になってやろうと目論んでやってきた、妙に軽そうな青年です。

しかし融合によって望みを叶えられるのは嘘っぱちで、チャイは磁力を持った腕を付けられ、ゴミ分別作業員として作り変えられるはずでした。そこで偶然の事故が起こり、ポータブル音楽プレイヤーと融合してしまいます。このことで不良品として判定され、ヴァンダレイが擁する様々なロボや管理職たちから脱出を図ることになる……というのが、本作の導入です。

チャイは偶然と謎の技術力により、ポータブル音楽プレイヤーの不思議機構で世界中のあらゆるものが「ビート」とシンクロするというスーパーパワーを獲得します。そのあたりについて疑問がないわけでもないですが、細けえこたあいいんだよとばかりにドンドン展開は進み、屋外へ脱出する瞬間、目の前に広がる景色はあの超有名スーパーヒーローの姿を彷彿とさせます。今作ではパロディー要素が次々と登場するのも魅力のひとつです。

クモと遺伝子の偶然によるスーパーパワーだって?

戦闘と音ゲーのイイトコ取りってできるんだ

「音ゲー」要素が加わったスタイリッシュアクションゲームと聞くと、窮屈な印象を持つかもしれません。しかし不思議なことに、それらの要素は「イイトコ取り」に成功しています。

移動は想像以上に自由度がありますし、2段ジャンプや空中コンボによる立体戦闘、敵の位置へ一瞬で移動できるマグネットアクション、そして仲間を即席で呼び出して戦わせる賑やかさがあります。スピードはそれほど要求されませんが、やれることは多く「リズムに縛られているヒマ」なんてありませんよ!!

また、本作では「戦闘がリズムに縛られてしまう」ことを防ぐための工夫が細かく散りばめられています。入力がズレても攻撃そのものは必ずリズムに合うタイミングで発生しますし、これは全ての敵も然りです。また、リズムの判定はそれほど厳しいものではありません。

決まった攻撃パターンを入力すると発動できるコマンド技によってチャイは激しい攻撃を可能としますが、その入力には音楽で言う「休符」が意外と発生します。それにより、プレイヤーは攻撃を発生させながらも、戦闘で大事な状況判断や優先順位への集中力を削がれることはありません。

しかも、音楽要素のあるゲームとして大事な爽快感がとにかく強い!!リズムに合わせられなければ止まってしまうといった恐れを持つことはほとんどありません。音楽にも戦闘にもきちんと集中しているという満足感が確かに得られるのです。

配慮の届いた演出が「楽しい!」を実現する

リズムに合わせて攻撃するだけで何故これほど楽しいのでしょうか。それは、本作に敷き詰められた配慮ある演出によるものと言えます。

ステージではあらゆる小物がリズムに合わせて動き、チャイ本人も足でビートを刻み指を鳴らし続け、アクションを重ねるとBGMが少しずつ盛り上がります。敵の攻撃がどのタイミングでやってくるのかも見やすく描写され、効果音とエフェクトで攻撃の成功がひたすらに気持ちイイんです。

勢いばかりの作品と思いきや、ストーリー進行やイベント発生、UIの描画や操作、レベルデザイン、キャラの個性、効果音などが細かく作り込まれ、しかもとにかく軽快なので、ストレスから程遠いと感じるはずです。とても心地よいゲーム体験ができるでしょう。

心地よさは主人公の操作にも及びます。ダッシュを兼ねた回避はほとんどのアクションをキャンセルできます。1拍に対する入力の余地はかなり大きく、音楽ゲームが苦手な人でも安心できます。更に、その入力の余地は「複数の入力を許容する」ので、コマンド技の発生とダッシュ回避をほんの少しだけズラして同じ拍で入力しちゃうなんてことも可能です。

これを応用すればコマンドの終了と開始を1拍につなげ、更に複雑なスタイリッシュさへの挑戦が広がります。コマンド技によってはスキが大きくて反撃されちゃう……なんてことも(回避しちゃえば)ないので、アクションに対するリスクはほとんどありません。つまり「リズムに合わせることを最優先にしていい」のです。

QTEが楽しいなんていつぶりだろう?

本作は、乱暴に言えば「QTE(クイックタイムイベント)で進行するゲーム」と捉えることもできます。残念なことにQTEはゲーム表現として使い所が難しく、評判を落としてしまうことも少なくありません。そのため、最近ではオプション設定の時点でQTEを無効化したり、長押しで済む設定などの回避策を選べる作品も増えています。

本作の場合、シメに差し掛かり「そこを外しちゃ絶対カッコつかないぜ!」という場面でマジで外してしまったプレイヤー(筆者)のために、メチャクチャダサいリザルト画面まで用意されていたことには脱帽せざるを得ませんでした。QTEのミスは盛り上がりを止めてしまうという恐ろしさもありますが、パロディと底抜けの明るさで突き進んでいく本作の表現力にかかってしまえば、QTEってアツかったんだなと再認識できることでしょう。

愛すべきヴィランが達成感を与えてくれる

アクション要素ばかりに触れてしまいましたが、個性的なキャラクターにも注目です。敵だけでなく、味方のキャラクターもどこか様子がおかしいヤツらが登場します。が、なんだか憎たらしいのに憎みきれないし、ギミック盛り盛りボス戦の最後には「いい戦いだった……!」という爽快感を残してくれます。

本作にはパリィ要素があり、感触としては更に緩めの『SEKIRO』といった面白さがあります。音楽に合わせるからこそ確信を持ってぶつけられるパリィは、ボス戦での花形です。一癖も二癖もあるボスたちとの(言葉とパリィの)掛け合いが達成感につながっているのだと思います。

カウンターパリィは気持ちよさがあってこそヤミツキになるんだ

ここまで勢いにまかせて猛プッシュしてきましたが、筆者はそうしてしまうほどに楽しい時間を本作で過ごせました。ただ、この手のジャンルが苦手な人にとっては少し厄介な場面もあるかもしれません。原則的には4つ打ちのビートに合わせれば済みますが、変則的な入力を求められることもありますので、楽器の経験者でなければ初見では苦しい場面もあります。

そんなプレイヤーは、無理せずイージーの難易度でスタートしましょう!!本作には色々なやりこみ要素もありますが、最も大切なことは「ノリノリでアツく楽しめること」なのですから。クリアの先に「楽しい時間を過ごした!」という爽快感を味わいたければ、本当にオススメのタイトルです。

『Hi-Fi RUSH』は、PC(Steam / Microsoftストア)、Xbox Series X | Sで2023年1月26日から発売中です。Xbox / PC Game Passの配信にも対応しています。

※UPDATE(2023/2/2 21:00):Game Passの表記を変更しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《Trasque》

一般会社員 Trasque

会社員兼業ライターだけどもうすぐ無職になりそう

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