異世界建築&生活SLG『ノヴァステラ島物語』美麗グラと雰囲気は抜群、ただし早期アクセスゆえのコンテンツ不足は否めない【プレイレポート】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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異世界建築&生活SLG『ノヴァステラ島物語』美麗グラと雰囲気は抜群、ただし早期アクセスゆえのコンテンツ不足は否めない【プレイレポート】

『Mirror 2: Project X』で大きな批判を受けた同社の最新作。その内容はいかに?

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異世界建築&生活SLG『ノヴァステラ島物語』美麗グラと雰囲気は抜群、ただし早期アクセスゆえのコンテンツ不足は否めない【プレイレポート】
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パブリッシャーNIJICOは、Nova Studioが手がける異世界建築シミュレーションゲーム『ノヴァステラ島物語』を、2023年1月17日にSteam早期アクセスで配信開始しました。

本作は、カエルたちの住む不思議な島「ノヴァステラ島」へと迷い込んだ主人公が、元の世界に戻る方法を探しながら住民との交流や探検・クラフト・建築などを行うゲーム。『どうぶつの森』『牧場物語』などを参考にしたという、スローライフな生活を楽しめる作品です。

本稿では、発売の経緯を含め話題になった『ノヴァステラ島物語』のプレイレポートをお届けしていきます。

『ノヴァステラ島物語』が生まれるまで

『ノヴァステラ島物語』は、かつて『Mirror 2: Project Z』というタイトルで開発が進められていた作品。マッチ3パズル『Mirror 2: Project X』のスピンオフ作品として発表された本作は、シリーズファンからその開発経緯で厳しい評価を受け続けてきました。

その大きな理由となったのは、パズルゲーム「Mirror」シリーズとしての『Mirror 2: Project X』の問題です。2018年4月19日に発売された『Mirror』は、2D美少女の登場するマッチ3パズル。求めやすい値段設定やとてもセクシーな内容(R-18)など、そのゲーム内容が受け、Steamユーザーレビューでは今も「圧倒的好評」の作品です。

3Dグラフィックで登場したその待望の続編『Mirror 2: Project X』は2022年1月21日にSteam早期アクセスとしてリリースされ、発売直後に全世界売上1位を記録するなど好調な滑り出しでした。しかし、発売からしばらく経ち、前作ほどの“過激なシーン”がないことを指摘する不評の意見が少しずつ増えていました。

そして決定的な転機になったのが2022年9月30日の「プレイヤーの皆様へ」という投稿でした。この中で開発は本作がヤングアダルト(16+)相当の内容であることをユーザーに示していなかったとして、返金措置を受け付けることを発表しました。この発表でゲームへの不評レビューが現時点の最近のレビューでは「圧倒的に不評」になっています。

そして同日に製作が発表されたのが『Mirror 2: Project Z』でしたが、こうした騒動もあってかSteamフォーラムでは直後から厳しい意見が殺到。開発は一部のユーザーから『Mirror』の名前を使わないで欲しいという意見があったとして、ゲーム名を『ノヴァステラ島物語(Novastella Island)』に変更したのです。

なお、『ノヴァステラ島物語』のユーザーレビューは発売直後「不評」だったのですが、現在「賛否両論」になっています。

始まる異世界生活!住人はカエルだらけ?

ゲームは主人公の性別を決定後、軽い導入から主人公が謎の島「ノヴァステラ」で目覚めるシーンから始まります。側にいた不可思議なカエルから話を聞くと、どうやらこの島には定期的に迷い人が訪れるとのことです。慣れてるな。

まずはチュートリアルとして、素材の入手やクラフト方法を学び、島の中央にある村の村長に話を聞くことに。異邦人に慣れてる村長は、プレイヤーに生活するための家を建てることを提案してくれました。

本作は基本的にクエストはお使い形式で、メインストーリーは家を建てるために大工のカエルの言う材料を集めてくる内容。ここで最低限のショップ利用や釣りなどのシステムが説明されます。無事にいくつかのクエストを終えると、プレイヤーのための豪華な家が完成するのです。

なお、今のバージョンではメインストーリーがここで終了します。島内にはさまざまなサイドクエストや、女神と呼ばれるキャラクターとの出会いもありますが、現時点では「元の世界に帰る」という目的を進めることはできません。

そのため、現在できることは主に「釣り」「クラフト」「交流」「建築」です。特に建築に関しては、かなり多くの要素が用意されています。

移動は空を滑空すれば楽々。

「建築」は幅広いが少し不便な部分も

本作の建築は、専用の「建築モード」から行います。インベントリ内に入っている建材を組み合わせる方式で、空に浮いた家なども自由に組み立てられます。パーツや家具の種類は非常に多く、木造、石造、レンガ造りまで自由に家を作ることができます。建材パーツは島内のショップからレシピを買い、材料を集めて作業台でクラフトします。

建築は自由配置やグリッド移動、接合サポートなどの設置タイプが用意されていて、ある程度は直感的な建築が可能。ただし、接合サポートができないパーツの組み合わせがあったり、パーツの配置が「自分の視点を中心とした位置」になっているため、少し応用が効きづらい印象です。

また、現状どうしてもコンテンツが少ない本作で、大きな家を建てるための原料不足に悩まされる部分も。木材や石材などの素材はゲーム内の採集ポイントで定期的に採取できるのですが量が少なく、しっかりした家を作ろうと思うとショップで素材を買い集める必要があります。

建材を作るための「作業台」や、いらないアイテムを保管するための「倉庫」などの施設が現状ではマップに固定されているのも、少し遊びづらさを感じさせます。ショップも高台の上にあるなど少しアクセスが悪い部分があり、移動補助アイテムがあるとしても何かと島内を走り回らなければならない、少し不便な印象です。

豊富なパーツと自由な建築、見た目の良さなど、建築面に関して、今後に期待したくなる魅力を感じます。組み立てやすさの改善や各施設のアクセスの向上、家具に効果を持たせるなど、凝った家に相応の価値が出せるようになれば、建築ゲームとしての評価はもっと高まるのではないかと思います。

釣りや交流・衣装集めなどのコンテンツも!

本作の釣りは、お金稼ぎやサイドクエスト達成に欠かせないコンテンツ。釣り上げた魚はそのまま売ることも、料理に加工して売ることもできます。本作には空腹度などのサバイバル要素もないため、料理は基本的に換金用アイテムです。

また、島内の一部キャラクターにプレゼントを渡して好感度を上げることもできます。好感度が上がるとアイテムや手紙をくれることもあり、なかにはプレイヤーの衣装や特別な家具レシピがもらえることも。プレゼントは島内のショップから購入可能です。

プレイヤー衣装はゲーム内のショップやイベントで入手可能で、プロフィール画面から自由に着せ替え可能です。また、女神と出会うと見た目をその姿に変更可能で、そちら用の衣装も用意されています。あと、一応伝えておきますがカメラワークを下にすると、キャラクターの“見えるもの”は見えますよ。

カメラはもちろんもっと動きますよ。

本作は建築やプレゼント費用など、遊んでいるととにかくお金が必要になります。採取やクラフトレベルアップで換金アイテムはもらえるのですが、それだけではなかなか賄うことができません。スローライフな作品なのでじっくりと遊べるということでもあるのですが、何かしらの「お金稼ぎ方法を見つけ出すゲーム」でもあるのだと思います。

花を育てて売るのは安定した稼ぎに。
宝探しもできます。

ここまで紹介してきた『ノヴァステラ島物語』。美麗なグラフィックと快適な操作感は好感触で、女性主人公や女神といったキャラクターは魅力満点です。建築要素も幅広く、じっくりと自分の秘密基地を作りたい、と言う人には向いていると思います。スローライフクラフトゲームとして、今後に期待できそうな雰囲気は十分秘めていると思います。

一方でコンテンツ不足という部分はどうしても否めません。もちろん早期アクセスなので仕方ない部分もあるのですが、メインコンテンツは数時間もかからず終わリますし、交流できるNPCも村の本当にごく一部のみ。移動できるエリアも狭いため冒険要素も少なく、自分なりの楽しさを見つけ出す、といった遊び方も今のバージョンでは建築以外はほぼできません。

採集や採掘に道具は不要です。

開発ロードマップによると、2023年3月にはキャラ追加やインタラクトできる建物/NPCの増加、建築要素の強化などが予定されています。また、現時点では少し不自然なところが多い日本語ローカライズの改善も行われるようです。5月にはサンドボックスモードやコンテンツ増加も予定しています。せっかくのグラフィックなのに人間型キャラクターが少なすぎるので、早く増えて欲しいですね!

『ノヴァステラ島物語』はPC(Steam)向けに早期アクセスで配信中です。


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《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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