Heroes of a Broken Land
開発・販売:Winged Pixel
発売年:2014
シミュレーション+DRPGの相性の意外性
変わり種のDRPGとして有名なのがこの『Heroes of a Broken Land』です。
このゲームではシミュレーションゲームのようなヘックス状のワールドマップがあり、その上にダンジョンや都市が配置されています。プレイヤーは冒険者のパーティを組んでダンジョンに派遣・攻略する……というゲームになります。
ワールドマップやダンジョンはすべて自動生成されるため、人によって全く違うゲーム展開になる可能性があるのもこのゲームの面白いところ。自動生成ながらダンジョン内にはモンスターやトラップ、そして強力なアイテムが入っているかもしれない宝箱が配置され、毎回のダンジョン探索にドキドキ感があります。
ゲームが進行すると複数のパーティを編成できるようになり、さらに複数のパーティで同時に攻略するダンジョンなども登場。こういった要素も他のDRPGに無い独自性です。
デフォルトだとキャラクターのグラフィックが濃ゆい感じで敬遠する方もおられると思いますが、実は顔グラフィックは差し替えが可能。様々な漫画・アニメのドリームチームを組んだり、俺の嫁の集団で各地のダンジョンを荒らしまわったりするのも一興かと。
なお、Steamには本作の続編『Heroes of a Broken Land 2』が早期アクセスで登場しています。まだまだ本作ほどの完成度には至っていないものの、そちらも要注目の作品でしょう。
Gloomgrave
開発・販売:Netmancer
発売年:2022
ローグライクの流行はDRPGにも波及している
インディーゲームにおいて、ローグライク要素を組み込んだゲームの数が非常に多いことをご存じの方もおられるかと思いますが、ローグライク+DRPGも、もちろん存在します。
2022年7月に配信された『Gloomgrave』もそんなローグライク+DRPGのひとつ。
自分が1歩動けば敵も1歩動くので、敵の距離を考えて弓矢で攻撃するか、一旦空振りして攻撃を当てるか、相手との距離を詰めるか……を考える、そんな伝統的なローグライクに仕上がっています。
魔法のかかった強力な装備や、回復アイテムも多数登場。アイテムは持てる量に制限があるので、自分の強さに合わせて取捨選択しながらダンジョンの奥深くへ奥深くへと潜っていきます。
1回の冒険はおよそ30分程度と短いですが、ローグライクとしてのシンプルな面白さはDRPG形式になっても健在です。暇つぶし程度に短時間で踏破できるダンジョンを遊びたい、という方におススメです。
余談ですが、ローグライク+DRPGとしてはPSP向けに2012年に発売された『魔法少女まどか☆マギカ ポータブル』がかなりよく出来ていて、かつアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の番外編としても面白いので、意外な穴場ゲームとしてこちらもおススメします。
StarCrawlers
開発・販売:Juggernaut Games
発売年:2017
モンハン風クエスト受注・クリア型SF系DRPG
DRPGのテーマとなる世界観はファンタジーや現代日本に限らず、SF系のものも存在します。『StarCrawlers』は、そんなSF系DRPGのうちの1作です。
プレイヤーは宇宙の傭兵業ということで、酒場でクエストを探すことから始まります。クエストはライバル企業へのスパイ活動、人材の護衛、兵器の破壊工作など多種多様。
請けたクエストによってクライアント企業の心証が良くなったり、あるいは敵対した企業から恨まれたりと、いろんなしがらみが生まれるのは世知辛いですね。
クエストを受けると、ダンジョンへ出撃です。毎回自動生成されるダンジョン内には様々なアイテムが落ちているので極力拾いつつ、クエスト目標の達成を目指します。
もちろんダンジョン内にはガードロボットがうろついており、発見されると戦闘になります。各キャラクターの様々なスキルを活かしつつ、降りかかる火の粉は払いましょう。
無事にミッションを達成し、ダンジョンを脱出すると報酬が手に入ります。このクエスト受注 -> クエスト達成の流れは、『モンスターハンター』シリーズに近いです。宇宙のハンターとして気ままに暮らしてみたい方は、是非とも本作を遊んでみてはどうでしょうか。
また、Steamでは本作の続編となる『StarCrawlers Chimera』も早期アクセス中です。本作のようなパーティを組んで様々なクエストを受注する方式ではなく、1人で広大なダンジョンでの目的達成を目指す……という、本作と異なる方向性の続編になっておりますが、気になった方はこちらもチェックを。