今回は、ポケモンが贈るニンテンドースイッチ向けソフト『ポケットモンスター スカーレット』!
町やフィールドをシームレスに移動できるオープンワールド、好きな順番からジムを巡ることができるフリーシナリオなど、自由度がグンッと高くなる新要素が搭載されているのが本作最大の特徴です。
オープンワールドで高い自由度というと、『Fallout』シリーズなどの無法者プレイができるゲームがまず思い浮かびますよね!
ってことは……ロケット団的なプレイができるんですか!?(できません)
主人公はピチピチの新入生!今回は学園モノ?
世界でも有数の歴史ある学校「オレンジアカデミー」。主人公は、今日からここに通う新入生だ。
そんなピチピチの新入生である主人公のキャラクターメイキングをするぞ~。
最初に、性別や肌の色が異なる8つのパターンから、基本となる外見を選択する。
ふむふむ、髪型や目などは、用意されたパーツを選ぶ方式なんだな。まつ毛の長さやホクロ、そばかすの有無まで細かく決められるのはいいね!
髪型はソウルフルだけど、全体的に弱気そうな主人公「おじさん」が完成した!
これが僕の分身だ!
ちなみに髪型以外、僕好みのパーツ(困り顔でそばかすに色黒)を選んだため、女の子っぽくなっちゃった。
いっそ、髪型も女の子っぽくしちゃおうかな……。
初登校の日、オレンジアカデミーの校長先生が我が家にやってきた。
校長先生は、くさタイプのニャオハ、ほのおタイプのホゲータ、みずタイプのクワッスの3匹のポケモンの中からパートナーとなるポケモンを選べと言ってきた。
どのポケモンもそれぞれに違った可愛らしさがあり、1匹しか選べないのは酷い話だ。全部!全部くれ!
悩み抜いた結果、僕が選んだのはクワッスだ。リーゼントのようなキザったらしい頭部と、微妙に呼びづらい名前が気に入った。
名前は僕の飼い猫からとって「ひじき」と名付けた。
そんなこんなでライバル的なポジションのネモが登場!
彼女はほのおタイプのホゲータを選び、早速ポケモンバトルを始めることになった。好戦的だな!
ほのおタイプVSみずタイプのバトルの結果は言わずもがな。ネモのホゲータちゃんは、ひじきのみずでっぽうでびしょ濡れになっちゃった。
ネモとは、これからも至る所で鉢合わせになってバトルすることになるんだろうな~。
そうそう、バトルシステムに新要素「テラスタル」が追加された。
バトル中、テラスタルをすることによってポケモンのタイプが変化する。つまり、それは弱点も変わるってことだ!
苦手なタイプのポケモンと戦うことになった時に便利だな~!
って、テラスタイプのポケモン、ぱっと見、女児向け食玩のおまけっぽいな!
何をするもどこから攻めるも自由なフリーシナリオ!
登校初日、主人公はクラスメイトに暖かく迎え入れられる。
主人公の名前を「おじさん」にしたせいで、若干浮いている気がしないでもないが、ここから学園生活のスタートだ。
ストーリーは、ジムを巡ってチャンピオンを目指す「チャンピオンロード」と、珍しい食材を探す「レジェンドルート」、学校で問題視されているスター団に挑む「スターダスト★ストリート」の3つが用意されている。
各ストーリーごとに複数の目的地があり、どのストーリーのどの場所から挑戦するかはプレイヤーに委ねられている。
……といっても、いきなり高レベルのポケモンが居る場所に行ってもボコボコにされるだけなので、まずは近場でレベル上げをしながら進んでいこうっと。
そういえば、手持ちのポケモンを野生ポケモンにけしかけると、オートで戦ってくれる便利機能が追加された。
コマンドバトル時よりも取得経験値は下がるけど、ポケモン同士がワチャワチャと戦っている様子を離れた場所から見るのは新鮮だな~。
ただ、相性が悪ければ逆にやられることもある。誰彼構わず喧嘩を売って、負けて帰ってくるひじき(クワッス)を見ていると、我が家のリアルひじきを思い出すな。
我が家には、ひじきの他に2匹の猫がいるのだが、それぞれあまり仲が良くない。それでもひじきは誰彼構わずちょっかいをかけるのだ。
3匹の中で一番ビビリなので、大抵負けて帰ってくるんだけどね。
話を戻して……僕が3つのストーリーの中で優先して進めているのは「レジェンドルート」だ。
序盤のイベントで仲間にできる「コライドン」は、ライドポケモンとして主人公を乗せてくれる。
最初は移動速度は速くないし、ジャンプ力も低いが、レジェンドルートの目的を達成するたびに、大ジャンプや滑空などの能力が解放されるのだ。
ルートによっては大幅なショートカットも可能になり、これまでより格段に移動が楽しくなってきた!
……あ、ふと思い出したけど、登校初日以来、一度も授業を受けていない。
一応、レジェンドルートは、世界を旅する課外授業なんだけど、少しくらいは学園に顔出しておいた方がいいかな。
10年後、学園七不思議の1つになっちゃわないように……。
一つの世界で友達と冒険。最大4人のマルチプレイ!
本作では、最大4人でのオンライン・ローカルマルチプレイに対応しており、ポケモンの交換・対戦だけではなく、他のプレイヤーと、同じ世界で冒険を楽しんだり、さまざまな報酬やポケモンが得られるテラレイドバトルに参加したりできるぞ。
今回は、妻子持ちにもかかわらず2年間の無職期間をエンジョイし、昨年に社会復帰を果たした友人の大原くんを我が家に招き、マルチプレイを楽しんでみた!
他のプレイヤーとマッチングするには、ポケポータルのメニューからユニオンサークルを選択し、サークルを作る必要がある。サークルメンバーになるには合言葉が必要なので、見知らぬ野良プレイヤーとマッチングすることはないぞ。
お、来たな……って、大原くんの主人公、めっちゃ可愛い女の子じゃん!
大原くん、お前もか……。
さて!マルチプレイといっても、必ずしもプレイヤー同士が一緒に行動する必要はない。それぞれがフィールドの端と端に居たとしても、問題なくプレイが可能なのだ。
ライドポケモンで並走しながら暴走族気分を味わうのも楽しいが、1つの世界であえて別々に行動し、思わぬところでバッタリ再会するのもなかなかオツなもんだな。
おっ、大原くんがバトルをしている!
他のプレイヤーのバトルを観戦するの、楽しいな……。っていうか、バトル中でも互いのプレイヤーの姿が表示されるのか。
そして、僕がバトルをしていると……大原くんのケツが邪魔で何も見えない!
ゲーム画面から目を離し、ふと前を向くと……
目の前にも大原くんのケツ!?
ストーリークリアと図鑑完成まで45時間ほどかかりました。
ライドポケモンの能力が解放されるたびに、探索できる範囲がグンと広がるのが特に面白かったです。「これで登れなかったあの崖の上に行けるじゃん!」と高い崖の上に飛び乗ったり、「ここから飛び降りたらあそこに届くかも」と滑空飛行をしたりと、寄り道ばかりしていてストーリーがなかなか進みませんでした!
ただ、オブジェクトの描写遅れやカクつきが、かなりの頻度で起こっていましたね。カクつきについては、一番気になったのは最序盤で、プレイしている内にあまり気にならなくなりましたが……。
他にも、細かな不満点は多いものの、それを補って余りあるほどのプラス要素があり、僕は近年のシリーズの中でも一番ハマりました。それだけに本当にもったいない……!今後のアップデートで不満点が解消されることを切に願っています!
余談になりますが、この記事を書いている時に大原くんから動画が送られてきました。
僕の初期のパーティに「おおはら」と名付けたポケモンが居たんですけど、中盤からは戦力外通告をしてマジカル交換に出したんですよ。その「おおはら」が、色んな人のニンテンドースイッチを渡り歩いた末に、大原くん本人に届いたそうなんです。
なんだ、その無駄な奇跡……。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、ニンテンドースイッチを対象に発売中です。
(編集担当:真ゲマ)