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スイッチ版新情報&特別プレイアブル版展示も!5周年記念『From_.展』ミニコンサート&ミニトークイベントレポート

スイッチ版のリリースが決定した、水に囲まれた世界で郵便屋として人々の想いを繋げていくADV『From_.』のミニコンサート&ミニトークイベントレポートです。

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Nintendo Switch版新情報&特別プレイアブル版展示も!5周年記念『From_.展』ミニコンサート&ミニトークイベントレポート
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水に囲まれた世界で郵便屋として人々の想いを繋げていくアドベンチャーゲーム『From_.』。ニンテンドースイッチ版のリリースが決定した同作の5周年を記念して、2022年11月18日(金)~21日(月)の4日間、目白・ギャラリア 赤い鳥で初となる展示会「From_.展 - From To -」が開催されています。

今回は展示会で11月19日(土)に行われたミニコンサートと、翌日の20日(日)に行われたミニトークイベントをレポート。『From_.』の、青と黒のみで描かれたシンプルで洗練されたドット絵と、生演奏収録されたピアノで表情豊かに奏でられる音楽の魅力が凝縮された展示に加え、ニンテンドースイッチ版の新情報発表と、初展示のプレイアブル版の情報もお届けするので、気になったかたは配信中のスマートフォン版と合わせてチェックしてみてくださいね。

目白駅から徒歩約5分ほどのギャラリア 赤い鳥に足を踏み入れると、CDプレイヤーから流れるサウンドトラックの楽曲とともにスマートフォンの画面から飛び出してきた『From_.』の絵画が飛び込んできて、早速その世界が広がります。挨拶とともにお出迎えをしてくれたのは、『From_.』のシナリオ、グラフィック、そしてプログラム(!)まで、音楽以外の全てを担当した、開発のnakajimaさんと、作中の全曲を作曲した椎葉大翼(しいば・だいすけ)さん。制作者であるお2人が常に在廊しているなんとも豪華な展示でした。

※記事用のお写真は撮影のためマスクを外していただきました。実際の展示、イベント中はマスクを着用しております。

取材中は、作品のファンはもちろん、飛び込みできた「ゲームはあまり遊んだことがない」という方がニンテンドースイッチ版を試遊して「楽しかったです」と笑顔で帰られる場面もあり、作品そのもののような非常にあたたかい雰囲気が広がっていました。

▲ピクセルアートを印刷したように見えますが、実はアクリル絵の具で描かれた作品!

ミニコンサート

会期中の19日に行われたミニコンサートは、「この曲を聴くためだけにゲームを起動する」「曲が良すぎてオープニングから進めない」というファンも多い「前奏曲 -Prelude-」をはじめ、作中で使用された7曲全てを、実際にゲーム内で使用されている音源をレコーディングしたピアニスト・四條智恵(しじょう・ちえ)さんが生演奏するという豪華なものでした。

展示物に囲まれたギャラリーに椅子を並べ、満員のお客さんの中、コンサートは始まりました。四條さんが登場し、ゲームのオープニングで流れる「前奏曲 -Prelude-」の演奏が始まると、早速お客さんの目に涙が……。

一曲目の演奏が終わると、司会として制作者のnakajimaさんが再登場。ピアニストの四條智恵さんを紹介し、作曲者の椎葉大翼さんを呼び込んで紹介しました。四條さんと椎葉さんは高校時代のクラスメイトで、高校時代に椎葉さんがクラスの文化祭の演劇用にピアノ独奏曲を作曲し、四條さんに演奏してもらったものを録音した、というエピソードを披露。その時の曲が椎葉さんが書いた人生初のピアノ曲で、人生2曲目がこの『From_.』の楽曲だったというエピソードが語られました。

他にも、5年前に『From_.』の楽曲をレコーディングした際のエピソードとして、nakajimaさんにとっては初めて自作のゲームにオリジナル曲が実装されるという状況で、楽器の生演奏自体を体験する機会もあまりなかったことから、「この生演奏の曲が自分のゲームに実装されるんだ」とワクワクしたことが語られました。そして椎葉さんの方はといえば『From_.』をきっかけとしたレコーディングにおいて四條さんと久しぶりの再会をしたそうで、共に感動的な演奏を録音できたことに色々な気持ちが込み上げてきたことを振り返りました。そして、そのレコーディング時にnakajimaさんが言った「コンサートをやりたい」という一言で、2018年のピアノコンサートをはじめ数々の演奏会や、今回の企画が実現したことを説明しました。

話はかわり、それぞれの思い出深い曲の紹介へ。椎葉さんは「ずっと前奏、伴奏が続くような曲が好き」という理由で「悲歌 -Elegy-」をピックアップ。同じパターンが続くような曲では、和音の種類の使い分けによる変化で心の移り変わりが表現できるとのことで、この曲にはなんと28種類もの違った和音が前奏に使われているとのことでした(聞かれる皆さんも数えてみてください!)

nakajimaさんは「円舞曲 -Waltz-」をピックアップ。タイトル通り踊っているような雰囲気と、nakajimaさんが好きだと公言している”レトロな感じ”があると説明。また、椎葉さんは当初「円舞曲 -Waltz-」を日常のBGMとして作成したのですが、実際に書き終えてから「これはゲームの終盤で流すべきだ」と感じ、最終章で使用するようにnakajimaさんに提案した経緯を説明しました。

お話しの後は、配信中のサウンドトラックと同じ曲順で残りの6曲の演奏をお届け。何度もゲーム内、そしてサウンドトラックで繰り返し聴いた楽曲を、実際に演奏されたピアニストさんの演奏で体感するというのは感慨深いもので、音の振動の一つ一つが心に響いてきます。演奏後も止まない拍手にアンコールが決定。各自のスマートデバイスで動画や静止画を撮影しSNSにUPしてもOKだという”撮影タイム”付きの「円舞曲 -Waltz-」を披露。

最後はなんと、ニンテンドースイッチ版で実装される予定の「風の国」で使われる新曲が特別に初披露。そのことが発表されると、観客からは大きな拍手が起こりました。「風の国」の曲について、nakajimaさんは「椎葉さんに風を感じられるような音楽にしてもらいたいとお願いした」ということと、楽曲を聴いて「風の国には、高台に教会があって、海が見渡せるような広い空間がある。そんな様子を音楽からも想像できたのでは」と語りかけ、作曲した椎葉さんは「今までの水の国とは違う国に来た、と感じてもらいたい」ということと、途中に讃美歌のようなフレーズがあるのはその”高台の教会”が理由だと明かしてくれました。

満員の観客の大きな拍手に包まれて、新しい『From_.』への期待と共にコンサートは幕を閉じました。サウンドトラックは配信中で、現在LPレコード版も予約受付中です。

演目
1. 「前奏曲 -Prelude-」
2. 「夜想曲 -Nocturne-」
3. 「舟歌 -Barcarolle-」
4. 「悲歌 -Elegy-」
5. 「エピローグ -Epilogue-」
6. 「円舞曲 -Waltz-」
7. 「終曲 -Finale-」

アンコール
8. 撮影タイム「円舞曲 -Waltz-」一部抜粋版
9. 新曲「風の国の曲(仮)」

作曲・編曲 椎葉大翼
ピアノ 四條智恵


《アネモネ・モーニアン(アニモ)》

ボーカリスト アネモネ・モーニアン(アニモ)

"アニモ"の愛称で親しまれるボーカリスト。カナダで培ったグローバルな感性を駆使した歌唱・音楽制作を得意とする。 その多様性を尊重する精神、そして英語力、また、映像作品・ゲームに対する愛から、時にライター・通訳・翻訳家としても活動している。

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