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発売中止となった国内PS5版『The Callisto Protocol』プレイレポート。エグ過ぎるゴア表現を韓国KRAFTONで先行体験

スローテンポで心を蝕む新作SFホラー『The Callisto Protocol』を韓国・KRAFTON社にて先行体験。バキバキのグロテスク描写と心がヒリつく恐怖感を味わってきました。

連載・特集 プレイレポート
発売中止となった国内PS5版『The Callisto Protocol』プレイレポート。エグ過ぎるゴア表現を韓国KRAFTONで先行体験
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※補足10月27日0時、『The Callisto Protocol』の日本国内向けリリースが中止されると発表されました。

本稿では、10月中旬に韓国・KRAFTON社にて体験したPS5版プレイレポートに加え、開発元へのメールインタビュー、当時の製品情報をお届けしています。一部を除き、国内展開中止が報じられる前の情報であることをご了承ください。

なお、Game*Spark編集部が本作の販売形態について問い合わせたところ、海外向けPC版には日本語が収録される予定とのこと。国内からの購入やSteamストアページへのアクセス可否については明らかになっていません。続報が届き次第、報じていく方針です。

宇宙SFサバイバルホラー『The Callisto Protocol』日本向け販売が中止―CERO審査が原因と公式発表


2022年12月2日より、新作サバイバルホラー『The Callisto Protocol』が発売されます。本作の舞台となるのは、2320年の遠い未来。プレイヤーは木星衛星“カリスト”にある刑務所“ブラックアイアンプリズン”に秘められた恐ろしい謎を解き明かし、脱出を目指していきます。

心を蝕む恐怖演出、凄惨なグロテスク描写で注目されている本作を手掛けるのは、韓国のStriking Distance Studios。『Dead Space』で知られるグレン・スコフィールド氏が率いる新規チームということで、重厚なシングルプレイシューターやSFホラーを求めるゲーマーは発売日が待ち遠しいところでしょう。

Game*Sparkはそんな『The Callisto Protocol』をいち早くプレイできるメディア向け体験会に参加し、戦闘要素やホラー演出の一部を覗き見てきました。本稿では新規イメージ&映像を交えつつ、Striking Distance Studiosを擁する韓国・江南のKRAFTON社で先行体験したインプレッションをお届けします。

体験会でプレイできたのは、ゲーム中盤あたりのとあるチャプター。ストーリーの途中から途中までが試遊範囲であったため、物語としては“凄惨な刑務所を脱出している最中”であることしか理解できませんでしたが……逆に言えばメインとなる要素はだいたいアンロック済みで、ゲームの基本的な要素を存分に味わえる進行度でした。そのため、今回のハンズオンレポートは「戦闘要素」や「遭遇できたホラー演出」、そして「グロテスク描写」にフォーカスしていきます。

シンプルながらも常に刺激的な戦闘要素

本作の戦闘アクションは「銃による遠距離攻撃」「警棒による近接攻撃」「GRP(グリップ)」の3つ。は「L2でエイムしてR2で射撃」、警棒は「R2で弱攻撃」「R1で強攻撃」と一般的な操作方法が採用されていました。加えて敵の攻撃に合わせてスティックを左右に振ることで回避行動がとれ、下に振ることで警棒でのブロックも実行できます。

銃はさほど強力ではなく弾数管理もそこそこシビア。約2時間のプレイで、何度か弾薬が尽きて困ることもありました。警棒には耐久値やスタミナなどの制限はないのですが、スキが大きく「振っていればなんとなく敵を倒せる」というものでもありません。

そこに絡まるのが、本作の主人公・ジェイコブの右腕につけられたデバイスの「GRP」です。使用時にはエネルギーのようなものを要しますが、マップに配置されているオブジェクトはもちろん、クリーチャーを掴んで引っ張ったり、狙った場所に突き飛ばすこともできます。

各武器はアップグレード可能ですが、弾薬増加やモーション速度上昇などのみで「新アクションの追加」といった派手なものは確認できず

「遠距離攻撃」「近距離攻撃」「GRP」と、戦闘時の選択肢はかなりシンプル。このとっつきやすさも『The Callisto Protocol』の魅力のひとつです。具体例は後述しますが、マップやオブジェクトと「GRP」を組み合わせた“環境利用闘法”を駆使していく戦闘はプレイヤーを飽きさせませんし、ちょっとした雑魚クリーチャー1体を相手にするときですら、創造性を刺激してくれました。

じんわりと心を蝕むスローテンポな恐怖

本作は「スローテンポな恐怖感」が常につきまとう演出が大きな魅力です。特に筆者の印象に残ったのは音響効果。マップは閉塞感が強く、試遊範囲では“どこか近くでクリーチャーが蠢く音”が聞こえてきたり、プレイヤーがいる部屋の天井から“クリーチャーらしき生物の足音”がドタドタと響いてきたりと、ひたすらにネットリとした恐怖感を味わわされました。

そんな“恐怖情報”を耳で受け取っていると、「もしかしたら、この道の先でクリーチャーに現れるかも……」「足音から察するに、強敵かも……」などと勝手にイヤな妄想が膨らみますし、梯子を降りている最中や通路の曲がり角を通るたびに緊張を感じます。

特に操作していないのに、勝手にチラチラと後ろを振り返るジェイコブの動きがとにかく不安。プレイヤーとしては「そっちに何かいます……?」と思わされる

薄暗い部屋、謎の足音が響き続ける狭いダクト、クリーチャーの卵(?)がひしめく空間……その造形はどれも精細で、じっくり観察したくなるものばかり。そのうえ、「このオブジェクトを敵に投げつけたらどうなるのだろう」「掴んだ敵をここに突き飛ばしたら倒せるのだろうか」などと考えながら散策する時間は、ゲームの背景を奥深いところまで知っていくと同時に、攻略の一助にもなります。

死ぬも倒すもひたすら無惨なゴア要素

マップを見渡して見つけられるのは、金属製のファンや拷問道具にしか見えない謎の装置、見るからに爆発しそうな容器などなど。そんな物騒なオブジェクトも、「GRP」を使えばたちまち“武器”に早変わりです。

今回の試遊でも、「クリーチャーを殴ってからGRPで掴み、高速回転する金属製のファンに向けて突き飛ばす」「モノを掴んでクリーチャーに投げつけ、怯ませてから銃で脚を撃つ」といったGRPを活用した戦闘を体験できました。あの手この手でクリーチャーを肉塊と化していく楽しさは、やはり本作のキモです。

もちろん、主人公のジェイコブも様々な方法で肉塊と化してしまいます。試遊範囲では「指を両目に突っ込まれて絶叫しながら死亡」「金属製のファンで身体を真っ二つにされ、痛みに悶えながら死亡」「顔の半分だけを引き裂かれて即死」といったように、ひどすぎて笑うしかないレベルの凄惨な死にっぷりを確認できました。

特に「身体から触手が生えてその場で進化する強敵」のようなクリーチャーは、その攻撃方法も容赦ない印象でした。世界観やクリーチャーの異質感を伺える殺され方が多く、本作の死亡演出はある意味『The Callisto Protocol』の特徴を強く覗き込める最骨頂ではないかとも感じられました。


シンプルな作りに見えて重厚なSFホラー的世界観を堪能できる『The Callisto Protocol』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売予定。海外のホリデーシーズンでのリリースということで、今後も新情報の公開が期待されます。


《キーボード打海》

「キーボードうつみ」と読みます キーボード打海

Game*Spark編集長。『サイバーパンク2077 コレクターズエディション』を持っていることが唯一の自慢で、黄色くて鬼バカでかい紙の箱に圧迫されながら日々を過ごしている。好きなゲームは『絢爛舞踏祭』。

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