
閉ざされた洋館。不気味な化け物。生き残るための謎解き。1992年にリリースされた『Alone in the Dark』はその後のサバイバルホラーの流れを決定づける、歴史的な一作として評価されてきました。
しかしその名誉の一方、ここ10数年の間、シリーズはゲームデザインが安定せず、評価を落としてしまう現象が続いており、かつての栄光と遠ざかっている印象はぬぐえませんでした。そこで今回のシリーズ最新作『Alone in the Dark』は明確に原点回帰を打ち出しており、初代のような緊張感を再生させようとしている印象がありました。今回東京ゲームショウ2022にて試遊が出展されており、その模様が確認できました。
不気味な館のなかで


今回の試遊では、初代の主人公のひとりエミリー・ハートウッドが館で過ごす幼少時代を主にプレイするかたちです。彼女は部屋で仮面に色を塗って遊んでいるのですが、なにか館に異変が起きたことを察知することから物語が始まります。

操作は思い切ったと思えるほどシンプル。ほぼ左スティックによる移動と、ひとつのボタンで調べるのみ。館の中を探索し、アイテムを見つけて先へ進んでいくかたちです。
エミリーが館を探索すると、室内のはずなのにドアの向こうに広大な自然が広まっているのが見えたりします。近づいてみるとドアが急に締まり、ふたたび開いてみた先には普段の部屋が広がっていました。何か異様なことが起きている。異様さは館の先に進むごとに強まっていきます。


エミリーが叔父のジェレミーに部屋に向かうのですが、ジェレミーと少し話したと思ったら急に姿を消してしまいます。


館を探すと急に停電したり、どんどん異質な世界へ引きずりこまれていきます。階段の下は浸水が始まっており、水辺に近づくと、なんと見知らぬ化け物まで飛び出してくるではありませんか。

エミリーは道を探すために、熊のはく製をけり倒して橋にします。ここでは軽いQTEの操作も入るなど、シーンに合わせた操作も出てくる模様です。さらに先へ進んだ中でエミリーが見たものとは……。それから時間が経過し、大人になったエミリーと、彼女のそばにエドワード・カーンビーが立っているシーンへと変わりました。エミリーはエドワードを連れ、子供のころに謎の出来事が起きた館へ舞い戻ってきたのです。
試遊はここまでで終わりましたが、わずかなプレイ時間のなかでも絵作りや物語の緊張感を確かに感じられるものとなっていました。本編への期待が募るものだったと言えるでしょう。
『Alone in the Dark』はPC(Steam)/Xbox Series S|X/PS5で発売予定です。