東ホール: ゲームその他(ゲーム関連同人誌)
「ピギーワン SUPER SPARK EARLY DAYS」
アニメーターのはなぶし氏とゲーム開発者のhako 生活氏が共同開発する『ピギーワン SUPER SPARK』の初発表トレイラーで使用した絵コンテなどを収録したスタッフ本「ピギーワン SUPER SPARK EARLY DAYS」。この冊子は1日目に頒布されたものですが、登場人物などの開発初期設定やはなぶし氏とhako生活氏の対談などをまとめています。ブースのhako 生活氏に話を聞いたところ、本作は2022年は開発に集中し、来年からBitSummitなどで出展したい考えであるとのことでした。
「PGO: Hard Mode」
ゲーム投げ部(つけもの大事件)は、PCゲーム情報同人誌「PGO: Hard Mode」と、既刊となる「PGO: Respawn」、そしてゲーマー的に気になる”Press E Interact”が書かれたキーホルダー「持ち運ぶゲームUIキーホルダー[インタラクト]」などを頒布しました。新刊の内容は、ゲームにおける難易度名を調査してカテゴライズした「難易度名大調査「項の名」」。他にも『Sims4』を改めて勧める漫画、ゲームレビューなどを掲載しています。今回頒布された新刊などは物理/電子版などをBoothから購入できるのでこちらもどうぞ。
「小冊子で綴るゲーム版版権パチスロの世界ミニ2022春夏」
サークル「負けて笑顔」の新刊はゲーム版権のパチスロを集めた「小冊子で綴るゲーム版版権パチスロの世界ミニ2022春夏」です。無料配布された折り本のあとがきには、様々な出来事が重なってしまったため、今回はパチスロのみという形で落ち着いたとのこと。サークル主から話を聞いたところ、ゲーム本編のシリーズ展開が途絶えてしまっているタイトルがある一方で、パチスロでシリーズ展開が続いているものもあるようです。
「初回限定版マニアクス6 【DS & 3DS】揺るぎなき任天堂系限定版の世界」
サークルワールズエンドアリスは各ゲームにおける初回限定版を集めて紹介する同人誌「初回限定版マニアクス6 【DS & 3DS】揺るぎなき任天堂系限定版の世界」と過去の既刊を頒布しました。この「初回限定版マニアクス」のシリーズは、セガや任天堂など様々なプラットフォームで展開された初回限定版(コレクターズエディションなど)を特集し、新刊では『ゼルダの伝説』などDS/3DSで展開されたタイトルを取り上げています。なお、新刊/既刊はBoothで頒布されているのでこちらもどうぞ。
「GameDeep vol.41」
サークルGameDeepは、新刊としてゲームを掘り下げる評論本「GameDeep vol.41」と過去の既刊を頒布していました。新刊の内容は、表紙にも書いてある通り「審判、ルールの「強度」とプレイヤー」などに関する事。またこのサークルは文章メインに活動しており、ゲームメカニクスを含めたルールに関することなどを掘り下げた本を頒布していました。
「そうだ、ゲームミュージックのひとに訊こう!さんさつめ」
サークルスカラベチームは、新刊としてゲームミュージックコンポーザーへのインタビューを掲載した「そうだ、ゲームミュージックのひとに訊こう!さんさつめ」と既刊を頒布していました。新刊でのインタビューは、『ロックマン3』などの藤田晴美氏や、『ディグダグ』などの慶野由利子氏、『幻影都市』などの新田忠弘氏、『電車でGO!』などのなかやまらいでん氏、三橋正邦氏の5名が掲載されています。なお、本誌は慶野由利子氏が出演したハムスターの「第372回 アーケードアーカイバー ディグダグスペシャル!」にて紹介されています。加えて、Boothなどで新刊と既刊が頒布されているのでこちらもどうぞ。
会誌第112号「The University of Tokyo Game Association」
サークル東京大学ゲーム研究会は、新刊となる会誌第112号「The University of Tokyo Game Association」を頒布。新刊では『ポケモンユナイト』のゲーム攻略から『エルデンリング』のゲームレビューなど、ゲームに纏わる事柄について様々な内容を掲載。全体のページ数が100を超えているため、かなり分厚く熱意が伝わってくる1冊でした。
「レゲー旅団 2022 夏」
サークル関東インカビリア商会は、全国のゲームセンターを旅する新刊「レゲー旅団 2022 夏」と過去の既刊を頒布していました。「レゲー旅団」は全国津々浦々のゲームセンターへ旅する旅行記で、新刊は北海道の小樽にある小樽文学館の展覧会を紹介しています。また過去の既刊では、国内を飛び出して中国の深センへも旅する気合いの入れようです。Boothでは新刊/既刊も含め頒布されているのでこちらもどうぞ。
「水木しげる ゲヱム異聞 補遺/サンプル・非売品 抄」
よろず怪奇物事探究サークル或隠舎(あるいんしゃ)の新刊は、水木しげる漫画を原作とするゲーム特集の第4弾「水木しげる ゲヱム異聞 補遺/サンプル・非売品 抄」です。これまでの過去作では、ファミコンなどで展開された「ゲゲゲの鬼太郎」を筆頭とする水木しげる関連のゲームを紹介してきましたが、新刊ではサンプルや非売品ゲームなどをピックアップしています。他にも、既刊では過去にサンテックジャパンの全ゲームのプレイレポを載せた同人誌やMDの『クレイジーバス』関連の同人誌を頒布していました。
「知らゲーC100」
サークル注文の多いゲーマー達は、新刊として「知らゲーC100」と既刊を頒布しました。新刊となる「知らゲーC100」は、「ゲーマーは生き残れるか一億総貧困時代」と題し、ワンコインで買えるゲームや中古かつ低価格で買いやすいゲームを特集。他にも「非公認ゲーム図鑑EX」などニッチなゲームネタが満載の1冊でした。Boothでも既刊と共に頒布されているのでこちらもどうぞ。
以上がC100における同人ゲーム&ゲーム系同人誌のピックアップでした。筆者としては約3年振りとなるコミックマーケットの取材参加で、1日目の「同人ゲーム」ジャンルを取材してみて気付いたことは、10年代の時に比べてSTGだけでなく若干アクションやシューター寄りのタイトルが増えたように思えることでした。他にも新規タイトルへと取り組むサークルも増えたように思えることから、時の移り変わりを感じます。
他にも2日目の「ゲームその他」では、コロナ禍がまだ終わっていない以上致し方ないことですが、体感でコミケ96の時よりサークルの数が若干少なくなったようにも思え、少しばかり寂しさを覚えてしまいます。なおコミケ99/100は、感染症対策の一環として来場者数を制限するためにチケット制が導入され、C99では1日あたり5万人が、C100では1日あたり8万人から9万人ほどが来場者数の上限でした。
一方でリアルイベントの熱量は、サークルや一般問わず参加した人の熱意をかき立てるほどの影響力があることを肌で感じられたので、時間が掛かるかもしれませんが、徐々にコロナ禍が落ち着き、規制が緩和されることを願わずにはいられませんでした。