レンチ一本で切り拓く王道ドットアクション『Iconoclasts』【スイッチと往くインディー行脚】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

レンチ一本で切り拓く王道ドットアクション『Iconoclasts』【スイッチと往くインディー行脚】

本企画では、「ニンテンドースイッチで遊べるインディーゲーム」の中でも、特にハードコアゲーマーにオススメな注目作&掘り出し物をご紹介します。今回は、ひとりのインディー開発者が長年かけて完成させた2D ACT『Iconoclasts(アイコノクラスツ)』です。

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レンチ一本で切り拓く王道ドットアクション『Iconoclasts』【スイッチと往くインディー行脚】
レンチ一本で切り拓く王道ドットアクション『Iconoclasts』【スイッチと往くインディー行脚】 全 13 枚 拡大写真

近年、その活躍の場をPCのみならず家庭用ゲーム機、スマホ、タブレットへと広げているインディーゲーム。「携帯ゲーム機」としても「据え置きゲーム機」としても遊べるニンテンドースイッチで、そんな新進気鋭のインディー作品たちを気ままに遊びたいと思う方も増えてきたのでは。

本企画では、昨今着々とライブラリを増やしてきている「ニンテンドースイッチで遊べるインディーゲーム」の中でも、特にハードコアゲーマーにオススメな注目作&掘り出し物をご紹介します。

今回は、単独のインディーゲーム開発者Joakim Sandberg(ヨアキム・サンドバーグ)氏が長年かけて完成させた『Iconoclasts(アイコノクラスツ)』です。ヨアキム・サンドバーグ氏は「Shantaeシリーズ」のアニメーションを担当するなど、開発者として確かな実力を備えた人物としても知られています。

緻密で安定したドットアート・ムーブメント



堅牢で説得力のある2D横アクションゲーム……『Iconoclasts』を簡潔に表そうとするならば、そのようなフレーズになるでしょう。操作はシンプルで直感的。あらゆるオブジェクトやキャラクター達への反応・挙動はストレートでクセがありません。それでいて描かれるドットアートは洗練された懐かしさと共に、現代に耐え得る以上の滑らかさで動き回ります。

マップの形式としては「メトロイドヴァニア」的で、本編から逸れたチャレンジによるボーナスアイテムの獲得なども含まれてはいるものの……『Iconoclasts』の実態は、よりシンプルな「ステージクリア型の横アクションゲーム」の姿をしていると言えます。


主人公ロビンは「無許可のメカニック」として、近所に住む人達の悩みを聞き、様々なものを修理して生活しています。ゲーム開始時点ではそもそもの世界設定が読みにくいものとなっていて、プレイヤーは何が善で何が悪なのか分からずにチグハグなまま進めていかなくてはなりません。


突然やってきたいかつい男達に「個人開業のメカニックは重罪」であると告げられ、物語が始まります。どうやらロビンは、自分の生業が違法であることを知りながら活動しているようです。この世界においては「機械を操作すること」には特別な意味を含むということがわかっていきます。


その証拠に、男達が去った後にロビンは自宅の地下から「レンチ」を取り出します。これがこのゲームの重要なアイテムとなり、全てのアクションのカギ(文字通り)となる訳です。

知恵と技術でボスを攻略せよ!



ステージ上にはそこかしこに「ナット」が配置されていて、「レンチ」を当てることでより遠くに移動できたり、ギミックを稼働させたりといったアクションを実行できます。これらを活用してステージのギミックを解決しながら前進していく、というのが基本的なゲームの流れです。


本作は「ボス」が特徴的で、すべて一筋縄では太刀打ちできません。主人公のアクションが作中で大きく強化・解放されるといったことはほとんどないので、必然的に「アクションの腕」が試されるものとなります。しかも、あらゆるボスには「倒すために整えるべき条件」となるようなギミックが備えられているため、よく動きを観察して知恵を働かせる必要があります。本作の大きな魅力は、この手ごたえあるボス戦と言っても良いでしょう。

重いテーマを持つストーリー



『Iconoclasts』はその見た目と雰囲気に反して、世界設定の謎と共に、背景へ重いものを感じるストーリー性となっています。直接的に刺激の強い表現が見られる訳ではないものの、気を緩めた時には残酷な結果が過ぎてしまっていたという場面も少なくありません。


多くを語らずアクションゲームとして集中して作られている傾向のある「メトロイドヴァニア」系統のゲームとは異なり、個性ある様々なキャラクターが縦横無尽に暗躍しながら、時に感情を爆発させたりといった場面が続きます。

シンプルでクセのない操作



標準的な横アクションゲームとしては一般的な操作形態を採用しています。使用するボタンも少なく、Joy-Conひとつだけでも操作可能です。主人公は寡黙ですが、ステージには画像のようにシンプルな図でチュートリアルが表示されます。言葉が不要であるくらいには簡素化された良い設計と言えるでしょう。


短距離ながら連射の効く「スタンガン」は、ある程度の角度までなら自動で狙いを付けてくれるので、細かい操作は必要ありません。『Iconoclasts』における「腕」はロビンの操作と、スタンガンをヒットさせるタイミングの見極め、そして上手なレンチの活用という部分に集中されていることになります。

理想はプロコンでTVモードを



筆者のオススメはプロコンを使ってのTVモードでのプレイです。もちろん、操作は非常にシンプルなのでJoy-Conでも問題なく操作できます。ドットアートは解像度が低い粗目のデザインではありますが、1コマ1コマの動きが繊細で、しっかりと楽しむ価値はあります。ぜひ大きな画面で、手ごたえあるアクションを楽しんでみてください

製品情報




※記事執筆時点では、Switch本体からニンテンドーeショップで今作を検索する場合、『Iconoclasts』とアルファベット表記すると表示されないケースがあるようです。その場合は「アイコノ」「イコノ」といったカタカナでの検索をお試しください。

《Trasque》

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