今からはじめるPCゲーミング!本格派ならではの「10の魅力」を紹介【特集】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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今からはじめるPCゲーミング!本格派ならではの「10の魅力」を紹介【特集】

本記事では、PC/家庭用ゲーム機/モバイルの垣根が徐々になくなりつつある昨今で、敢えて「PCでゲームを遊ぶ10のメリット」をご紹介します。

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今からはじめるPCゲーミング!本格派ならではの「10の魅力」を紹介【特集】
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昨今では、AAAタイトルのみならずインディーゲームなども家庭用ゲーム機/モバイル向けにリリースされ、大きな注目を浴びています。しかし、それでもなおPCゲーミング文化は衰えることなく、ゲーム実況やe-Sportsシーンで依然として大きな盛り上がりを見せています。

カードゲーム、MOBA、バトロワシューターと様々な流行ジャンルがPCゲームから家庭用ゲーム機やモバイルにも普及してきたところですが、それらの作品の多くはPC版を原点としていました。そんなこともあり、「多少ハードルは高いが、本格的に遊ぶためにPCゲームを始めてみたい!」と考えるようになった方もいらっしゃることでしょう。本稿では、PC/家庭用ゲーム機/モバイルの垣根が徐々になくなりつつある昨今で、あえて「PCでゲームを遊ぶ10のメリット」をご紹介します。



マウス/キーボードを使ってプレイできる!周辺機器の種類も豊富




キーボード「Realforce」と、ジョイスティック「X52」

PCゲームの魅力のひとつは、「周辺機器や入力デバイスの多さ」。汎用機であるPCで遊ぶゲームでは、一般的な「マウス+キーボード」や「ゲーム用コントローラー」のみでなく、「フライトスティック」や「ホイールコントローラー」など、様々なデバイスが選択肢に上がります。トラックボールや、ゲーム内で視線を変更するためのトラッキングデバイスといったように、更に様々なデバイスを組み合わせ、自分の好きな環境を組み上げられるのも嬉しいところです。

「Mod」との高い親和性



『The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』。オリジナルを知っている人ならひと目で分かる通り、本来のものとはUIから何まで違う。家庭用ゲーム機でのModサポートが始まったことも話題になりました

PCゲームと言えば「Mod」の存在を欠かすことはできません。「Mod」とは「ゲームの拡張プログラムや追加・改変データ」のことで、一般的にはいちユーザーが制作したデータを指します。ゲーム内の些細な不満点の解決するものや、抜本的にシステムを変えて楽しむものもある「Mod」は、ゲームのボリュームと楽しさを大きく高めてくれます。

昨今ではメーカー側も「Mod制作者(Modder)」を見越して、制作ツールを提供したり、ゲーム自体を「改変しやすいデータ構造や仕様にする」といったスタンスが多く見られます。

近年では家庭用ゲーム機でも「Mod」に対応するタイトルが登場していますが、PCでの魅力は、「導入に制限がない」ということ。容量に悩まされることがありませんし、PCのスペックの限界まで突き詰めた「Mod」を楽しめます。「Mod」で表現されるコンテンツの内容は多くの場合制限を受けないので、大っぴらには言いにくいモノも利用できたりします。

PCならではの本格的な外部サービス/ツール利用



「Discord」。コミュニティを簡単に作れることもあり、ゲームごとの公式サーバーも数多く存在している

PCは汎用機なので、他のサービスをゲームと同時に用いることができるのもありがたいところ。ボイスチャットや連携するSNSも、多くの選択肢の中からお好きなものを利用できます。スクリーンショット/動画の投稿も、特定のサービスに紐付けられることなく利用できるのは、ちょっとした魅力でしょう。

そして、一分一秒を争う場面が多いゲームでは「ボイスチャット」が特に重要になることでしょう。ゲーマー向けとして、その軽さと汎用性で親しまれる「Discord」は、そんなボイスチャット用ツールとしても代表格と言えます。Game*Sparkでは『Discord』の使い方についての記事を基本応用に分けて掲載していますので、気になる方はこちらも要チェックです。

ゲームソフトの種類の多さが圧倒的



業界最大手「Steam」のストアフロント。既に数万本のゲームがある他、毎日数十本単位で増え続けている。筆者を含め、Steam利用歴の長いユーザーの中には気がついたら数千本以上のゲームを所有していた人間も少なくないだろう

豊富なゲームライブラリーもPCゲームの強みです。その膨大なソフト群には、ゲーム企業だけでなく、インディー開発チームや個人開発者の作品も含まれています。その配布形態は、Steamのような配信サイトから個人販売サイト、果てには匿名アップローダーまで、気が遠くなるほどにバリエーション豊か。内容も千差万別で、本格的な商業作品から、ゲームと呼ぶのもはばかられるような実験的なソフトまで揃っています。

なかでも、データ量や処理量の多い「ストラテジーゲーム」「シミュレーションゲーム」は、スペックや操作デバイス、Modとの親和性から、PCゲーミングにかなりのアドバンテージがあります。また、今日のゲーム市場ではリリースされにくい小粒なアクションゲームや、シューティングゲームも要注目です。

読者の皆さまが今こうしてこの記事を目にしている間にも、世界の片隅のどこかでゲームが生まれ、人々に知られたり、あるいはそのままひっそりと埋もれてしまっているのかもしれません。果てがないように見える“ゲームの海”を思うがままにさまよい、探し、プレイする……そんな手探り感も、PCでゲームを遊ぶ面白さです。

ゲーム配信サイトのセールイベントをお祭り気分で楽しめる



「Steam」のセールの1例。各パブリッシャーごとのセールも度々実施されている

PCゲーム、ひいてはダウンロード販売が大きく規模を伸ばしたのは、ゲーム配信サイトのセールイベントが大きく影響しています。特に目玉となるのは、夏季や年末に「Steam」などで行われる大セール。数千から数万本のゲームがセール対象となるセールイベントは、さながらお祭り騒ぎ。「Humble Bundle」などに代表されるバンドルサイトでの、お得なゲームのバンドル販売も目が離せません。

ちなみに、「PCゲームは安い」とよく言われますが、実は根本的な価格差があるケースばかりではありません。重要なのは、「リリースから時間が経つにつれ、定価が下がるケースが多い」というポイント。ダウンロード販売の利点を生かした、フットワークの軽い価格改定はさほど珍しくありません。その価格改定とセール販売が相まって、ユーザーをお祭り的に熱狂させるイベントが生み出されているのです。

また、近年では、プロモーションを兼ねた「ゲーム無料配布イベント」も散見されます。ゲームを遊ぶこととは直接関係がないのですが、セールイベントを「ライブ感覚で楽しめる」のは刺激的かつありがたいところです。

VRデバイスで圧倒的な没入感を体験できる



VRヘッドセット「HTC Vive Pro」。2018年時点でのハイエンド機の1つ

最先端な技術が揃うのもPCの魅力。昨今なにかと話題となる「VR」が存分に体験できるのもPCならではです。家庭用VRにはない自由度の高いトラッキングシステムや、本格的なアバターチャットなどは現時点ではPCのみで配信されています。

VRと連動する様々な最先端デバイスも次々と登場しており、今後没入感が更に高まることも予想されます。また、家庭用ゲーム機では種類が少ないVRヘッドセットも、PC向けでは次々と特徴のある機器がリリースされている、というのもこの範疇に入るでしょう。

PC操作を学べる



『The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』のPC版ならではの拡張Mod「SKSE64」の説明テキストファイル。ここに書いてあるようなことも、いずれ理解できるように……

ある意味当然かもしれませんが、PCゲームは、PCの知識を遊びながら学べるのも特徴です(特にModなどゲーム外の操作を行う場合)。PCの基礎操作に始まり、ファイルのダウンロード、圧縮ファイルや設定ファイルの概念、PCの実行ファイルとデータファイルの違いなどなど、多くの知識を得ることができるでしょう。

昔と異なり「PC全体の設定をゲームの起動のために変更する」といったケースはまずなく、大半の細かいOSの設定などはユーザーが触れないようになりつつあり、PC自体の操作は簡単になっているのは、逆にありがたいところでしょう。また、Steamを利用する場合は、インストールなども細かい部分を気にすることなく可能なので、難しすぎるということもありません。

人によっては、Mod制作のためにプログラム技術を学んだり、3Dモデリング知識を身につけたりと、新たなキャリアーが開けるレベルでの高度な内容を学ぶこともあることでしょう。実際に、「海外の有名Modderがゲーム開発者へとシフトした」という話も後を絶ちません。

最先端のソフトに触れられる



「バトルロイヤル」の火付け役になった『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』

家庭用ゲーム機では、主にAAAタイトルなど大規模かつ人気作品がリリースされていますが、開発・流通も容易なPCゲームでは、その限りではありません。近年で言えば「サバイバル」「バトルロイヤル」といったジャンルも、最初はPCから出発したものと言えます。そして、今後も多くの「最先端」がPCにその姿を表すことになることでしょう。そんなこともあり、一歩先を行くゲームを体験したいゲーマーにとっては、PCゲームは魅力的に映るかもしれません。

とにかく“ながら”。並行してゲームが進められる気楽さ



筆者のデスクトップ画面。このレベルでウィンドウを並行して開くケースも、ない訳ではない。このままシームレスにゲームまでできてしまうのは、PCならでは

若干くどくなりますが、「PCはゲームのみのためにあるわけではない」というのは重要ポイントです。ゲームを遊びながら別の作業をしたり、ゲームを遊びながらModデータを作ったり……だけでなく、映画などを観ながら、好きな音楽を聞きながら、というのも当然可能。ゲームを遊びながら、すぐ隣のウィンドウで攻略情報を検索するのもお手の物です。

スマホ/タブレットでもある程度同じではありますが、大画面を活かしたマルチタスクが可能なPCには一歩譲ってしまいます。この“ながら”感は、慣れてしまえばそれだけでもPCをオンリーワンのものとするのに十分な理由でしょう。

旧世代の名作ゲームもそのまま遊べる



名作宇宙戦闘機シム『FreeSpace 2』。1999年発売ながらそのまま楽しめる(Steam版はインストーラーの不具合のためひと手間必要)。しかしながら有志作成の最新版や日本語化Modもあるのでオリジナルにこだわる必要はない

PCゲームのかけがえない魅力は、後方互換性が多くの面で確保され続けてきたことにもあります。Windows XP世代以降の「10年以上前のゲーム群」がそのまま動かせたりするのは、他のハードでは見られないケースです。筆者も、久々にWindows 98の頃に遊んでいたゲームを立ち上げてみたら、(一部ファイルの補填だけで)動いてしまって驚いたことがありました……。

1997年発売のオープンワールドRPG『ルナティックドーン 前途への道標』

2006年発売の『ウィザードリィ外伝 五つの試練』。アスキー系「Wiz外伝」シリーズの末裔に当たる本作は、シナリオエディタも搭載。公式にはWindows 7までの動作保証となっているものの、Windows 10でも動作可能!

いずれにせよ、「以前買ったゲームが新しいPC上でもそのまま遊べる」のはかなりの利点。ただし、一部のゲームではDRMに厳しかったり、制限がついていることも少なくはありません。

プロテクトの関係で近年のOSで動作しないオープンワールドRPG+戦略シミュレーション『太閤立志伝V』(2004年)。近年の大河ドラマの人気も鑑みれば、中々先見の妙に溢れた作品。再販を望むファンも多いのでは

しかしSteamではその種の制限はほぼなく、過去の名作を取り扱うGOG.comのようなDRMフリーに徹した販売サイトも活発です。そのソフトライブラリを何年経っても懐かしめるのは、非常に嬉しいことではないでしょうか。

1999年に、当時のアスキーはTechWin誌にて、読者公募ゲームコンテストの大賞を獲得したゲームサークル「爆裂工房」によるアクションRPG『GEO ~the Iron Age~』。今で言えば間違いなくインディーゲームに分類される。dllファイルさえ補填すれば、Windows 10でも動作する

もちろん、ゲーム向け規格が完全には定まっていなかったWindows 95時代のゲームや、MS-DOS時代などのタイトルは動かないケースが多いです。ただし、PCが汎用機であるがゆえに生まれた仮想化技術も年々発達しており、それを用いることで遊べるケースが多いのもありがたいところでしょう。

次のページでは「これこそPCゲームならでは!」と言えるゲームたちを紹介します!
《Arkblade》

関連業界のあちこちにいたりいなかったりしてる人 Arkblade

小さいころからPCゲームを遊び続けて(コンソールもやってるよ!)、あとは運と人の巡りで気がついたら、業界のあちこちにいたりいなかったりという感じの人に。この紹介が書かれた時点では、Game*Sparkに一応の軸足を置きつつも、肩書だけはあちこちで少しづつ増えていったりいかなかったり…。それはそれとしてG*Sが日本一宇宙SFゲームに強いメディアになったりしないかな。

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