PS4『Marvel's Spider-Man』プレイレポ―あの親愛なる隣人になって摩天楼を駆け抜ける | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

PS4『Marvel's Spider-Man』プレイレポ―あの親愛なる隣人になって摩天楼を駆け抜ける

2018年9月7日に発売されたPS4タイトル『Marvel's Spider-Man』をプレイ!ゲーム開始直後の模様と、気になる操作感やオープンワールドとしての魅力をお届け。

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PS4『Marvel's Spider-Man』プレイレポ―あの親愛なる隣人になって摩天楼を駆け抜ける
PS4『Marvel's Spider-Man』プレイレポ―あの親愛なる隣人になって摩天楼を駆け抜ける 全 25 枚 拡大写真

2018年9月7日に発売されたPlayStation 4タイトル『Marvel's Spider-Man』は、マーベルコミック屈指の人気ヒーロー、スパイダーマンとして活躍できる最新オープンワールドタイトルです。今回、筆者は、そんな期待される本作をプレイしましたので、ゲーム開始直後の模様と、気になる操作感やオープンワールドとしての魅力をプレイレポートとしてお届けします。

本タイトルはスパイダーマンのファンでも驚きのたくさん詰まった作品だとされています。公式サイトによれば過去の(映画や原作コミック)作品との繋がりはないものの、様々なキャラクター達が意外な形で登場するなど、どんなプレイヤーでも楽しめる構成となっているようです。

それでは、オープニングの紹介から『Marvel's Spider-Man』(SpiderとManの間にハイフンは忘れないように!)を進めていきましょう。

現代にチューニングされた最新のスパイディ


正義感が強いけれどちょっと抜けている青年が主人公の映画は、朝寝坊の場面から始まるものなのでしょうか。「バックトゥザフューチャー」の導入のような形で主人公ピーター・パーカー(スパイダーマン)の自室が映し出されます。




そこへ突然舞い込む緊急連絡!「フィスク・タワー」への応援要請がピーターのスマホに届いたようです。ウィルソン・フィスク(キングピン)と言えば、スパイダーマン作品の歴史では古参とも言える悪役のひとり。基本的にはスーパーパワーを持たないものの、強力に鍛え上げられた巨体と冷徹な知性によって、街の裏社会を牛耳っている油断ならない相手です。



慌ててコスチュームに着替えるピーターの姿が本作における最初の場面となります。次の画面ではピーターの視点に、何やらヘッドアップディスプレイのようなものが表示され、現代どころか近未来の技術まで獲得している様が窺えます。

今作ではゲームの開始時点で、スパイダーマンとして既に成熟しているようですね。

超高速・爽快・簡単な空中移動



早速、事件解決に向けて「跳び」出すピーターことスパイダーマン。映画を見たことがある方ならば、高層ビルの上部から蜘蛛の糸でぶら下がり、振り子の勢いで移動していく「ウェブスウィング」をすぐに想像できるでしょう。

オープニングからそのままシームレスに操作可能な形で街中へ飛び出しますが、そこはなんと高層ビルから飛び出したばかりの空中!!矢継ぎ早に表示されるチュートリアルメッセージに従って「ウェブスウィング」を操作することになります。

しかし心配は無用。コントローラーのR2トリガーを押したまま、進みたい方角へLスティックを倒していれば物凄い勢いでウェブスウィングによる移動が可能となります。

どの建物に糸をぶつけて……といったことを考える必要はなく、ほとんどそのまま空中を飛んでいるだけといった程度の思考で移動できるため、何も難しいことはありません。


スウィングの弧を描くときに最大速度となる最も低い位置では、ゲーム画面と言えども非常に迫力があります。「ただ」移動しているだけでこの爽快感が得られるというのは中々新しい体験と言えるのではないでしょうか。


また、ウェブスウィング以外にも【スウィングの終わりにジャンプして高さと速度を得る(ウェブスウィングの終わり間際で×ボタン)】とか【高さを維持したまま方向転換&加速(空中でLスティックと×ボタン)】といった細かい別の操作も様々用意されており、工夫を重ねて「より早く・より効率的に」移動することもできます。

更に、スパイダーマンの移動方法から「ビルよりも低い位置でしか移動できないのでは?」といった不安に対してもいくつかの対応法が用意されています。

丁度「アーカムシリーズ」バットマンのグラップリングフックのようにして、高い所にある「へり」に向かって両手で糸を出し、【一気に自身を引っ張り上げる(対象に向かってL2+R2)】という動作で建築物の上に一瞬で登ることも可能です。

登った瞬間の勢いを利用して【建築物の上空へスーパージャンプする(到着時に×ボタン)】ということまで可能なので、これらを利用するとビルの合間だけではなく、ビル群の上空を高速で飛行しているかのように移動し続けることすら可能となるのです。

これらの移動方法も、チュートリアルに従えば数分後には体得できてしまう程に、直感的で簡単なものとなっています。正直なところ、これは本当によく調整を重ねてきたなと唸らせられてしまう程だと感じます。

戦闘は多彩で強力……ただし油断禁物



すばやく現場へ到着したスパイダーマンは上空から「奴ら」の銃器を糸で絡めとり、一気に無効化してしまいます。ここでもシームレスに戦闘状態へ移動しますが、わざわざスパイダーマンは数名の敵に取り囲まれる位置へ着地。いくら武器を失ったとは言え、この状況に敵も退きません。

早速表示されるチュートリアルに従って戦闘開始。まずは互いに丸腰の肉弾戦からとなります。『アーカム』シリーズをプレイされたことがあるならば、非常に似たシステムであると感じられるでしょう。

Lスティックの向きと攻撃ボタンで、ほとんど間合いを意識することなく狙った敵を攻撃できます。いつでも対象を切り替えられ、ほとんどの動きは次々と連携していきます。

また、敵の攻撃を「スパイダーセンス」によって常に予知できるので、危険な状況では回避行動を挟んで瞬時に形勢逆転を狙えます。

この攻撃と移動と回避を細かく高速で繰り返す戦闘スタイルは、『アーカム』シリーズと同様にして、簡単な操作でスーパーヒーローの気分を味わえる爽快感があります。

最初の敵をボコボコにしたら、いよいよ「フィスク・タワー」へ攻略を開始します。先に到着していた警察の機動部隊と連携を見せながらタワーへ突入するスパイダーマン。



タワーの中では重火器で大暴れしている敵が大勢いるので、排気ダクトを利用しながら迂回したり、崩れた構造物に挟まれた人達を助け出したりして、少しずつ歩みを進めます。

ついに銃を手にした相手との戦闘となりますが、【糸を利用して身動きを封じ(R1連打)】たり【一気に距離を詰め(△ボタン)】たり【遠くにあるものを糸で振り回してぶつけ(L1+R1長押し)】たりと、多彩な行動を活用することで不利な状況を打開できます。「アーカムシリーズ」のバットマンの初期状態に比べると非常に強力な印象があります。

とは言え、何も考えずに攻撃ボタンを連打しているだけでは割とあっさりやられてしまうこともあるので、良い具合のバランスを保っているのではないでしょうか。

ついつい素早くてカッコいいムーブメントをキメたくなりますが、なかなか慣れが必要なので手元が狂って攻撃を受けてしまうこともしばしば……

「致命的になりうる敵は誰か」をよく観察して、ひとつずつ対応していく防衛的な戦い方をすれば確実にクリアは可能です。しかしながら画面映えは地味になってしまうので、このあたりをプレイヤーの技量として追及する楽しみがあるとも言えそうです。


そうして激しい戦闘を潜り抜け、フィスクを追い詰めていくわけですが……このあたりでチュートリアルも終了。ここから先は是非プレイして体験してみてください。といっても、まだまだ本当に序盤の序盤です。

舞台はマンハッタン島!!跳び出し甲斐のあるオープンワールド


赤い枠で囲まれている範囲がほぼ作中の舞台

オープンワールドの範囲は、現実のマンハッタン島北部の「ハーレム地区」までの丸々一帯となっており、かなり広いものとなっています。とはいえ、最近のオープンワールドを採用したゲームの中では小ぶりな印象を受けますが、正直あまり無駄に広すぎてもしょうがないかなと感じている部分が筆者にはありますので、ちょうどよくまとまったサイズではないかと思います。

ちょっと笑っちゃうくらいのスピードです

ニューヨークの街並みを表現するものとしては必須とも言える有名な建築物が並び、実際に壁を走って(!)登ることも可能です。アサシンクリードシリーズでも、実在の有名な建築物と同じモデルを登れるという魅力がありましたが、現代の摩天楼を走破できるゲームというのは中々ありません。




エンパイアステートビルやクライスラービルなど、観光気分で写真を撮ってみるのもいいでしょう。遠景の描画も美麗で、夕焼け・夜景などを眺めるもよし、静かに一人で高層ビル群を飛行して見下ろすもよし、1kmを30秒ちょっとで移動できる「糸」行能力をフル活用してニューヨークを制覇しよう!

ゲームの進行システムは「型通り」



オープンワールドアクションとしての要素に実はそれほど新規性はないと感じます。

各地にある様々なアイテムやランドマーク、小さなランダムイベントなどが大量に配置されており、マップ上に色々とプロットされていきます。スパイダーマン作品群に関するちょっとした資料だったり、実物の建築物だったり、チンピラが起こす暴動の鎮静だったり……

これらを無視してもメインクエストは進行可能ですが、こなしていけば「コスチューム」「ガジェット」の強化が可能となります。強化には必要な素材が設定されており、こうしたメインクエストではない様々な要素をクリアすることで、素材を集めていけるというものです。

また、スパイダーマン本人のレベルも存在し、レベルアップによってスキルも獲得できます。新たなムーブや攻撃方法がアンロックされるといったもので、より攻略の幅を広げるものが揃っています。



上記のようなシステムは、既に「使い古された」オープンワールドアクションのものと大きな差はありません。『アーカム』『アサシン クリード』シリーズのサブイベントに対する感覚と同じものを、読者のみなさんが想像した通りのものが本作にもあると考えて頂ければと思います。

そして、予想される通りに「QTE(クイック・タイム・イベント)」や「ミニゲーム」も存在します。筆者は個人的に、両方ともあまり好きではないので、ちょっと残念だなと思うポイントです。

とはいえ、QTEについては(全編プレイしていないので、恐らくですが……)ボス戦を終えた後の演出的にしか使用されていないようですし、ミニゲームもメインクエストには(こちらも恐らく……)絡まない程度のものなので、過度に心配はしなくてよいかと思います。それになにより、これらは設定から自動化することも可能なので、思う存分、映画のようなアクションが楽しめます。



間違いなく王道進化の最前線



……とはいえ、ゲームのあらゆる部分でブラッシュアップの成果を感じます。スパイディのスーパーパワーの表現としては申し分なく「高速移動の楽しさ」として実現できていますし、ゲームシステムとしてもストレートに貢献しています。
メニュー画面やマップなどへのアクセスは軽快で、カッコいいのに無駄がありません。


ゲームとしての目新しさはあくまでも「スパイダーマン本人そのもの」に集中させた設計となっているように感じます。オープンワールドものとしては奇をてらわず、最新鋭に向けて「王道進化させた」という印象です。

キャラクターものとしても、ファンならばうれしい要素がふんだんに盛り込まれています。直接の繋がりはないとされていながらも、マーベル・シネマティック・ユニバースのうねりの中で注目されるスパイダーマンとして、知っているとニヤリとできるところもゲーム内へ所々に描かれていますから、是非じっくりと探してみてください。


スパイダーマンのことをそれほど知らない人でも、昔からのファンでも、十分に楽しめるように心を砕いて、最後まで粘り抜いて製作したのだろうと筆者は感じました。

「全てが新鮮」という訳ではありませんが、守るべき基本はきっちり整えたうえで、色んな形でプレイヤーを飽きさせず、驚かせようと腐心して取り組んだ開発者の熱意を感じられると思います。

以上、『Marvel's Spider-Man』のプレイレポートでした。筆者はこれから続きをプレイするべく、ニューヨークへ舞い戻りま~す!

『Marvel's Spider-Man』はパッケージ版・ダウンロード版ともに7,452円で販売中です。

© 2018 MARVEL ©2018 Sony Interactive Entertainment LLC. Developed by Insomniac Games.

※文中の誤りを訂正しました。コメントでのご指摘ありがとうございます。

《Trasque》

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