Rui Guerreiro氏は、2018年5月12日~13日にかけて京都市勧業館・みやこめっせで開催された「BitSummit Vol.6」にて、PC向けVRゲーム『MARE』を出展しました。
『MARE』は、機械仕掛けの鳥になって天空や古代遺跡などを探索していくゲーム。ステージには、絵本の中に入ったかのような牧歌的・幻想的な風景が広がっており、プレイヤーは、その風景の中から送電線のような移動ポイント見つけながら進んでいく事になります。
本作では、送電線に移動するにしても敵を倒すにしても仕掛けを解くにしても「注視する」というのが重要になってきます。コントローラーは使用しないのですが、それでも歯ごたえがあり、苦戦する場面も何度かありました。
ゲームもストーリーも、どの国の人でも楽しめるようになっているのか言語を必要としない作りになっています。当初本作に見た時「上田文人作品のような雰囲気だな」と思ったのですが、プレイしていく内にプレイヤーに罪悪感を植え付けるようなダークな展開も待ち受けており、そこにオリジナリティを感じました。
まず体験したのは天空のステージ。このステージをプレイしていて一番圧倒したのが、積乱雲の描写です。天空に浮かぶ巨大な積乱雲には躍動感があり、まるで巨大な生き物が息遣いをするような動きをしていました。筆者こと機械仕掛けの鳥は、その雲の隙間に沿って古代遺跡に向かう事に。
古代遺跡に到着すると赤いワンピースに身を包んだ少女と出会いました。少女の正体はわかりませんが、黒い影のような存在に追われているようです。今度は、少女と協力しながら遺跡の仕掛けを解いていく事になります。
本作は、Visiontrick Mediaのサポートを受けてはいるものの、基本的にRui Guerreiro氏ひとりで制作しているのだとか。筆者は、本作をプレイしてからその事実を聞かされたのでとても驚きました。「このクオリティの作品をたった一人で作り上げたのか!」と。
同氏によると、本作の発売時期などは未定で、これからも制作は続く事になるとのこと。今後の続報に期待しましょう。
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