本件は、“LJL”PENTAGRAM(旧Rampage)の運営会社、y’s agency株式会社の従業員である藤田拓也氏、オーナー中村洋樹氏らが、Dara選手ら外国人選手が持つ、個人所有を義務付けられた身分証明書(在留カード)を不法に保管したとされる問題が発端。Game*Sparkでは過去にこの件を取り上げ、事件の詳細については同記事にて掲載しています。
今回の引退表明でDara選手は、「私はプロを引退します。理由はLJLに失望しました。1部でRPGの人と会うのは心がどうしても無理でした。RPGを考えたら怖い記憶が戻って頭が痛い、薬が必要。ゲロでプレイが出来ない。心が壊れてしまった。私は韓国に帰ります」と、この事件が大きなトラウマとなってしまったことを告白しました。
「在留カードを渡さないと韓国に帰さないって言われて、私はそうするしかなかった。外に出ようとしたら追いかけてくる。大きな怒った声でプレッシャーを私にあげる。外国で一人の私に力はなかった。本当に怖かった」と、この事件の背景でPENTAGRAM側より行われた恫喝行為の存在も切実に語るDara選手。PENTAGRAMからの謝罪が十分に行われていなかったこと、計画・実行を行ったPENTAGRAM運営へのペナルティが軽かったことを述べ、今回の引退へ至ったとしています。
Dara選手はファンに対し、「ファンさん達、俺にいつも力あげて感謝します。ファンさん達がなかったら、もっと早く引退してたと思います。待っててくれたのにごめん。今までありがとうございます」と感謝を表明。現所属チームSCARZ Burning Coreに対してもチーム及びメンバーへの謝罪と感謝の言葉を述べ、「みんなの成長見るのが楽しかった」「みんなの心が凄く暖かいだった、ありがとう、またね」と、現チームとの仲が良好であることを伺わせつつも、やりきれない感情を顕にしています。
なお、SCARZ Burning Coreからの発表でも、Dara選手がチームの父や母、兄、そして大黒柱として活躍したことを感謝すると共に、引退の理由としてDara選手が負った精神的な傷の深さに触れ、今回特別に株式会社バーニングコア及びチーム”Burning Core”の「名誉顧問」へとDara選手を任命することをアナウンスしています。
海外から参戦するe-Sportsプレイヤーや、選手たちのファンの心に大きな傷跡を残してしまった今回の事件。今後同様の事態が2度と発生しないことを含めて、より健全なシーンが築かれることを願うばかりでしょう。
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