ポーランド・ワルシャワ在住の筆者が、隣国であるドイツ・フランクフルトを訪れたので、そのゲーム販売事情をレポートします。
今回訪れたのはフランクフルト市内のショッピング通り、ツァイルにあるショッピングセンター内のSATURNという家電量販店。ドイツ国内でも最大級のチェーン店で、ヨーロッパ各地に出店しています(ポーランド国内にもあり)。電化製品ならなんでもあると言えるほどの豊富な品揃えと、ゲームコーナーが広く設けられているのが特徴。ゲーマーには嬉しい限りです。
早速ゲームコーナーをのぞいて見ると、壁際にはずらっと並ぶPS4とXbox Oneソフトの姿が!子供の頃からゲームの箱を見るのが好きな筆者は、異様にテンションが上がります。そして近づいていくとゲーム機本体も売られており…
…ニンテンドースイッチが山のように積まれていました。日本の品薄状況を知っている人にはとても複雑な気持ちになる光景です。「ドイツでは人気がないんじゃないか?」という疑念を払うためにも、念のため店員に話を聞いてみましたが「ニンテンドースイッチはドイツでも人気です。ですが品薄になるほどではありません」とのこと。値段は330ユーロ(約43,800円)と、日本よりもおよそ10,000円ほど高いですが、ドイツの物価自体が日本よりも多少高いので現地の人にはそれほど気にならない様子。
同じく日本では品薄のPS VRですが、こちらは目立つところに置いておらず、店員さんに在庫を確認すると1つだけあるということで見せてもらいました。こちらもドイツで人気があり、在庫が他にはないとのこと。値段は380ユーロ(約50,000円)でした。
次にPlayStation 4の1TBモデルの『Destiny 2』同梱版を発見。値段は300ユーロ(約40,000円)。しかもよくみるとキャンペーンで「コントローラー2つ付き」と書かれています。これはお得!…あれ、でも『Destiny 2』ってコントローラー2つあっても一緒にプレイできないですよね…。
こちらではPlayStation 4 Slimの1TBモデルと500GBモデルの単品が置かれていました。1TBモデル(ジェット・ブラック)は350ユーロ(約46,500円)、500GBモデル(グレイシャー・ホワイト)が300ユーロ(約40,000円)。しかし500GBモデルには『No Man’s Sky』とUSBアダプターが付いてくるとのこと。
改めて値段を見てみると、明らかに『Destiny 2』同梱版がお得。1TBモデルに関しては「『Destiny 2』とコントローラーが1つ付いてこない方が50ユーロ高い」という謎の値段設定です。期間限定のキャンペーンとはいえ、「普通の箱が欲しい」や「宗教上の理由で『Destiny 2』が買えない」という人以外は間違いなく同梱版を購入することでしょう。
PlayStation 4 Proは400ユーロ(約53,000円)。しかしこちらもキャンペーン中で『クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!』が付いてくるとのこと。本ソフトは50ユーロで売られていたので、PS4 Proは実質350ユーロ。あれ、PS4 Slimの1TBモデルと同じ価格に…本当にこの値段設定で大丈夫なのか不安になってきます。
一方のXbox One Sは『Halo Wars 2』の同梱版、1TBモデルが250ユーロ(約33,000円)。さらにそれぞれ『Destiny 2』と『Forza Horizon 3』が付いてきます!PS4と比べても大分安い値付けですね。
最後に、販売されているソフトを確認。どれもパッケージはもちろんドイツ語、店員によるとゲーム自体もドイツ語に翻訳されているとのことです(英語もあり)。隣国のポーランドではほぼ全てのゲームがポーランド語に翻訳されておらず、英語である欧州版が販売されている現状を考えると、かなり大きな差が感じられました。値段は大体30ユーロ~70ユーロ(約4000円~9300円)と、日本と違いはないようです。
皆さんも海外に行く際には、ぜひゲーム売り場を訪れてみてください。日本との違いなど、面白い発見があるかもしれません!
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