老舗宇宙MMO『EVE Online』たった1人の裏切りで大規模同盟が瓦解寸前に、同盟リーダーは永久BAN | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

老舗宇宙MMO『EVE Online』たった1人の裏切りで大規模同盟が瓦解寸前に、同盟リーダーは永久BAN

CCP Gamesの宇宙MMO『EVE Online』。2003年にリリースされたとは思えない、その自由度や大規模さからゲームとは思えない様々な逸話に事欠かない同作ですが、その歴史に更なる1ページが加わるようです。

PC Windows
老舗宇宙MMO『EVE Online』たった1人の裏切りで大規模同盟が瓦解寸前に、同盟リーダーは永久BAN
  • 老舗宇宙MMO『EVE Online』たった1人の裏切りで大規模同盟が瓦解寸前に、同盟リーダーは永久BAN
  • 老舗宇宙MMO『EVE Online』たった1人の裏切りで大規模同盟が瓦解寸前に、同盟リーダーは永久BAN
CCP Gamesの宇宙MMO『EVE Online』。2003年にリリースされたとは思えない、その自由度や大規模さからゲームとは思えない様々な逸話に事欠かない同作ですが、その歴史に更なる1ページが加わるようです。

今回の物語の舞台となるのは大規模同盟“Circle-of-Two(CO2)”。物語はCO2同盟の上級外交官“The Judge”氏が突如として敵対同盟である“TEST”及び“Goonswarm”に対し、1兆ISK(インゲームマネーの名称。『EVE Online』は公式にリアルマネートレードの仕組みを搭載しており、日本円換算で本記事執筆時点約160万円以上)を超える、同盟の船やモジュールなどの資産を盗難、譲渡した所から始まります。

更にThe Judge氏は続けて、CO2同盟のステーション(プレイヤーのホーム。大規模同盟が主に居を構える、主星系外の領域では、これがないならば一切の安全も確保できなければ、補給行動もおぼつかない。更に各プレイヤーの資産を保管する倉庫の役割も果たしている。)も譲渡。これによりCO2同盟の数千人にも及ぶプレイヤーの多くは危険な深宇宙領域に手持ちの装備のみで放り出されることになってしまいました。

この突然の裏切りに激怒したのはCO2同盟のリーダー“gigX”氏。氏はThe Judge氏へと同盟チャットで怒りとともに「リアルで彼の手を切り落とす」旨を発言。“The Judge”氏のリアル情報の提供支援を同盟へと通達しました。

『EVE Online』ではThe Judge氏の行ったような裏切り行為などは認められているものの、勿論、リアルのユーザーへと危害を与えようとする行為はゲームの利用規約違反。更に、この様子はThe Judge氏を始めとした複数のユーザーによって外部にライブストリーミングされており、程なくしてgigX氏はゲームからのIPレベルでの永久BANという重い処置に至ってしまいました。

侵攻された要塞の様子。一定範囲内をワープ不可にする設備のエフェクトで挑発されている

時を同じくして、GoonswarmがCO2同盟の残った大規模要塞へと侵攻を開始、リーダーを失い混乱したCO2同盟から要塞を奪取しています。

なお、この一連の流れについて、The Judge氏はCO2同盟のメンバーに向けて声明を発表。氏を含む選出されたユーザー(CSM)が出席する、リアルで年1回行われる『EVE Online』開発元との会合期間中にGoonswarmのエージェントより寝返り交渉があった旨を明らかにしています。

かねてよりThe Judge氏がCSMという立場であり、『EVE Online』開発元と近しいことからゲームや開発元への不満をgigX氏よりぶつけられていたThe Judge氏は、その後複数の出来事を経て、gigX氏がCO2同盟の運営に関して決定的に志を別にしたと認識。gigX氏の同盟からの排除のために、Goonswarmの“裏切り”要請を受託し、今回のクーデターを画策したとのことです。

主要拠点を失い瓦解寸前のCO2同盟の行末や、The Judge氏の今後の動向などは不明ですが、リアルでの会合まで巻き込んだMMOゲームの陰謀劇は、また『EVE Online』ならではの騒動として内外のユーザーの記憶に残っていくのかもしれません。

『EVE Online』はSteamなどにて基本無料で配信中です。日本語にも対応していますが、今後のアップデートでの追加コンテンツについては日本語化されないことが発表されています。
《Arkblade》

関連業界のあちこちにいたりいなかったりしてる人 Arkblade

小さいころからPCゲームを遊び続けて(コンソールもやってるよ!)、あとは運と人の巡りで気がついたら、業界のあちこちにいたりいなかったりという感じの人に。この紹介が書かれた時点では、Game*Sparkに一応の軸足を置きつつも、肩書だけはあちこちで少しづつ増えていったりいかなかったり…。それはそれとしてG*Sが日本一宇宙SFゲームに強いメディアになったりしないかな。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

PC アクセスランキング

  1. 大きな騒動となった『Escape From Tarkov』の「PvEモード」がEoD版ユーザーにも順次開放中

    大きな騒動となった『Escape From Tarkov』の「PvEモード」がEoD版ユーザーにも順次開放中

  2. 「奇跡」と呼ばれたDRPG再び!『エルミナージュORIGINAL』日本語版がSteamに登場

    「奇跡」と呼ばれたDRPG再び!『エルミナージュORIGINAL』日本語版がSteamに登場

  3. シンプル操作で高速に“ぶっ壊れビルド”を楽しむドット絵ローグライク『Path of Achra』Steamで正式リリース―早期アクセス時点で“圧倒的に好評”

    シンプル操作で高速に“ぶっ壊れビルド”を楽しむドット絵ローグライク『Path of Achra』Steamで正式リリース―早期アクセス時点で“圧倒的に好評”

  4. ピクセルアートオープンワールドRPG『Lair Of The Leviathan』日本語対応へ―日本ユーザーからの熱い視線に応える

  5. 仮面の力で戦う原始部族サンドボックスサバクラ『Soulmask』日本語対応で6月18日早期アクセス開始―開催中のオープンベータ期間も延長

  6. 西部開拓時代の酒場経営シム『Saloon Simulator』プレイテスト参加者受付中―料理や酒を提供し、犯罪にも手を染めながら酒場再建

  7. 魂を賭けて悪魔とじゃんけんカードバトル『Cards with the Devil』無料リリース、ついでに友人の命も賭ける

  8. 発売前の「不安視」を見事にはねのけた“2024年新作ゲーム”4選! GWに遊びたいアクションRPGやSRPGに要注目

  9. 配信しながらプレイ推奨!VTuberシム『バズってVTuber ゲームでいいから万バズしたい!』Steamストアページ公開―あなたは10日間でいくついいねを稼げる?!

  10. 『Hades II』日本語対応で突如早期アクセス配信開始!人気ローグライトACT続編、個性強めな神々とのふれあい再び

アクセスランキングをもっと見る

page top