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【GC 2017】『Life is Strange: Before the Storm』開発者インタビュー「前作のプレッシャーがすごかった」

Game*Spark編集部は、ドイツ・ケルンで行われているgamescom 2017の会場において、Deck Nine Gamesが開発する『Life is Strange: Before the Storm』の開発者にインタビューする機会を得ました。

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ザック・ギャリス氏

Game*Spark編集部は、ドイツ・ケルンで行われているgamescom 2017の会場において、Deck Nine Gamesが開発する『Life is Strange: Before the Storm』の開発者にインタビューする機会を得ました。本作は『Life is Strange』の3年前を描く前日譚で、主人公は前作にも登場したクロエになります。エピソード1の海外リリースは2017年8月31日を予定していますが、国内発売は本記事執筆時点で発表されていません。

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――まずは自己紹介をお願いします。

ザック・ギャリス氏: ザック・ギャリスと言います。Deck Nine Gamesで『Life is Strange: Before the Storm』のリードライターをしています。

――本作の開発はいつ頃始まったのでしょうか?

ザック・ギャリス氏: およそ16ヶ月前ですね。とても忙しい一年でした。

――本作『Life is Strange: Before the Storm』はどういったゲームになるのでしょうか?

ザック・ギャリス氏: 前作『Life is Strange』同様、アドベンチャーゲームで、主人公は前作のファンならばわかるクロエ・プライスになります。ストーリーは前作の出来事の3年前で、クロエは16歳で学校に通っています。クロエは父親を事故で亡くしてから2年が経ち、親友だったマックスは引っ越してしまったあとです。結果、クロエは孤独になってしまいますが、不思議な少女レイチェル・アンバーに出会い、これが物語の軸になります。


――なぜ今回クロエが主人公に選ばれたのでしょうか?

ザック・ギャリス氏: クロエは過激でありながらも、現実味あるキャラクターで、多くの人が共感する部分があると思います。幼くして辛い思いを抱えている少女ですが、ゲームを進めることでクロエがどのようにして苦しい状況を乗り越え、そして前作に繋がっていくのかが描かれます。

――前作からの大きな違いはなんでしょうか?

ザック・ギャリス氏: ストーリーに関しては前作に似ているように感じられるかと思います。見慣れた場所を訪れたり、前作にも登場したキャラクターと出会うこともあります。もちろん新しいキャラクターも多く登場しますし、前作に登場しなかった場所も描かれます。しかし今作はクロエの視点で描かれているというのが重要で、これはマックスの視点から描かれた前作と比べて大きな違いになるでしょう。

――今作には前作にあった時間を巻き戻すような能力は登場しないと聞きましたが。

ザック・ギャリス氏: 登場しません。タイムトラベルはとてもクールでしたが、前作のファンの声に耳を傾けると、面白いことにゲームの良かった点について「キャラクター」や「ストーリー」と答えるのです。ストーリーに関しても、いじめやドラッグなど、深いテーマが評価されました。今作ではこれらに力を入れて開発しています。また、ゲームデザインもクロエに適したものとなっています。タイムトラベルはマックスに適した能力だったかもしれませんが、クロエは違います。クロエは自らぶつかっていって問題を解決するタイプです。したがって今作では会話のミニゲームが導入されており、選択肢によって相手を言い負かしたりでき、とてもクロエらしいと思っています。

――今作はクロエのゲームであると。

ザック・ギャリス氏: その通りです。別の例で言えば、前作でマックスは日頃の出来事を日記に書いていましたが、クロエは性格的に日記なんて書かないでしょう。なので今作ではクロエは自分を見放したマックスに「送らない手紙」を書きます。ゲーム画面から見ることができ、何が起きたのか、何をすればいいのかわかるようになっていますが、こういうところもとてもクロエらしいのではないでしょうか。


――ゲームのボリュームはどれぐらいになるのでしょうか?

ザック・ギャリス氏: 前作よりも多少短いです。全3エピソードで、1エピソードあたり2~4時間のゲームプレイを想定しています。エピソード1はPS4/Xbox One/PC向けに(海外で)8月31日配信予定です。

――前作をプレイしていないプレイヤーも楽しめるのでしょうか?

ザック・ギャリス氏: 前作をプレイしていなくても楽しめます。前作のネタバレは一切ありませんのでご安心ください。もちろん前作をプレイしたファンには是非遊んでもらいたいと思っています。

――今回開発元が変わったことで苦労はありませんでしたか?

ザック・ギャリス氏: 苦労した点ということであれば、プレッシャーでしょうか。前作があまりに素晴らしいものだったので、ファンの期待もとても高いものになっています。私たちDeck Nine Gamesも前作の大ファンなので、自分たちにとっても素晴らしいものを目指して開発しています。そうすれば自然とファンが喜ぶ素晴らしいものができるはずだからです。


――サブタイトル「Before the Storm」の「Storm」は前作の出来事を指しているのでしょうか?

ザック・ギャリス氏: その通りです。

――そうすると前作よりもいくらか落ち着いたストーリーになるのでしょうか?

ザック・ギャリス氏: (笑)そういうことはありません。前作とは色々な意味で全く違うストーリーですが、前作のように不気味な場所を訪れるようなこともありますし、ワクワクするような場面もあります。

――今作の目玉は何ですか?

ザック・ギャリス氏: クロエというキャラクターの目線でゲーム体験をしてもらいたいですね。様々な理由で苦しんでいる人たちを見て、それでも希望があるということを感じて欲しいです。クロエのレイチェルとの出会いは、多くの人が実際に体験する「自分の人生を変えるような誰か」との出会いを描いています。


――開発はすでに終了間近なのでしょうか?

ザック・ギャリス氏: 大筋は完成していますが、常により良いものを目指して改良を重ねています。現在はエピソード2と3の開発中です。まもなくリリース日を発表できるかと思います。

――最後に発売を待ち望む日本のファンにメッセージをお願いします。

ザック・ギャリス氏: 日本には前作のファンが多くいると聞いています。私たち自身も前作のファンであり、今作がファンの皆さんに遊んでいただける日を楽しみにしています。

――ありがとうございました。

《シュナイデル関》
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