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【特集】『ヒットマン ザ・コンプリート ファーストシーズン』プレイレポ―ジワジワと暗殺稼業が病みつきになる

スクウェア・エニックスより2017年8月10日に発売された、日本語版『ヒットマン ザ・コンプリート ファーストシーズン』。製品版の出来栄えは実際どうなのか、ということでプレイレポをお届けします。

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スクウェア・エニックスより2017年8月10日に発売された、日本語版『ヒットマン ザ・コンプリート ファーストシーズン(HITMAN THE COMPLETE FIRST SEASON / 以下ヒットマン)』。Game*Sparkでは、発売前のインプレッション、「びっくり暗殺方法」特集企画、「じゃんげま」コラボ漫画などを掲載していますが、製品版の出来栄えは実際どうなのか、ということでプレイレポをお届けします。

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■ヒットマンの目的はただ一つ、「暗殺任務を遂行せよ」

長い歴史を持つヒットマンシリーズの第6作目となる今作。プレイヤーは、おなじみ伝説の暗殺者“エージェント47(フォーティセブン)”を操り、世界各地に股がる多彩なステージで、指定されたターゲットの暗殺を遂行していくのがゲームの基本的な流れとなります。

今回の『ヒットマン』は、エージェント47が暗殺組織「ICA(The International Contract Agency)」の採用試験を受けるシーンから始まります。無事試験を突破したエージェント47は、シリーズを通して彼のオペレーターを務める“ダイアナ・バーンウッド”と共に暗殺任務を開始します。


パリ、イタリア、モロッコと、各地の任務が進行するにつれて、指定された暗殺ターゲットが第三者の陰謀によって選ばれていることを知るエージェント47。彼は暗殺任務を遂行しながらも、ICAを裏から操る「影のクライアント」を追跡しようとするのです。

■多彩なステージ構成と世界観の密度が凄い

今作のステージ構成は、「フランス(パリ)」「イタリア(サピエンツァ)」「モロッコ(マラケシュ)」「タイ(バンコク)」「アメリカ(コロラド)」「日本(北海道)」の6つ。マップ数だけを見ると少なく感じるかもしれませんが、1つ1つのマップが非常に広大な箱庭の作りで、高いリプレイ性と遊びの幅を持った作り込みの密度には驚かされます。


バンコクステージのホテル。客室はもちろん、ロビーや中庭、従業員のロッカールームまで作り込まれている。
歩いていると従業員たちの何気ない会話が聞けて楽しい。


北海道ステージは、和風かつ近未来要素もあるので、かなり個性的なステージ。


アメリカステージでは軍事施設に潜入。暗殺ターゲットも通常より多く、武装しているNPCも。
ステージの構成上、難易度が少々高めのステージですが、エージェントの腕の見せ所。

発売前のインプレッション記事でも紹介したフランスステージでは、エージェント47が
スーパーモデルに変装でき、そのままキャットウォークを歩けるという、遊び心のあるステージ。


イタリアステージは、大きな屋敷と市街地を探索できるのでかなり広大なマップ。
美しい景観でバカンス気分も味わえる。


モロッコステージは現実のマラケシュ同様、市場の雰囲気が再現。

各マップ上には多数のNPCが配置されており、それら主要キャラクター以外の音声も全て日本語ローカライズでバッチリ吹き替え済みです。屋台の女性NPCに近づくと呼び込みされたり、警備員や傭兵NPCの前にずっと立つと怪しまれたり、テレビをつけるとその場から離れようとする電話中のNPCがいたりと、どれも現実味のある行動パターンを持ち、そうしたリアクションが吹き替えで直感的に耳に入ってくるのは日本語版の大きな魅力のひとつです。

■「アプローチ」を活用した面白い暗殺方法


『ヒットマン』におけるターゲットの暗殺方法はプレイヤーの自由ですが、初めてプレイする場合、「どうやって暗殺すればいいんだろう?」と悩む方もいるでしょう。そこで利用したいのが、ゲーム内で「アプローチ」と呼ばれる暗殺方法。各ステージには様々な暗殺道具やシチュエーションが用意されており、それらを使った面白い暗殺方法を提示してくれるシステムです。もちろん「アプローチ」通りに暗殺する必要はありませんが、バラエティにとんだ内容を提示してくれるので、まずはアプローチを参考に暗殺にトライすることを筆者はオススメします。

びっくり暗殺特集でもご紹介したケーキ暗殺シーン。「パーティの主役」アプローチを利用した暗殺方法。

■入りたい場所に入れない…そんな時は「変装」しましょう

『ヒットマン』シリーズの代名詞であり、忘れてはならないのが「変装」です。エージェント47が様々なNPC達から衣装を奪い、徐々にターゲットに近づいていくのも楽しさの一つです。変装することで、通常では入れない場所に潜入したり、NPCに正体がバレにくくなっったりするので、「どの衣装を着るか」はかなり重要な項目となります。


衣装を着ても、頭上に白い〇印があるNPC達は近づくとこちらの姿を見破ってくるため注意が必要。左下のマップでも確認できますが、部屋の中や上下階層にいる場合は見逃しも多くなるので、“インスティンクト”と呼ばれる透視できるスキルを使ってNPCの位置は常に確認しておくのが大事です。

特定の衣装を着ると行ける場所も。特定の衣装は重要NPCが着ている事が多いため
行動パターンをよく調べてこっそり奪いましょう(物騒)。

筆者のお気に入りは「コック」系。毒殺が好きなので(物騒)よく着用している。

ターゲットが食べる予定のトマトソースに致死性のない毒を入れてみた。
崖っぷちで嘔吐するターゲットの背中を押せば……悲しい事件だったね!(物騒のオンパレード)

■二周目以降も楽しめるレベルアップ要素

本作では、各ステージをクリアする毎に経験値が手に入ります。経験値が一定数たまるとプレイヤーのレベルが上がり、ミッションスタート時の衣装や場所、持ち込めるアイテムなどの要素がアンロックされていきます。「2周目はスナイパーライフルを持ち込んで暗殺してみよう」といった具合に、1周目には出来なかったプレイも楽しめるようになるので、リプレイ性が高いです。


また、指定された方法で暗殺すると報酬が多くもらえる「チャレンジ要素」もあります。これらも暗殺方法のヒントの一部を担うので、迷った方はチャレンジに挑戦してみると面白い方法が試せるかもしれません。

■気がつけばジワジワと暗殺稼業にはまってしまう…
「ここから行けそう!」と何の根拠もなくノリで進んだ結果、マヌケな姿を晒す筆者の図。

「ステルスしながら暗殺していくゲーム」と聞くと、スタイリッシュだったり硬派なゲームのように感じますが、ゲーム内で無表情かつ冷酷に任務を遂行しようとするエージェント47とは裏腹に、プレイヤー側が準備段階で失敗した時のギャップが面白さを生む瞬間などもあり、ふとした瞬間に妙に笑えるシーンが生まれるのも、『ヒットマン』の隠された魅力だと筆者は感じています。

ターゲットやNPC達のやり取りは、映画的にも感じられるほど自然で、
ローカライズの完成度の高さも、ゲームの魅力の底上げに一役買っている。

システム上、計画を立てて進めていくタイプのゲームなので、「サクサク敵を倒したい」といったプレイは難しく、またマップが広大ゆえ、小さなドライバーやレンチなどの重要アイテムが初回プレイで見つけ辛かった事は少々ストレスでした。ただ、それらも全て「ターゲットを暗殺するための地道な下準備」だと思えば、楽しさに代わる部分でもあるのでしょう。

部屋の構造を覚えたり、ターゲットの動きを予習したり、使えるアイテムを探したり、罠を設置したり……。プレイヤーのやることは多く、地味な作業も多々あります。そういった下準備を踏まえて、自分の思い描いた通りにターゲットが暗殺できた時、それらは「大きな達成感」となり、気が付けばその達成感を求め何度もリプレイしてしまうことが「中毒性の高さ」に繋がっているのだな、と実感しました。そんな超リアル“暗殺シミュレーター”の『ヒットマン』を、読者の皆様も体験してみてはいかがでしょうか。

日本語版『ヒットマン ザ・コンプリート ファーストシーズン』は、PS4/Xbox One/PCを対象に発売中。価格は、パッケージ版が7,800円、ダウンロード版が6,800円(いずれも税抜)、Xbox One/WindowsはDL版のみとなっています。
《えれ子》
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