これは業界団体Esports Integrity Coalitionが行った、「e-Sportsにおける不正行為への適切な制裁の度合い」の調査結果と、それを受けた勧告にESLが同調する形で行われるもの。当該調査は、同団体の「e-Sportsで不正行為にどのように対処するのかについて、一貫性があり公正で比例したアプローチが必要である」という提言に基づいて実施されたもので、『CS:GO』で2015年に発覚したiBUYPOWERとNetcodeGuidesの八百長試合に対し、当時Valveによって行われた大会の永久BAN処置へ、他ならぬ『CS:GO』コミュニティから「永久BAN処置は重すぎる」という多くの意見を受けたとのこと。
そして他の調査結果と合わせ、「当時は、この種の活動を取り巻くルールは明確ではなく、プレイヤーに教育が提供されていなかった」として、2015年2月以前の永久BAN処置の解除を含む、BANに関するルールの変更が勧告される流れとなりました。
この新ルールでは、チートの繁用以外の不正行為に対しては、初回は1~5年のBAN処置にとどまっており、即永久追放といった形ではなくなっています。しかしながら、このBAN解除も新ルールもあくまでESLによるもの。Valveや他の公式によって行われたBAN処置には何ら影響を与えないもので、たとえESL上で行われるものであっても、それらのスポンサードする公式大会については該当選手は一切の参加が禁じられたままです。
なお、このBAN解除には、iBUYPOWERやNetcodeGuidesの選手は勿論含まれており、公式のメジャー大会以外では彼らの姿を再び目にする機会もあるのかも知れません。
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