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16チームが超楽しんだ!『オーバーウォッチ』オフライン大会「AOC OPEN」レポート―e-Sports発展を目指すAOCの取り組み

2017年7月1日、秋葉原のe-sports SQUAREにて、世界的なディスプレイメーカーAOCが主催する、『オーバーウォッチ(Overwatch)』のオフライントーナメントイベント「AOC OPEN」が開催されました。

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16チームが超楽しんだ!『オーバーウォッチ』オフライン大会「AOC OPEN」レポート―e-Sports発展を目指すAOCの取り組み
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2017年7月1日、秋葉原のe-sports SQUAREにて、世界的なディスプレイメーカーAOCが主催する、『オーバーウォッチ(Overwatch)』のオフライントーナメントイベント「AOC OPEN」が開催されました。賞金総額48万円が用意された本イベントには、実に16チームが出場。Game*Spark編集部は、白熱した現場の試合模様と、主催者であるAOCの担当者を取材してきたので、レポート記事をお届けします。

■「楽しむよりも、超楽しめ!」がコンセプトの誰もが気軽に参加できるe-Sportsイベント

優勝チームに贈られるトロフィー

賞金総額は48万円

AOCの新たなゲーミングブランド「AGON」シリーズの国内発売を記念して、“楽しむよりも超楽しめ!”なるコンセプトで開催された本イベント。国内強豪チームも多数出揃った、以下16チームが出場しました。

・ANG with 即席
・RPG-KINGDOM
・Libalent Supreme
・Green Leaves
・HarmoniX Gaming
・サイコパス大阪
・CYCLOPS OSAKA
・CrestGaming.Blitz
・7th heaven
・ソシオパス東京
・MACHU 55
・SFC Server
・のんけだぞ
・Rascal Jester MaVeNick
・野良連合OW部門
・Little Leaf Sister


『オーバーウォッチ』は1チーム6人で構成されることから、オフライン大会でこれだけ多くのチームが同時に出場するのは初めてで、イベントスタート時のe-sports SQUAREの会場内は、選手と応援団、多数の『Overwatch』ゲームファンで溢れかえるという状況でした。

会場は熱気に包まれた

大会の実況を務めたのは、「オーバーウォッチ ワールドカップ 2017」の協議委員会メンバーにも選ばれているStanSmith氏、そして解説にはコミュニティ大会「True Overwatch Elite」主催のabara氏。『オーバーウォッチ』ファンには馴染みのあるコンビです。

お馴染みのコンビ、実況StanSmith氏、解説abara氏

本大会で筆者が最も注目したのは、「オーバーウォッチ ワールドカップ 2017」の出場選手たちの活躍。日本代表に選ばれている「RPG-KINGDOM」のYoz選手、「Libalent Supreme」のJasper選手、deartn選手が、どのようなプレイングを見せるのか、大会を通して見守りました。

トーナメントの組み合わせは抽選で決定

大会フォーマットは、BO1のシングルエリミネーショントーナメントで、決勝戦のみBO3。試合前の抽選で割り振られた番号順で、各チーム代表者が、トーナメント表の好きな場所を選び、一回戦の組み合わせが決まっていきました。各チームが強豪チームと初戦で当たるのを避けるという、ちょっとした駆け引きもありました。

Aコート、Bコートで熱戦が繰り広げられた

東京だけでなく、関西圏のチームも複数参加

■有力チームが順当にベスト4に進出、力の差を見せつける

一回戦と二回戦は、2つの対戦ブースで4チームの試合が同時に行われ、4チームが準決勝に残ることになります。試合中、選手同士のかけ声と歓声が入り交じった熾烈な対戦を勝ち抜いたのは、「RPG-KINGDOM」「Libalent Supreme」「Green Leaves」「のんけだぞ」の4チーム。

準決勝に進出した4チームの代表者

準決勝の第一戦は、強豪の「RPG-KINGDOM」と、人気チーム「Green Leaves」の組み合わせ。「RPG-KINGDOM」の堅い守りに「Green Leaves」は攻めあぐね、チェックポイントを一つも通過することが出来ずに前半を終えてしまいます。攻守交代となった後半では、圧倒的な早さでペイロードを運ぶことにより「RPG-KINGDOM」の勝利。力の差を見せつけました。準決勝もBO1形式だったため、修正や立て直しも難しく、一方的に試合が決まってしまう印象もありました。

「RPG-KINGDOM」と「Green Leaves」、注目の一戦

準決勝第二戦は、同じく強豪の「Libalent Supreme」と、独特のユニフォームで親近感を放つ、ダークホース的な「のんけだぞ」の対戦。「Libalent Supreme」は、hotate選手のゲンジが凄まじいパフォーマンスを見せて、驚きのペースでチェックポイントを通過していきます。しかし、「のんけだぞ」も一筋縄ではいきません。最後のチェックポイントでは何度も両チームがぶつかり合い、激闘の末にペイロードがゴールに運ばれました。後半戦でもhotate選手の快進撃は止まらず、実況のStanSmith氏も、「何なんだお前は!」と驚きを隠せない様子でした。結局、「Libalent Supreme」は敵にチェックポイントを一つも通過させずに、勝利をもぎ取ります。


■最終ラウンドまでもつれた決勝戦―全員がイベントを楽しんだ“一体感”

そしていよいよ決勝戦。ある意味、予想通りとも言える展開で、「Libalent Supreme」と「RPG-KINGDOM」が対峙しました。「オーバーウォッチ ワールドカップ 2017」日本代表選手を抱える強豪同士の戦いです。


決勝戦の第一マップは「RPG-KINGDOM」が選択したという「King's Row」で行われました。第一チェックポイントを過ぎた後、「Libalent Supreme」のJasper選手が操るD.Vaが、敵4人を巻き込んだとっておきの自爆を見せ、一気に「RPG-KINGDOM」を押し込んでいきます。しかし、「RPG-KINGDOM」は最後まで堅い守りでペイロードを押し返しました。


後半戦では、「RPG-KINGDOM」が効率よく最終ポイントまでペイロードを進めたものの、「Libalent Supreme」のhotate選手が再び大暴れ。仲間の絶妙なサポートにも助けられて驚異的な勢いでキルを重ね、あと一歩ペイロードを届かせることができず、「Libalent Supreme」の勝利となりました。


第二マップは、「Libalent Supreme」側が選択した「LIJIANG TOWER」で行われました。今大会を通したベストプレイが見られたのは、4ラウンド目。Katoo選手のD.VAによる自爆からLasty選手のルシオがサウンドウェーブでの4連続環境キル! このプレイに、会場のオーディエンスも大いに盛り上がりました。そこから流れを掴んだ「RPG-KINGDOM」はそのまま勝利を掴み取ります。


最終戦のマップは、最近実装されたばかりの「Horizon Lunar Colony」。前半戦の「Libalent Supreme」はJasper選手のザリアとPepper選手のリーパーを採用した完璧なチームワークと圧倒的ダメージ力によって、残り約6分という恐るべきスピードで制覇してしまいます。「RPG-KINGDOM」もこのタイムに追いつこうと果敢に攻めていきますが、時間差を付けられての最終ラウンドへ。「Libalent Supreme」keisuke3選手が操るトールビョーンのタレットが活躍し、時間内まで守りきります。そのまま、後半戦は危なげなく「Libalent Supreme」が試合を進め、遂に優勝を決めました。


選手のプレイに熱狂する観客

最高のプレイを披露した「Libalent Supreme」のhotate選手

試合後、お互いを称え合う選手たち


試合後の表彰式では、まず、惜しくも準優勝となった「RPG-KINGDOM」が壇上へと呼ばれます。代表のLasty選手は「滅茶苦茶楽しかったし、滅茶苦茶悔しかった」とコメント。主催のAOCより、賞金の18万円が贈られました。次に優勝した「Libalent Supreme」がステージに上がり、6つの優勝トロフィーと賞金30万円が贈られました。

優勝の「Libalent Supreme」

準優勝の「RPG-KINGDOM」

好きなAOCディスプレイがもらえるジャンケン大会が行われ、一般来場者、選手ともに大いに盛り上がった



「AOC OPEN」の会場には、AGONブランドモニターのタッチアンドトライコーナーも設営
(写真上は240HzのAG251FZ、写真下は曲面ディスプレイのAG322FCX)

会場は、最初から最後までものすごい熱量で、総勢96名の有名チームやプレイヤーが参戦することで大会前から注目を集め、Twitch配信での視聴者数も1,600viewを超え、Twitchリアルタイムランキングで2位、Overwatchチャンネルの瞬間視聴者数も世界2位まで上昇。出場選手たちも、オーディエンスも、実況解説者も、運営スタッフも、そこにいた全員が、『オーバーウォッチ』とイベントを最高に楽しんでいたのが印象的でした。優勝した「Libalent Supreme」はもちろんですが、負けてしまったチームからも笑顔が絶えなかったのは、単なる対戦イベントではなく、同じゲームを楽しむコミュニティとしての一体感を強く感じていたからではないでしょうか。

なお、当日の大会の模様は、Twitchのアーカイブで視聴できます。

Twitch AOC Channel-A
Twitch AOC Channel-B
AOC OPEN公式サイト

■主催者AOCの担当者を直撃―「e-Sportsユーザーを育てて行く」

AOCの川口康裕氏

さて、大盛況のうちに終了した「AOC OPEN」ですが、大会中に本イベントを主催するAOCのチーフスペシャリスト 川口康裕氏にお話を伺う事が出来ました。

AOCは1967年に台湾で設立されたディスプレイメーカーで、現在はアジア圏だけでなく欧州などでもトップシェアを誇るそうです。既にESL英国プレミアシップなど海外e-Sportsイベントでも導入実績のあるAOCブランドの液晶ディスプレイですが、2016年に発表されたゲーミングブランド「AGON(エーゴン)」をきっかけに日本市場への進出が決まりました。

日本国内発売モデルは144Hz&1msの性能を備えた24インチの「G2460PF/11」(大会使用モデル)、ネイティブ240Hz/24.5インチTNパネルAMD FreeSync搭載の「AG251FZ/11」、31.5インチ曲面ディスプレイ搭載の「AG322FCX/11」の3機種。AOC全体のラインナップは数千種類にも及ぶといいますが「e-Sportsユーザーを育てて行く」という目的のもと、スピード感のあるゲームにも対応するディスプレイ、ゆったりゲームを楽しむ時に最適なディスプレイなど、様々なゲームジャンルに適合する特徴的な3機種が選定されたとのことです。

■AG251FZ/11

フラッグシップとなる「AG251FZ/11」は、ネイティブ240Hzというハイスペックモデル。今やゲーミングディスプレイにとって必須とも言えるゲームカラーの彩度、階調カスタマイズだけでなく、「FPS」「RTS」「Racing」「Gamer1,2(ユーザー保存領域)」の5種類のゲームモードをクイックスイッチと呼ばれる小型リモコンで変更可能です。



AOC公式サイト 製品ページ

■AG322FCX/11

会場で一際目を引いたのは「AG322FCX/11」。包み込むような曲面ディスプレイが印象的で、画像で見るよりも実物の方がカーブ率は高いように感じられます。このAG322FCXはNTSC比85%(一般的なディスプレイはNTSC比72%程度)と発色が良い事もあり、視認性が非常に良いディスプレイとのことです。



AOC公式サイト 製品ページ

■G2460PF/11

「e-Sportsの裾野を広げるということを考えた時に、コストを抑えたハイスペックモデルは必須だと感じた」と語る川口氏。今大会での使用モデルにもなった「G2460PF/11」は、144Hzの高速リフレッシュレート/応答速度最速1msというスペックを備えつつ3万円台に価格を抑えたハイコストパフォーマンスモデル。ゲーム側のリフレッシュレートとモニター側を同期することでカクつきやティアリングを抑える「FreeSync」や、暗いシーンでの自動コントラスト補正「シャドウコントロール」など、他2機種と共通の機能も搭載されています。

今大会は競技用モデルにG2460PF/11を採用。144Hzの高速リフレッシュレートで、素早い動きにも対応し、クッキリ見えてエイムがしやすいと評価が高かった




AOC公式サイト 製品ページ

※AOCゲーミングディスプレイの製品ラインナップはコチラ

また、この3機種とは別に、アンチブルーライトとフリッカーフリー機能の組み合わせで目の疲れを極限まで軽減した「G2460VQ6/11」という機種も販売が開始されているとのこと。川口氏によれば、G2460VQ6/11は内部のLED自体が前述の3製品とは異なるものを使用しており、特に設定をすることなく明るさや色合いをほぼ変えずに、有害とされるブルーライトを約90%カットしているそう。



AOC公式サイト 製品ページ


「AOCのゲーミングディスプレイは、いずれも長年の研究に裏付けされた確かな技術力だけでなく、プロゲーマーへのヒアリングに基づいたユーザー目線の要望を積極的に商品に反映しています。」という川口氏の言葉通り、これらの機種はまさにゲーマーのためのディスプレイと言えます。AOCとしては今後、こうしたe-Sportsイベントを通じてユーザーから直に情報収集を行い、あらゆるニーズに応えられるよう次の機種も発売して行きたいそうです。

「日本のe-Sportsシーンはまだ始まったばかり。そして我々もまた、日本においては産声を上げたばかりのメーカーです。だからこそ、一緒に成長して行きたいんです。」そう語る川口氏の強い想いが通じたのか、熱狂する会場の様子からはe-Sports発展に向けた確かな手応えが感じられたように思いました。

《Game*Spark》
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