皆さんは"I Wanna Be the Guy"という2Dアクションゲームをプレイしたことがあるでしょうか?凄まじい難易度が特徴的で、「アイワナシリーズ」と呼ばれる派生タイトルが現在も制作されるなど、一部では根強い人気を持つタイトルです。今回はその"I Wanna Be the Guy"の生みの親であるMichael "Kayin" O'Reilly氏の新作『Brave Earth: Prologue』のデモ版ハンズオンレポートをお届けします。こちらのタイトルは先日の京都で行われた「A 5th of BitSummit」にも展示されました。
舞台はエイストリア連王国という宗教国家。長期間に及ぶ内戦を経て、現在は平和を取り戻しましたが、それによって役割を失ってしまった聖アリステア騎士団が復権を企てているという設定です。主人公は騎士団長の叔父を持つ女騎士ナオミ。自らの力を叔父に証明するため要塞の密偵任務に取り組みますが、その要塞が魔物に襲撃されていて…というシーンからゲームが始まります。
ゲームとしては1つ1つのステージをクリアしていくことで物語が進む方式。各ステージの最後には手強いボスが待ち受けていて、ややハードなアクションゲームとなっています。操作キャラクターには赤い体力ゲージと青い魔法ゲージがあって、ダメージを受けて体力ゲージがゼロになると死亡。ステージに用意されたチェックポイントからやり直しとなります。
キーボードでの操作についてですが、矢印キーで移動、Z:通常攻撃、X:ジャンプ、C:スキルアタックとなっていて、スキルアタックは矢印キーとの組み合わせで全4種類が用意されています。例えば、↓+Cでスライディング、→+Cで前方に衝撃波を撃ち出す、といった感じです。また、このスキルアタックはステージ上の赤い宝石を手に入れることで強化が可能。スキルの使用には青い魔法ゲージを消費するので、ここぞという場面で繰り出すのがポイントです。
更に、物語を進めて行くと仲間に出会い、ナオミの他に2人のキャラクターが使用可能に。もちろん、それぞれ攻撃やスキルが異なるので、違ったプレイ感覚を楽しむことができます。
また、ステージをクリアするごとに物語を描写するカットシーンが映し出されます。魔物と戦う恐怖、自分を鼓舞して前へ進む勇気、偉大な騎士団長に認めてもらいたい焦りなど、ナオミの複雑な感情が描かれていて、次の展開が気になるのも魅力の1つです。
"悪魔城ドラキュラ"や"忍者龍剣伝"に影響を受けたとされるタイトルだけあって、グラフィックや音楽、そして操作感さえもレトロゲームそのものに近づけている印象です。しかし、ただ古めかしいわけではなく、ゲーム全体のテンポやドット絵の表現などプレイのしやすさを考慮したポイントもしっかりあるように感じました。
『Brave Earth: Prologue』は最近立ち上げられたインディー専門パブリッシャーDangen Entertainmentからリリースされます。具体的な発売時期や価格については未定ですが、あの伝説のアクションゲームを1人で作り上げたKayin氏の新作タイトルを、この機会にぜひチェックしてみて下さい。
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