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【プレイレポ】話題の『Ultimate Epic Battle Simulator』を試してみた―亀10000匹vsスパルタ300人!勝つのはどちら?

Steamで2017年4月12日の早期アクセス開始以来、売り上げランキング上位に名を連ねる大規模戦闘シミュレーター『Ultimate Epic Battle Simulator』。実際の所、このソフトはどういったものなのか?そこが気になる読者の方のためのレポートをお送りします。

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【プレイレポ】話題の『Ultimate Epic Battle Simulator』を試してみた―亀10000匹vsスパルタ300人!勝つのはどちら?
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Steamで2017年4月12日の早期アクセス開始以来、売り上げランキング上位に名を連ねる大規模戦闘シミュレーター『Ultimate Epic Battle Simulator』。実際の所、このソフトはどういったものなのか?そこが気になる読者の方のためのレポートをお送りします。


本ソフトの概要は、早期アクセスなこともあってか非常に単純。まずは動画を見て頂く方が速いでしょう。

内容は至ってシンプル。マップ・ユニットの数量・初期配置・進軍/停止の選択、陣形の縦長か横長かの選択を行って戦闘開始するだけのものです。しかしながらユニットの種類は無難なものから奇天烈なものまで様々な内容が用意されており、また、最大8種類まで部隊を混在させることが可能なので、シリアスなものからジョークじみたものまで思いの外、多くのシチュエーションを実現することができるものになっています。そして最大の特徴としてユニットの数量には制限が掛かっていないことが挙げられます。従って1万2万は当たり前、もしユーザーのPCが許すならば10万体を超えるユニットが戦う様を見ることができます。

10,000体の亀vs300人のスパルタ!果たして生き残るのは……?
長丁場なので途中編集で20倍の速度にしています

戦闘シミュレーターとなると気になるのは、戦闘の精度。本作の戦闘は群衆としての動きに重点が置かれており、実のところ個々の戦闘は非常に簡素なもの。モーションも最低限しかなければ、物理エンジンで何かを正確に再現するようなこともありません。もし『Arma 3』や『Mount & Blade』のAI同士の戦闘の拡大版を想像しているのならば、大きく期待とは異なった内容を目にすることになってしまいます。

逆に、純粋にジオラマとして楽しんだり、大軍が押し合いの結果、徐々に陣形の形を変え、姿を減らしていく様や、膨大なユニットの波に酔いしれたいならば、このソフトは実に素敵な時間を提供してくれることでしょう。戦闘結果の物理・歴史的な正確さは置いておいて、ゲームのルール上での様々なシチュエーションによる戦闘の結果を、「ああでもない、こうでもない」といじくり回すのも乙なものです。

城に迫りくるオーク・ゾンビ軍団2,500!対する守備軍、わずか200の槍兵に50の弓兵、8機のカタパルト……
果たして援軍が来るまで城を守りきれるのか

前述の戦闘部分の簡易さもあって、一見しただけでは、ただUnityエンジンを用いてアセットを並べただけの志の低いソフトに思えてしまう本作。しかしながら、カメラの移動に対してもスムーズに画のクオリティを保ったまま、優に数万のユニットが戦い続ける様は、本当に安易な制作では再現するのは難しい所でしょう。本作の開発にあたって、デベロッパーであるBrilliant Game Studiosは10,000体を超えるユニットがスムーズに表示されるよう、専用の群衆レンダリングエンジンを制作。それだけに留まらず、ダイナミックグローバルイルミネーション照明エンジンも新たに制作しており、同時に表示されている全ての鎧は周囲の映り込みを反映する上、明るいサーフェスは周囲の照明に影響を与える、と専用の高度なレンダリングシステムを組み上げている模様です。

上の攻城戦と同じセッティング、しかし対するオークはなんと3万!絶体絶命の危機に立ち向かうのは“あの男”!?
あまりの長丁場にこちらも途中から編集で20倍の速度にしています

一応ユニットの個別操作は可能であるものの、現状ではゲーム性は殆ど無い、この『Ultimate Epic Battle Simulator』。しかしながら、既にフォーラムでは多くの機能追加の要望がユーザーから寄せられており、今後の進化を楽しみにするのも良いのではないでしょうか。なお、Brilliant Game Studiosは元々Unity向けにプログラム系のアセットを提供している会社でもあり、もしかすれば、本作に利用されている高度なレンダリングシステムがいずれリリースされ、それを利用した、信じられない規模で展開するアクションゲームや本格的なストラテジーを見る機会もあるのかも知れません。

世界最強のあの男同士が戦ったらどうなるのか……驚愕の結末を見よ
なお彼は「チャンク・ノリス」です。けして「チャ○ク・ノリス」ではないのでお間違いなきよう

『Ultimate Epic Battle Simulator』はSteamにてWindows向けに1,580円で早期アクセス実施中。スペシャルプロモーションとして2017年4月20日までは10%引きの1,422円にて入手が可能です。
《Arkblade》

関連業界のあちこちにいたりいなかったりしてる人 Arkblade

小さいころからPCゲームを遊び続けて(コンソールもやってるよ!)、あとは運と人の巡りで気がついたら、業界のあちこちにいたりいなかったりという感じの人に。この紹介が書かれた時点では、Game*Sparkに一応の軸足を置きつつも、肩書だけはあちこちで少しづつ増えていったりいかなかったり…。それはそれとしてG*Sが日本一宇宙SFゲームに強いメディアになったりしないかな。

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